Diavolo.jpg26-Jul-2011 ボードゲーム レビュー


ディアヴォロの橋

作者:Martin Ebel
2人専用
対象年齢:10歳以上

Twixtに敬意を込めて。

ベニスの町を思わせるイメージが素敵な「ディアヴォロの橋」の紹介です。
このゲームは、偉大なデザイナーであった故アレックスランドルフ氏の死後、
代表作の一つである「トゥイクスト」にインスピレーションを貰ってデザインされた作品なのだそうです。

ゲームの目的は、駒を海に浮かべて作った島を橋で繋ぐ事。
繋いだ島の数に応じて勝利点が与えられます。

Diavolo.jpgDiavolo.jpg(クリックすると拡大します)
ゲームボードに島を作る為に置く駒はなんと総木製。
2色の駒が沢山付属しています。

Diavolo2.jpgDiavolo2.jpg(クリックすると拡大します)
また、そこに架ける橋も全て木製。
なんとも豪華なコンポーネントです。

手番でできることは以下の2つのうちどちらか。

1.自分の駒を2つボードに配置する。
2.自分の駒に橋を架ける。

Diavolo3.jpgDiavolo3.jpg(クリックすると拡大します)
ゲームボードは四角い海をかたどったもの。
ここに駒を配置していくわけですが、駒は最大4個接する状態で配置できます。
4個接したものを「島」と呼び、それ以下(1〜3個)のものは「砂浜」と呼びます。

駒を配置する際には、既に置いた駒に接していてもいなくても、好きな場所に置けます。
ただし、注意点が一つだけ。
自分の島には縦にも斜めにも他の自分の駒が接していてはいけません。

Diavolo4.jpgDiavolo4.jpg(クリックすると拡大します)
2つの砂浜は、このように駒を置く事によって島に成長するわけですが、
島となった瞬間、既に配置されている他の自分の駒と接していることが許されなくなります。

つまり、島に成長した瞬間に他の自分の駒と接していることになるような場所には駒を配置できないということです。

Diavolo5.jpgDiavolo5.jpg(クリックすると拡大します)
続いて橋を架ける場合。
写真のように、1マス分離れた自分の駒同士に橋を架けることができます。
この場合のルールは2つ。

1.1つの駒には1つの橋しか架けられない。
2.橋の下には駒があってはならない。

橋を架けさせない様に駒を配置したり、駒を配置させないように橋を架けたりという攻防が生まれます。

Diavolo6.jpgDiavolo6.jpg(クリックすると拡大します)
違うプレイヤー同士の駒は隣り合う事が許されます。
ただし、橋の下に駒を置けない効力は両方のプレイヤーに適用されます。

こうして駒か橋を置いていき、島による得点で最終的な勝敗を決します。
単独の島は1点ですが、橋で繋がっている数が増える程に指数関数的に点数が高くなっていきます。

詳しいルールは、こちらに公開されています。

 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

自宅ゲーム会にて、ナカと2人プレイ

Diavolo1-1.jpg
ゲーム開始。
このゲームの先攻後攻決定方法は面白い。
まずはどちらかのプレイヤーが白駒を2つ配置する。
その後、もう一方のプレイヤーがその配置を見て先攻後攻を選択するのだ。

Diavolo1-2.jpg
この配置を見て、ナカは赤を選択。

Diavolo1-3.jpg
大海原の中、とりあえず駒を2つ置いてみるという展開。

Diavolo1-4.jpg
自分の手番では、とりあえず島を作るべく砂浜を成長させる。

Diavolo1-5.jpg
先ほどの砂浜をそれぞれ成長させるナカを尻目に、早くも橋を架ける選択。
これで、橋の下の2マスにはどちらも駒を置けない。

Diavolo1-6.jpg
すると、ナカが早速邪魔しようと駒で囲んでくる。

Diavolo1-7.jpg
それを避ける様に駒を延ばし、島へあと一歩と迫るCOQ。
こんな感じでゲームは進んで行きます。

よく見るとナカの砂浜もうまい具合に成長し、島一歩手前。
邪魔しつつ、利益に繋げているのがうまい。

Diavolo1-8.jpg
これを阻止するために苦渋の決断。
橋を架けたいと思われる場所に駒を配置して対抗。
しかし、これは諸刃の剣。
なぜならこれでCOQの右側の砂浜は島になれなくなったから。
島になった時に斜めにでも接している自分の駒があってはならないのだ。

Diavolo1-9.jpg
その後も橋を求めて延びて行くナカの駒をことごとく潰して行く。

Diavolo1-10.jpg
これでもか…と。

ナカ「イヤラし過ぎるw COQさんの打ち筋に名前を付けましたよ。イヤラ式」

うまい具合にイヤラ式打ち筋でナカの野望を阻止してはいるが、実はCOQピンチ。
阻止に夢中になり過ぎて、斜めに接した駒が多くなってしまった。
これではどれも島にはなり得ない。

反面、ナカの駒は中々整然と並んでおり、どれも得点の可能性を感じる。

Diavolo1-11.jpg
橋を架ける事でもかなり相手の道筋を邪魔する事ができるので、橋を架けまくってみる。
「島を橋で繋ぐ」という行為は砂浜を経由していても許されるので、これでなんとか得点を稼ぎたい。

Diavolo1-12.jpg
ゲームは次第に終盤へ。
写真のように、上と左の島を砂浜経由で繋げることができる(白)。

Diavolo1-13.jpg
繋がっている島の数は同じで迎える終盤。
どちらも、相手が島になりそうになると、すかさず阻止に走る。

Diavolo1-14[.jpg
盤面が埋まってくると、島は自分の駒と隣り合えないというルールから次第に確保確定の場所も生まれてくる。
通称、「約束の地」。

お互いに約束の地を確保しつつ邪魔で牽制しあっていると、ナカがずっと以前に配置した駒が活きる現象が起る。
これは邪魔しきれない。

Diavolo1-15.jpg
そしてゲームは最終局面。
島の数では圧倒的にナカが有利。
どうにかして島に出来るところがないか捜すが、万事休す。

Diavolo1-16.jpg
結果、島を3つ繋げたCOQと、5つの島を持っているが、2つずつしか繋がっていないナカとなった。

3つ繋がった島は6点、2つの島は3点、1つの島は1点。

したがって、1点差でナカの勝利!

ナカ:7点 COQ:6点

Diavolo1-17.jpg
すかさず行った2戦目はイヤラ式を盗まれて、ボロボロに負けました。

プレイ時間、40分(20分×2)

オススメ度:★★★★★★★☆☆☆

中々面白い二人用アブストラクトゲームだと思います。
プレイ感は、「5目並べ」に似ています。
絶えず相手の「3目」を追いかけて行き、如何にその流れの中で「4目」を作るかという感じ。

「5目並べ」であれば、上記の性質上ほぼ先手必勝です。しかし、そこにスパイスを与えているのが先手番を決める初期配置システムと橋の存在。

橋を上手に置く事により、いままで追いかけていた者が今度はゲームをリードするという「盤面支配者の変更」を起こすことができます。また、初期配置を適度にイマイチな場所に置く事により、先攻後攻の有利不利を解消することができます。ただし、やり過ぎると相手はさらっと赤を選択し、自分が苦労するので注意が必要。

コンポーネントは、この値段でこれだけの質の物を提供するのは天晴。実にオシャレだし、質感も良いし、葉巻の匂いを嗅ぎながら琥珀色のグラスを傾けてプレイしたくなります。

少し昔のゲームなので日本では手に入りにくいですが、今はAmazon.comから購入できます。

子供向けではないと思いますが、大人同士が軽く勝負するには、上質なコンポーネントも相まって、中々素敵なゲームだと思います。

2007年 BGG Best 2-Player Board Game Nominee