Citadels.jpg23-Oct-2010 ボードゲーム レビュー


あやつり人形ー完全日本語版

作者:Bruno Faidutti
2〜7人用
対象年齢:10歳以上

王「中世の街で人々をあやつり、
        都を繁栄させるのじゃ」
          ー王様を暗殺します…

 ブルーノ・フェイドゥッティ作の「あやつり人形」です。完全日本語版は、後に発売された拡張(「ダークシティ」)も入っているお得なセットです。

 このゲームでは、中世の街の権力者の一人となり、8人の様々な職業の住人(基本セット)をあやつり、街を発展させることを目的とします。最も、街の発展に貢献したプレイヤーが勝利します。

 この「今回の手番であやつる職業」を選択する方法がこのゲームの肝でです。王冠マーカーを持つプレイヤーはそのラウンドのスタートプレイヤーとなり、8枚の職業カードをよくきって1枚(注:プレイ人数によって微妙に変わります)を裏向けて場に配置し、このラウンドから取り除きます。次に1枚(注)を表向けて配置し、このラウンドから取り除きます。次に、残りの職業カードを全て確認し、一枚を選んで左隣に渡します。次の人は残りのカードから自分の職業を選び、、と時計回りに職業を選択していきます。
 こうすることで、スタートプレイヤーに近いヒト程、このラウンドで有効な職業、ラウンドから取り除かれた職業、(恐らく)前の手番のヒトが選んだであろう職業、等の情報を得る事ができ、このラウンドで一番有利な職業を選択することができます。

 職業には特殊能力が備わっており、暗殺者:暗殺して誰かの手番をなくす、 盗賊:お金を盗む、 王様:次のラウンドのスタートプレイヤーとなる、建築家:建物を複数建築できる、将軍:建物を壊す、等のアクションを自分の手番に行うことができます。また、これらのアクションの対象はヒトではなく、職業を選択することによって指定します。
 手番の順番はルールによって決まっており、いつも、暗殺者→盗賊→奇術師→王様→司教→商人→建築家→将軍の順番で行われます。

 スタートプレイヤー(前のラウンドの王様)がそれぞれの職業を順番に読み上げ、担当するプレイヤーは自分がその職業であることを宣言して手番をスタートします。手番は、お金もしくは建物カードの補充、建物の建築の順番に行います。特殊能力は手番中いつでも使用出来ます。建物を建築するには、カードに書かれたコストを支払う必要があります。誰かが8個の建物を建築したら、そのラウンドの終了時、ゲームは終了し、最も街の発展に貢献したプレイヤーが勝利します。

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 宅飲みの前哨戦として、シカ、シカ嫁、カジ、JJ、イケメソと一緒に6人プレイをしてみました。

 ゲームの説明をしてプレイスタート。カードは基本セットにボーナス建物カードを皆の了承のもと1枚だけ混ぜたものを使用しました。説明後、カジは終止、システムに感心していました。

 ラウンドが1〜2巡すると皆、スタートプレイヤーの重要性がわかってきた模様。そうです。情報は剣よりも強いのです。情報を沢山持っていれば、ラウンドを掌握し、一気に有利な状況を築くことも出来るのです。だけど、、

 ゲーム中盤、私はあまりパッとせず。カジが建物の価値でわずかにリード。スタートプレイヤーはシカ。すんなり職業を選び、シカ嫁へ残りの職業カードを渡す。
シカ嫁「やっぱこれやね。」
何が「やっぱこれ」なのか解らず、残りの職業カードを受け取ると、王様が残っていた。(「よし、次のラウンドから挽回だ!」)と王様を選択。

そして、暗殺者はいなかったので、盗賊の手番から。
シカ「王様から盗みます。」
(「ギャーっ」;正体をバラすのは自分の手番が来てから)

 くそっ、私もシカ嫁もお金を結構持っていた。シカにとってみればどちらでも良かったのだ。さすがにどちらかは王様をとるだろうと予想しての犯行だった。シカ嫁はそれを読んでいたのだ。やられた。
 ここからが私の転落人生の始まり。金がないので商人→暗殺、じゃあ盗もう…盗賊→暗殺、仕返し…暗殺者→対象者無し。さっぱり手番が進みません。

シカ&シカ嫁「COQさん、判り易すぎです」
(「この強盗夫婦が…」)
「そんなにプシュプシュ暗殺ばっかりしやがって、俺は信長の野望全国版の六角か!」
カジ「意味が分かりません」
イケメソ「COQさんたまに訳わかんないこと言うからな〜」

 やがて、戦いは私を除外した残り5人の建物建築合戦へ。終盤になってくると人気の職業が変わるのも、このゲームの面白いところです。序盤は建物を壊す能力を持つ将軍などはあまり人気がありませんが、他人の勝利を阻止するために、終盤は大人気となります。

 と、ここで私の手札にも一筋の光が!唯一導入したボーナスカードが手札に舞い込んで来たのです。ボーナスカードの建物には特殊能力があるものがあるのですが、この「舞踏場」は特に面白い能力があります。すかさず、これを建築。既に貧民街と化している私のほうには皆は目もくれなかったので、すんなり次の職業の手番に移ります。そして、念願のスタートプレヤーマーカーをゲットして次のラウンドで職業を読み上げます。

「暗殺者のヒト」
カジ「はい。王様を暗殺します。」
(「やったー!」)
カジ「COQさん、なにニヤついてるんですか?もしかして暗殺されました?」
勝ち誇るカジ。

「下がれ、この下郎が!(笑)このカードの特殊能力を思い出してよ。」
カジ「あっ!」

 そう、舞踏場の能力とは、(この建物を建てたプレイヤーが王様のラウンドで、職業を読み上げられたら、「ありがとうございます、王様」と言わなければならない。忘れた場合は一回休み。)なのです。
シカ「そうや、カジ。お前はふとい奴やな。一回休みや」
シカ「ありがとうございます。王様。」
「うむ。」
シカ嫁「ありがとうございます。王様。」
「苦しゅうない」

 こうして一矢報いたものの、勝敗には絡めず、カジが8個の建物を建設し、得点計算でもトップとなりゴール。くやしい。

カジ「このシステムは面白いですね」
イケメソ「COQさん、このゲーム向いてないですね」

 数あるドイツゲームの中でも、秀逸なシステムだと思います。その証拠に、このシステムは、この後に続く他のデザイナーのデザインにも大きな影響を与えています。そういった意味でも押えておきたい一品ですね。
 尚、3人プレイもしたことがありますが、6人のほうが面白かったです。2〜3人プレイだと、使用しない職業が多すぎて、別のゲームのようになってしまいます。
 また、他人を攻撃することが必須なゲームですが、プレイヤーを指定するのではなく、職業を指定するので、少しマイルドになる点がプラス要素だと思います。

オススメ度:★★★★★★★★☆☆
初心者もOK!

追記:職業カードはこのゲームの命なので、カードスリーブでの保護をお勧めします。(カードサイズは57x89 mm)


Citadels1.jpg
うれしい、日本語ルール付き
右は、王冠駒とお金



Citadels_caracters.jpg
職業カード、基本は8種類




Citadels_building1.jpg
建物カード、左上の○印がコスト





citadels_play.jpg
どれにするかな・・・





Citadels_building2.jpg
問題のボーナスカード
(☆印はボーナスカードの印)