COLDWAR.jpg01-Jun-2012 ボードゲーム レビュー


コールドウォー・冷戦

作者:Sébastien Gigaudaut and David Rakoto
2人専用
対象年齢:14歳以上

代理戦争の裏世界、コールドウォーへようこそ

第2次世界大戦後の冷戦をテーマにしたカードゲーム「コールドウォー:CIA vs KGB」です。
発表は2007年の作品で、今年めでたく第2版が発売されました。

何がめでたいって、当時から評価の高かった美しいカードイラストがほぼそのまま再現されたことがめでたいですね。
そして、長箱が四角箱になったことも収納上大変好ましいです。その分、価格も大分お得になりました。
残念ながら、トークンは厚紙製になってしまいましたけどね。

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箱を開けると、数種類のカードの束と、トークン類。
どれもデザインが美しいです。

ゲームは数ラウンドに渡って行われます。
毎ラウンドオープンされる目的カードに対して、工作員を秘密裏に派遣し、
組織カードを駆使して各ラウンドでの陣営の優劣を決定します。

その後、優劣に応じて工作員が仕事をする。

という流れです。

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これは双方の得点を記録するカード。
トークンで現在の得点を示します。
得点の獲得は全て5点刻みです。

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こちらは、各ラウンドに1枚ずつオープンされる目的カード。
地名の書かれたものと、イベントの書かれたものがあります。

どちらも優劣を決める方法は一緒。
獲得した後の得点は地名カードの方が大きく、イベントカードは小さめです。

その分、イベントカードには任意のタイミングで使用できる特殊能力が付与されています。
一度使用するとゲームから除外されてしまうので、そのまま保持するのもアリです。

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こちらは、両陣営のエージェントカード。
ラウンド開始時に、どの工作員を送り込むのかを決定します。

人物の見た目は違いますが、両陣営とも能力は一緒です。
「勝つと目的カードを2枚貰える」「相手の工作員を抹殺する」「負けるが勝ち」等の能力を持っています。

重要なのは、前ラウンドで使用した工作員は休暇で1ラウンドお休みになることです。
その情報を元に、お互いの手の内を読み合うわけですね。

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そしてこれが、優劣を争うための組織カード。
軍事、経済、メディア、政治の4種類があり、それぞれが特殊能力を持っています。
各カードに書かれた1〜6の数字は影響力です。

優劣を争うフェイズに突入したら、

・組織カードを雇用(引く)する
・組織カードの能力を使用してタップ(横に向ける)する
・パス

のうちどれかを行わなくてはなりません。
連続で両方のプレイヤーがパスをしたら、解決を行います。

組織カードの能力は、他の組織カードを除去する(軍隊)等です。
一度使用したカードはタップされ、特殊能力でアンタップされるまで、再び能力を使用することはできません。

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表向けられた目的カードに記された雇用上限枚数を越えないように組織カードを自陣営に雇用し、
影響力をカードに記された目的値を越えないように、なるべく近くすることを目指します。

解決を行う際に、より近かった方のプレイヤーが優勢となります。
越えてしまった場合は、ドボンです。

実際には、めくって配置するだけではなく、カードの特殊能力が飛び交う派手な争いになります。

時には自分のカードを除去することも厭わず、ジリジリと目的値ににじりよっていく展開がアツいです。

こうして目的カードを獲得していき、100点を越えたプレイヤーの勝利です。

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MICC会にていたるさんと2人。
隣りで白熱している「ハンニバル」のチットが所々写り込んでいます。
同時に始めた「ハンニバル」横並べ戦で、早々に敗北してしまったので、
GM2012で購入したばかりのコレを。

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COQは西側、CIA。
向かいには、共産主義の壁がそびえ立っている。

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やるからには先手必勝。
最初の工作員には、アサシン(殺し屋)を選択。

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目的カードは「チェコスロバキア」。
いきなり20点の大物。
3枚の組織カードで影響力13を目指さなくてはならない。

虎の子アサシンを出したからには勝って相手を抹殺しなければ。
相手もアサシンかもしれないし。

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取り敢えずはお互いに組織カードを雇用していく。

相手は他のカードの向きを変えることができるカード。
そして、こちらは組織カードの山札の1番上を見てから行動を選択できるカード。

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続いて2枚目の組織カードを雇用すると、2枚で合計11影響力。
ドボン寸前だが、このラウンドは3枚まで雇用できる場。
数字では勝っていても、特殊能力の発動が相手3回で自分2回では分が悪い。

そこで、特殊能力を1つ発動し、山札を見る。

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すると、経済の1が。
これを即雇用して合計を12にする。

しかも、経済の能力で相手のカードか自分のカードの向きを変えられる。

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一方、相手の組織カードは2枚で合計8影響力。

3以下のカードを送り込んでしまえば勝てる!

勝負所と読んで、再び山札の1番上のカードを操作できるカードを使用可能にする。

しかし、相手の軍事カードにより、次々と葬りさられるCOQ陣営の高影響力カード。
しかも、敵は手番で特殊能力ばかりを使用しているので、山札に触ってくれない。

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葬り去られた跡地にこちらも軍事カードを招集して応戦するも、敵のほうが一歩早い。

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ついに、こちらは2枚で4影響力という体たらくに追い込まれてしまう。

そしてこの後、相手の合計値は3枚で11影響力。
しかも、使用可能状態の軍事カードが鎮座している。

起死回生のカードを2回連続で引かなければCOQに勝ち目はない!
そして、運命のラストドロー。

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箸にも棒にもかからない中途半端なカードを引いて憤死。

この戦いでアサシンこそ失わなかったものの、次のラウンドではこちらにアサシンが居ないことがバレバレ。
休暇中のアサシンを恨めしく見ながら、世界は赤色に染まっていきました。

目的カードの特殊能力を喰らうまでもなく敗北。
お見事!

いたる:100 COQ:15

オススメ度:★★★★★★★★☆☆ 

ルールを読んだ時には、特殊能力の絡みが少しだけ解りにくく、坊主めくりを覚悟してプレイしてみました。しかし、これは面白いです。カードの雰囲気もとても良くて◎。

一見複雑に見える組織カードの特殊能力ですが、実際には4種類しか無いので和訳シールを貼る必要も無いくらいです。目的カードのテキストも、表向けられた時に確認すれば十分でしょう。強いてシールを貼るとすれば工作員のカードですが、どのカードもデザインの出来が良いため、できればこのまま楽しみたいですね。

工作員の選択では、今回の得点の大小と相手の休暇中のカードを見てお互いの隙を読み合い、争いのフェーズに入ってからは、若干パズル色の強くなったMTGのデュエルのようなアツい戦いを繰り広げる。特に後者の方のバランスが良く、土俵際で切り返すような展開も起こり得ることから、繰り返し遊んで凌ぎを削りたくなります。

今回の再販で箱が小さくなり、値段が約半額になったのも高評価です。

現在のところ日本では、バネストさんで扱う可能性が高いです(リンクはバスストさんの旧版)。
アマゾンの方は、一部業者が送料10$強で送ってくれそう。

旧版は、投げ売りから200$越えまで幅広いです。なぜ?


 
コールドウォー
コールドウォー
価格:3,000円(税込)
 

ゲームショップバネスト(リンク)