Bluff.jpg29-Apr-2011 ボードゲーム レビュー


ブラフ

作者:Richard Borg
2〜6人用
対象年齢:12歳以上

予備のサイコロが5つも入っている
       玄人向きな割に親切仕様。

1993年ドイツゲーム大賞

1993年度ドイツゲーム大賞受賞作「ブラフ」の紹介です。名前の通り、このゲームはサイコロを使用したブラフゲームです。プレイヤーは、自分の振ったサイコロの目だけを見て全体の出目を予想していきます。

箱を開けると、6人分のダイスカップとサイコロが5つずつ、ゲームボードが1枚とビットマーク用の赤いサイコロが1つ入っています。ダイスカップはプラスティック製ですが、小さすぎず中々良く出来ています。

ラウンドの開始時、全員で自分のサイコロを同時に振ります。そして、自分のサイコロだけを見たらビットスタート。スタートプレイヤーから、全体のサイコロの出目を予想していきます。

予想は、ゲームボード上のマスに書かれた数字に赤いサイコロを置くことにより行います。例えば、5のマスに「1の目」を置いたら、全体に「1の目」のサイコロが5個以上あると予想したことになります。

このゲームに使用するサイコロは特殊で、6の目の代わりに★が書かれています。★はジョーカー。1〜5の目は★のおかげで出易さが倍です。★の出易さは純粋に1/6なので★の個数を予想する場合には専用のマスが用意されています。

予想をしたら、手番は次のプレイヤーへ。

次のプレイヤーは、
1.直前のビットを受け入れて次のビットをする。
2.直前のビットに異議を唱える。
のどちらかを行います。

次のビットをする場合は、予想する出目を増やすか、ビットマーカーを置くマスを進めるかしないとなりません。そのうち、絶対にありえない予想へ辿り着くというわけです。

異議を唱える場合は、全員のサイコロをオープンします。異議に失敗した場合、予想と実際のサイコロの個数の差分のサイコロを異議を唱えたプレイヤーが失います。異議に成功した場合、予想と実際のサイコロの個数の差分のサイコロを直前にビットしたプレイヤーが失います。また、サイコロの個数がビットピッタリだった場合、ビットしたプレイヤー以外のプレイヤー全員がサイコロを1つずつ失います。

異議が唱えられたら、ラウンドは最初からスタートします。

こうして、サイコロを減らしていき、最後までサイコロを持っていたプレイヤーが勝利します。

尚、最低1つのサイコロを固定して公開してビットした後に、自分のサイコロを振り直すことができるという上級ルールも存在します。










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得点ボード。
★の予想は専用の★マスで。
中央部分には取り上げられたサイコロが並ぶ。












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コンポーネント。
サイズはコスモス大箱。
綺麗にダイスカップが収まっている。




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自宅にて、カジ、JJ、ヒロシ、修道士と5人プレイ。
サイコロゲームは対応人数が多いので何かと便利ですね。
上級ルール有りでスタート。

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早速第1投。
全員でサイコロを振って、自分の分だけを見ます。
正解のビットをした後に、異議を唱えられることが勝ちに繋がるので、サイコロの目は偏っているほうが望ましい。
全部★とか。


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最初のビットは修道士から。

修道士「じゃあ、★が7個あります」

5人プレイだと、サイコロの数は30個。
★の確率は単純に1/6なので、純粋に確率だけだと5個ということになるが・・

カジ「じゃあ、ダウトします」

いきなり。

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全員のサイコロをオープンにしてみる。
すると、★の数はわずか4個、カジダウト成功。
やるな、カジ。

修道士は7ー4で3個のサイコロを失う。
自分のサイコロの数が無くなると予想もし辛いし、見破られる確率も高くなる。
サイコロを失うことは、負けに近づくだけでなく、プレイに制約がつくのだ。

そのため、序盤はチャレンジをせずに自分の手番を静かに終えることを目指す地味な展開。

そんな中、手番の度にダウトを繰り返すカジ。
初手のダウト成功は偶然の先頭打者ホームラン。
当然、早々に脱落する。

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ここまでで、サイコロが無傷なのはCOQとJJだけ。
★3個と中々の出目がでたところで勝負を仕掛ける。

全体のサイコロの数は14個。

COQ「★が5個はあるよね」

ヒロシ「それはないでしょう!ダウト!」

実際には、14個中5個を見て★が3つはあることを確認しているCOQ。
つまり、残り9個中★が2個あればいいわけで、これは十分あり得る。
あわよくばピッタリを指定してJJにもダメージを与えたいところ。

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しかし、残念ながら★は6つあり、ヒロシにサイコロ1個分のダメージを与えるに留まる。
ヒロシは残り1個、修道士は残り2個となり、もはや虫の息。
サイコロ5個を残すJJ、COQとは勝負にならず脱落していく。

ここから、JJとCOQの一騎打ち。

だが・・

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次々にサイコロを減らされてあっという間に敗北。
上級ルールに頼るヒマもありませんでした。

勝者:JJ

プレイ時間30分
序盤に脱落したカジがヒマそうで少しかわいそうだった。

オススメ度:★★★★★★☆☆☆☆

展開次第で爆発的に盛り上がる可能性を秘めたゲームなのはわかるのですが、数回プレイして一度もその境地に辿り着けませんでした。

基本的には、運によって形成された場をブラフで仕切るゲームです。自分のサイコロの目は見えているわけですが、他のサイコロは見えません。如何に、「自分のサイコロの目は自分のビットを肯定する目」という印象を相手に植え付けるか。

管理人がサイコロゲームに求める面白さは、サイコロの出目に一喜一憂し、周りの景色がぼやけるような熱狂です。しかし、このゲームは自分の目をほくそ笑むタイプ。何よりも、公然とリアルタイムに出目が決定するというサイコロの特性を活かしていないと思います。振り直しという上級ルールも、リアルタイムに勝負を決定付ける要素ではないことが残念です。

また、このゲームでは敗者はどんどんサイコロを失っていき、窮地に追い込まれます。全体のサイコロの数も公開情報なこのゲームでは場を支配するのは単純に確率です。従って、サイコロの数が少ないというのは致命的、ゲームが進む程(全体のサイコロの数が少なくなる程)サイコロの数が少ないプレイヤーの逆転は難しくなります。サイコロの出目次第で這い上がるチャンスがあるほうが好みのシステムです。

さらに、サイコロを全て失うとゲームから脱落してしまうというシステムも好きではありません。やはり、皆が最後まで楽しくゲームに参加できるほうが良いと思います。特に子供には辛いのではないでしょうか。

ゲームに慣れた大人同士で真剣に勝負を楽しむような場合に向いているゲームかな。ルールはシンプルだけど玄人向きです。対象年齢にこの部分が反映されている気がします。

ところで、amazonのリンクを捜していて、右の二つを見つけました。
知らなかったのですが、配送だけをamazonが行っている場合(下)、送料って無料なのですね。これは嬉しい。上と下で、箱のサイズが違うけどどちらが新版なのかな。自分のは上のタイプ。