ポーランド勢の協力監獄脱出ゲーム「アルカトラズ」です。
副題に「生け贄」と付いていることから判る通り、誰かが生け贄とならなければならないゲームです。
脱出する為の要素を皆で集め、誰か1人を犠牲にして島を出るのです。
(クリックすると拡大します)
ランダムに並べた12枚の監獄部屋ボードがゲームの舞台です。
ボードは両面仕様となっており、シンプルな銀面と少し複雑となる金面があります。
表裏もランダムに配置してかまわないようです(初回はオール銀面推奨)。
監獄には、プレイヤー達以外に警備員がうろついています。
手番はアクションポイント(AP)制。
部屋を移動したり、警備員に賄賂を払ったり、アイテムを手に入れたり。
警備員が多い場所ではアクションが制限されたり、脱出のための要素が得られなかったりします。
各部屋では個有のアクションを行うことが出来、お金を手に入れたり、スタミナを増やしたりできます。
(クリックすると拡大します)
各人のパラメータは個人ボードで管理します。
上から、脱出のための要素/スタミナ/お金/持ち物です。
脱出の要素は全部で6つあります。
(クリックすると拡大します)
脱出のための要素はカード化されており、監獄の幾つかの部屋に配置されます。
必要なアイテム、獲得に必要な人数、居ても良い警備員の数が描かれています。
アイテムは、同じ部屋にいるプレイヤーのだれかが持っていれば良いというのがミソです。
要素を達成したプレイヤーは、その要素を得ます。
その後、ランダムにめくられた要素を全員が得ます。
ただし、そのラウンドの生け贄は何も得られません。
(クリックすると拡大します)
生け贄は、毎ラウンド投票で決められます。
生け贄は、要素の達成を行うことができません。
そのかわり、皆を邪魔する生け贄カードを使用でき、皆よりも多いAPを使用できます。
また、ゲーム終了時に監獄に取り残されるプレイヤーは、必ずしも生け贄ではありません。
全員の要素を合せ、6つの要素が達成され状況になると、ゲームは直ちに終了します。
達成に絶対必要な人物は、文句無く脱出メンバーとなることができます。
無二の要素を所持していないプレイヤーのうち、所持金の多いプレイヤーが優位に立ちます。
こうして、要素達成時に脱出に貢献できなかったプレイヤーが監獄に取り残され、
それ以外のプレイヤーが勝利します。
詳しくは、今日もプレイミスの管理人Nagamine氏により、
BGGに日本語ルールがアップされています(ありがとうございます!)。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
じゃむたんゲーム会にお邪魔してkarokuさん、ふうかさん、侍さんの4人で。
COQは緑。

いつも思うけど、COQは海が関係しているゲームを好む傾向があるのでスカイブルーのマットはしっくりくる。
周りが海のよう。
じゃあ、TBGL会のマットも青くしろという突っ込みから逃げる様にゲームスタート。
スタート地点はランダムで決まります。

COQのボードは、このイケメソ。
ついついヒモになっていた相手をブッ飛ばしてしまい、監獄島。
右手で自然にプレートを持ち、左手は遊ばせるのがポイントだぜ。

いきなり、最初のラウンドから生け贄を投票で決める。
一応、2分間の相談タイムもある。
…が、なんのしがらみも無い第1ラウンド。
生け贄は、スキンヘッドの彼。
しょうがないよ、凶悪そうだもの。
しかし、フタを開けてみれば序盤の生け贄有利疑惑。
漏れなくAPが1ポイント多く、連続で生け贄を演じればそれだけAPが加算される。
次のラウンド、生け贄の相談では皆が我れ先に手をあげる(笑。

取り敢えずは、食堂でスタミナを上昇させ、アイテムの1つである鍵を獲得する。

始めての要素解決で、皆が生け贄の恐ろしさを知ることになる。
要素が解決されると、山札から1枚要素がオープンされ、それがボーナスとなる。
しかし、生け贄プレイヤーはこのボーナスを受け取ることが出来ない。
要素が増えない=取り残される!
途端に広がる「生け贄=死」の構想。
要素の解決が行われなそうなタイミングで生け贄となり、貢献度を示しながら、
追加のAPでアイテムを集めて次に備えるのが良策か。

ABそしてEと、着実に要素を獲得していくCOQ。
No.1よりオンリー1にならなければならないが、
ボーナス運が付いてこなくて突出できない。

しかし、良いところで生け贄を押し付けられる、スキンヘッドの凶悪犯は殆ど要素を獲得できていない。
彼をスケープゴートにして、逃げる作戦を立てる。

そして終盤、最後の要素”F”を獲得すれば逃げられる。
この要素をCOQ自身が獲得し、唯一無二の存在となり、堂々と逃げるメンバーとなる予定。
そのために、karokuさん、ふうかさんに協力を仰ぐ。
次の手番で要素の解決ができる手筈は整った。
完全に”要らない子”となった侍さんは、持て余したAPで監獄島をさまよっている。
…と思っていた。

…が、突如として牙を剥くスキンヘッドの凶悪犯。
実は集めていたアイテムを用い、生け贄の烙印が剥がれた瞬間、要素Fをさらっていったのだ。
結果、侍さんは要素Fのお陰で居なくてはならない存在に。
karokuさんも独自の要素を持っていたために、脱出メンバーへと選出される。
一方、ふうかさんとCOQは…
要素は同じだったが、所持金の差でCOQの残留が決定。
信じられない展開に、暫く心が空っぽになりました。
脱出成功:karoku、侍、ふうか 脱出失敗:COQ
プレイ時間:30分
オススメ度:★★★★★★★★☆☆
予想を裏切る面白さ。
正直言うと、あまり期待していませんでした。適当感の漂うルール(わからないことがあったら、囚人になったつもりで考えてね、と書いてある。)、3〜4人用、そしてたなびくポーランド国旗、その昔○ソゲーを排出したというメーカー。しかし、その実態は、協力裏切りゲー(協力ゲーなのに、勝者と敗者が居るゲーム)の中では随一の面白さ。
警備員の存在により、次第に自由が利かなくなる中、全員の状況を見定めて一気に勝負をつける詰め将棋的な要素。そして、最大の盛り上がりどころは置いてけぼりのプレイヤーが決定する瞬間。自分は大丈夫という、対岸の火事を眺めるような優越感が絶望に変わるその瞬間。
無論、生け贄を決定して誰かを蹴落とすというゲーム性から、万人に勧められるゲームではなく、ある程度のプレイヤー自身の懐の深さは求められるゲームです。それは、対象年齢にも如実に現れています。
その足かせさえクリアできれば、相談して未来を約束し、要素を達成して自分だけ逃げる。これが、見事にマッチするテーマといい、買って損なしのゲームに仕上がっています。
ダークサイドのオススメゲーム。もう一回やりたい。


