CalltoGlory.jpg21-Oct-2012 ボードゲーム レビュー


コールトゥグローリー

作者:Michael Schacht
2−4人用
対象年齢:8歳以上

いわゆる明鏡止水のごとく、
   心を研ぎすませていれば…

純和風アートワークで帰ってきたセットコレクションの名作

チキンから車を経て、なぜか日本

Callto-6.jpg3人戦のプレイ風景白ゴブの作品には、少なくとも我先には手を付けないと誓った矢先、シャハトの「ドライブ(クレイジーチキン)」が純和風にリメイクされると聞いて、早速その禁を破り、発注してルールを和訳。

このゲームは元々「クレイジーチキン」という名前で発売された手札マネージメントとセットコレクションの名作。当時は2人用でした。これに3〜4人用のルールを付与し、テーマを車の収集に変更したのが「ドライブ」。そして本作は、ドライブにヴァリアントルールを2種類同梱し、テーマを純和風に変更したものです。

pic251405_md.jpgドライブのカード(写真はBGGから拝借)。純和風の欧州ゲームといえば”勘違い日本”を大いに期待してしまいますが、箱絵からも伺える通り、カードイラストなど全体的な雰囲気に隙は無く、むしろカコイイ。どこかで見た絵だなと思ったら、「NINJATO」のイラストレーターと同じ人物のようです。あちらで日本風のイラストというと、この人が第一人者なのでしょうか。

勘違い日本に期待していた方は、ヴァリアントルールに期待してください。

ゲームの概要

Callto-2.jpg9種類のキャラクターカードゲームには、9種類のキャラクターカードが登場します。カードには6〜20の数字が書かれており、これがそのままゲームに登場する枚数とそのキャラクターの得点を表しています。

手番では、4つのドローパイルから手札を2枚補充し、その後で1枚を捨てるか手札から1種類のキャラクターカードを公開するか選択します。基本的にはカードは2枚から公開できますが(3〜4人プレイ時のみ、中間層のカードは3枚以上から公開可)、他のプレイヤーはさらに多い枚数で上書きすることが可能なので注意が必要です。これを繰り返し、プレイ人数による終了条件を達成したらラウンド終了(例えば4人プレイでは9種類全部のカードが場に公開されるか、1人のプレイヤーが4種類のカードを公開するかしたらラウンド終了)。3〜4ラウンドの点数の合計で勝者を決定します。

基本の点数は、公開しているカードに書かれている数字です。何枚一組で公開していようとも、点数は変わりません。公開している枚数は、(基本ルールでは)他のプレイヤーに上書きされるかどうかの判定にのみ関わってきます。早く公開して点数を獲得できる条件を揃えたいところですが、あまり焦って少ない枚数で公開してしまうと容易に他のプレイヤーに上書きされてしまうというジレンマです。ラウンドの終了条件への到達スピードは結構早いので、あまり溜め込んでも勝てないのが難しくて面白いポイントです。

詳しいルールは、「Call to Glory日本語ルール」に和訳を公開してあります。


カードの補充に作者らしい特徴が出ている

Callto-4.jpg裏向きの山札と表向きの山札(捨て札も兼ねる)手番における2枚のカード補充は、別々のドローパイルから行うことが義務づけられています。ドローパイルには表向きと裏向きの2種類がそれぞれ2つずつあります。表向きのドローパイルは、捨て札置場も兼ねており、捨て札にする場合はどちらかを選択して置いていきます。

ここで気をつけなければならないのは、自分が今捨てたカードは他のプレイヤーに拾われる可能性があるということです。他人の欲しそうなカードを読んでそのカードが埋まるように捨てたり、自分のカードが拾われない様に注意したり。半アブストラクト的なカード補充にシャハトらしさを感じます。

別々のドローパイルから引かなければならないというルールには、もう1つ利点があります。それは、裏向きのドローパイル(山札)があまり切れていなくても問題無いという点です。同じ山から連続で引くことができないので、同じカードが連続していてもあまりゲームに影響がでません。意図的かどうかはわかりませんが。


ミッションカードにより、ゲームはよりエキサイティングに

Callto-5.jpg帝の詔をモチーフとしたミッションカード。帝もキャラクターの中に居るけどね。さて、本作で追加されたヴァリアントルールですが、そのどちらも加えてプレイしたほうがゲームはより深みを増すと感じています。

1つ目のヴァリアントは、キャラクターカードとは別に各自3枚ずつ配られるミッションカード。ゲームの勝敗を3ラウンド合計得点で決定することとし、各ラウンドの最後にこのカードを各自が1枚ずつプレイします。ミッションカードにはそれぞれキャラクターカードと得点が描かれており、そのカードを公開しているプレイヤーは、カード1枚につきボーナス得点を得ることができます。

3ラウンドのうちに全てを使用せねばならず、他のプレイヤーにもボーナスを与えるカードなので、より目的意識を持ってプレイすることが求められます。さらに、カード裏面が色分けされており、他のプレイヤーがどの種類のミッションカードを残しているかがある程度わかります。これによる得点は基本得点と同じくらい重要なので、手也でカード運に任せるだけでは勝てないということです。とても良い拡張だと思います。

なぜこうなった!

Callto-3.jpgこのヴァリアントで一気に価値を増す忍者Callto-1.jpgどうしてこうなった…もう1つの拡張は「パワーオブ忍者」。直訳すると忍者の力、忍者力ですね。この拡張では、忍者を公開すると忍者フィギュアを1つ得る事ができるようになります。忍者フィギュアは、手番中に使用することによって他人が公開しているカードを1枚破棄することができるという強力な能力を持っています。

これもどっちつかずの点数であった忍者カードの価値を大きく高め、戦略的なプレイを生む良拡張なのですが、付属のフィギュアが凄い。どうみても忍者力ゼロです。贔屓目に見てもせいぜい侍というところ。明らかにカードと違う見た目に、何か気付くところは無かったのでしょうか。期待を裏切りませんね。


プレイ時間:45分(3人)

2012/10/21

オススメ度:★★★★★★★☆☆☆

プレイ時間も丁度良く、初心者の方にも優しい良ゲームだと思います。リメイク前のゲーム名が知れ渡っているだけのことはありますね。最大で1種類のカードが20枚含まれているので、他のカードセットでは代用が難しく、”カードゲームをプレイした感”があって◎です。

カードの構成は同じですので、これ1つでヴァリアントを加える前の「ドライブ」も、2人プレイで「クレイジーチキン」も遊べるところがお得です。楽しげなチキンか、車か、和風のキャラクターか、で好き嫌いはあると思いますけどね。

余談ですが、和風のキャラクター達はそれぞれ元ネタがありそうな顔つきをしていまして、「海老蔵」だの「菅直人」だのと揶揄しながらも楽しめました。

定番足るカードゲームです。
これで缶箱でなければ良かったんですけどね!







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取り扱う予定のようです。
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