gokipo.jpg03-Jul-2011 ボードゲーム レビュー


ゴキブリポーカー

作者:Jacques Zeimet
2〜6人専用
対象年齢:8歳以上

慣性の法則、転落の歯車は止まらない。

カードを使用したブラフゲーム「ゴキブリポーカー」の紹介です。
このゲームはメビウスゲームズより日本語版が販売されています。

ゲームの目的は、8種類の嫌われ者が書かれたカードを他人に押し付けること。
各8枚ずつある嫌われ者のいずれか1種類を4枚押し付けられたプレイヤーが敗北します。

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こちらが8種類の嫌われ者達。
イラストの素晴らしさは流石Drei Magierの作品です。
各8枚の絵柄が全て違うのも凝っています。

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カードの裏面には8種類の嫌われ者のアイコンが書かれています。

ゲームの準備は、8種合計64枚のカードを均等に配るだけ。
各自は手札を他人に見せないように持ちます。
スタートプレイヤーが手札から1枚のカードを場に裏向きでだし、他の誰かに向けて宣言します。

「これは○○○○○です。」

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宣言されたプレイヤーは以下の2択を迫られます。

・カードを受け取り、同じ様に未だこのカードに関わっていない誰かに向けて宣言する(判断を他人に委ねる)。
・宣言してきたプレイヤーに向けて、その真偽をチャレンジする。

チャレンジが成功すれば、カードは宣言したプレイヤーが獲得しなければならず、
失敗すれば、チャレンジをしたプレイヤーが獲得しなければならない。

カードを獲得したプレイヤーが新たなスタートプレイヤーとなってゲーム続行。

獲得したカードは自分の前に公開しておき、同じ種類のカードを4枚獲得してしまったら敗北決定。
また、手札が枯渇しても敗北が決定します。

違う種類のカードでも、獲得しすぎると手札が減っていくので注意が必要です。

序盤はほぼ運が支配しますが、後半に連れてブラフ、カウンティング、集中攻撃で盛り上がる傑作ゲームです。

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自宅ゲーム会にて、カジ、ナカ、ブン、ヒロシと5人プレイ。
ブン以外は2回目のプレイ(COQ除く)。

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手札は結構多い。
あんまり被るとキツいけど、少しくらい偏っているほうが攻撃ができて面白いかな。

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「これはゴキブリです。」
「これはゴキブリではありません!うわっゴキブリだった!」

こんな感じでゲームは進む。
序盤はほとんど情報が無いので運と若干の心理戦が場を支配する。

「自分で気付いていないと思うけど、ウソをつくと瞳孔が開いているね。」
等と口三味線を弾きまくって場を盛り上げながらカードを減らしていく。

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次第にカードが公開されてくる。
すると、2つの手掛かりが見えてくる。

・4枚取りたくはない、リーチ(3枚)にもなりたくない。ということは、自分が2枚獲得しているカードに関連した行動に歪みが現れる。
・各8枚のカードの使用状況が明らかになってくる。残りカード中、○○○は何枚残っているはず、手札には○枚あるから、アイツがこれを持っている確率は…。

こうなってくると、ゲームは一気に熱を帯びてくる。

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そうこうしているうちに、COQも2枚獲得のカードが増えて来た。
チャレンジに成功されるとカードを受け取らなくてはならないため、
これらのカードを手出しする時にはすごく緊張する。

2枚獲得しているカードにはなるべく触りたくない。
しかし、周りはニヤニヤしながらこれはカエルです、なんて言ってくるのだ。

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劣勢と見るや、皆の目はそこに集まり、集中攻撃が始まって、脱落ジェットコースターに乗らされる。
勇気をもってブラフとカウンティングで状況を打開し、疾走するコースターから飛び降りなくてはならない。

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COQ「これはカジ君です。」
カジ「何いってるんですか、そんなの8種類に入ってませんよ。」
COQ「ごめん間違えた、ドブねずみだ。これはドブねずみです。」
カジ「さっきまで”ドブ”なんてついてなかったじゃないですか、でも…これはねずみです!うわっ!」

自分の身を守る為に、自分よりも状況の悪い人間を作る。
これはなんだか、現代の歪んだ人間関係に良く似ている。

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そんな甲斐もあり、カジがサソリとカエルでリーチ。
最後の回答者となってしまったプレイヤーはもはや他人に判断を委ねる事は許されず、チャレンジをするしかない。
カエルとサソリでダブルリーチのカジを最後の回答者とした「これはカエルです」攻撃が炸裂し、万事休す。
サソリが4枚貯まってカジ敗北。

プレイ時間:30分

間違えて、蜂と宣言してしまった瞬間が面白かった。
そんなのいないよ(笑)

オススメ度:★★★★★★★★☆☆

このゲーム、最初にプレイした時には面白さがわかりませんでした。
しかし、あるゲーム会で所謂ゲーマーの方々とプレイした時に、その面白さに気付きました。残り枚数の把握や、標的の暗黙の了解などに気付かされたのです。すると、評価は急上昇。非常に面白いゲームです。人数は、ある程度居た方が楽しめると思います。

さて、一躍お気に入りのゲームとなった本作ですが、勝つのに少しコツがあります。あるゲーム会ではCOQメソッドと呼ばれ、これを加味してゲームをすることになったためにさらにゲームが複雑になりました。それは…

・自分が1人目の回答者ならば、他人に委ねるべし。
・カードの種類が元に戻ったら、その宣言が真である。

あまり情報が無いところでチャレンジするのは運に頼ることになりがち、最初の回答者として選ばれたならば、他の誰かに転送するほうが自分にカードが溜まりにくい傾向にある。そして、「カエル→カエル→サソリ→カエル」と来たら、ほぼカエルと思っても良いと思う。通常人間の想像力はそれ程豊かではなく、3種目4種目のカードをブラフに乗せる程卓越してはいないと思います。

これで負けても責任はとりませんが(笑)。

ところで、このゲームの対象年齢は8歳以上となっています。ルール自体は単純なので、子供でも十分プレイできるとは思うのですが、裏に隠れたゲームの本質と一人負けを決定するシステムから、あまり子供に向いているとは感じません。冗談を言い合えるような大人同士に最適なゲームだと思います。イラストがかわいいので女性と一緒にプレイするのは良いかも。

シンプルなルールにアツい心理戦。
ブラフゲームのお手本のような良ゲームです。
ルールがシンプルなので、説明が楽なのが助かります。
コツを教えてあげれば、ゲーム慣れしてないヒトでもすぐ楽しめるのが◎。
宅飲みや、サークルの合宿などにオススメかな。










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