fjorde.jpg03-Apr-2011 ボードゲーム レビュー


フィヨルド

作者:Franz-Benno Delonge
2人専用
対象年齢:8歳以上
TBGL:二人専用ゲームランク1位

 雰囲気、絵、展開、全てがグレースカイ
          …面白さを除いてはね。

2人用ゲームの傑作「フィヨルド」の紹介です。
このゲームが発売されたのは、カルカソンヌとほぼ同時期(少し後?)。

カルカソンヌが華々しい道を辿る裏で、フィヨルドはあまり有名にはならずに消えていきました。最近まで、リオグランデ社から再販されていましたが、これも終了してしまったようです。

コンポーネントは6角形のタイルと農家駒、そして土地駒です。
2人用のゲームなので、駒は2色用意されています。

ゲームは2つのフェイズに分かれています。

第一フェイズ(発見)では、未開のフィヨルドを探検していきます。
裏返しのタイルを1枚ずつひいていき、地形を完成させていくのです。
フィヨルドは最初から用意されている3つのタイルから始まります。
このタイルの2辺に接するように新たなタイルを置いていくわけです。
もしもめくったタイルが配置不可能な場合には、これを表向けたままにして次のタイルをめくることができます。
表向けられたタイルは、次回の手番以降好きな時に裏向きのタイルのかわりにひく事ができます。
タイルを置く時に、プレイヤーは重要な決断を迫られます。
それは、4つ持っている農家駒を配置するかどうかです。
農家駒は、今配置するタイルにのみ置くことができます。
農家駒は次のフェイズで土地を獲得するスタート地点となります。
農家を置く場所によって、次のフェイズの運命が決まる訳です。
裏向けられたタイルが全てひかれた時、第一フェイズは終了します。
この時点で表向けられていたタイルは、たとえまだ置ける状態であってもゲームから取り除かれます。

第二フェイズ(開拓)では、農家駒から出発し、土地を開拓していきます。
土地駒は交互に置いていきます。
土地駒を置けるタイルは、自分の駒に隣接しているタイルです。
ただし、山岳と海はタイルを隔てます。
また、1つのタイルには駒を1つしか置けません。
早々に自分の陣地を地形か土地駒で囲ってしまうのが有効です。
全ての土地駒配置可能タイルに駒が置かれると第二フェイズ終了です。

自分の土地駒を置いたタイルの数を数えて点数とします。
3ラウンドのゲームを行い、合計点の多いプレイヤーが勝利します。




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ゲーム開始時の様子。
スタート時のタイルは常にこの3つと決まっている。




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こんな感じで、2辺以上が接する様に、
絵柄がマッチする様にタイルを配置していく。
今配置したタイルにのみ農家駒を置く事が出来る。

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震災後、初ゲーム。
地震の前に書き貯めていた紹介記事も沢山あったのですが、心機一転再スタートです!

自宅に導入したゲーム用テーブル(詳しくはブログ参照)でのプレイです。
停電や節電を考えると、ボードゲームってエコですよね。

ナチと2人プレイにて。

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3会戦の1戦目。
めくっては配置を繰り返していきます。
このゲームはルールを説明するまでもなく、二人とも何度もプレイしています。
しかし、今回は久々のため農家配置のタイミングが掴めません。
広大な土地には是非置きたいのですが・・・

COQ「農家を置かないと勝てないよ、このゲーム」

ナチ「じゃあ見本見せてよ」

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という訳で、かなり辺鄙な場所に1個目の農家を置くCOQ。
このゲーム、フェイズ2での陣取りでは自分の駒で相手をブロックできます。
なので、狭い入り口に農家を置いて、すぐにシャットアウトできるようにする戦法もありです。
この先をうまく開拓できれば、の話ですが。

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次第に、フィヨルドの地形が露になっていく。
しかし、お互いに牽制してまだ農家を殆ど置いていない。
裏向きのタイルが無くなったら、即座にフェイズ1は終了してしまうので、あまり良い展開とは言えない。

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そろそろ中盤にさしかかり、フィヨルドの最終形も予測がついてきたので次々に農家を置いていくCOQ。

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COQは発展のありそうな3方向に農家を置いていく。
対するナチはまだ3つの農家を手元に。

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ここからナチが、温存していた農家を次々とCOQの農家を殺すような位置に置いていく。
喉元にナイフを1本ずつ突きつけられる様に、ピタリピタリと農家を配置される。

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完全に包囲されるCOQ農家。
そうだった、久々なので忘れていたが、包囲されるとまずいんだった。
残り1つの農家駒で逆転の配置を目指したいが、既にタイルは残り少ない。
泣く泣く、しょうもないところに最後の農家を配置する。
無いよりはマシ。

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これが一戦目の最終形。
フェイズ2の手番は最後にタイルを配置したプレイヤーではないプレイヤーから始まる。

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1つずつ土地駒を配置していくので、如何に自分の領地を確定させるかが重要となる。
最後に置いた農家は、いきなり目の前の土地をシベロンブロックされ終了。

結果、COQ:12点 ナチ:13点
僅差で1戦目はナチの勝利。くやしい。

続く二戦目は勘を取り戻したCOQが全ての駒を使い切り、ぶっちぎりの勝利。
 COQ:20点 ナチ:11点

最終三戦目もCOQが流れを譲らずに勝利。
 COQ:15点 ナチ:13点

合計 COQ:47点、ナチ:37点

プレイ時間30分、やっぱり鉄板の面白さでした。


オススメ度:★★★★★★★★★★
鉄板!陣取りゲームが好きなら、1度はプレイしてみて!

コイツはやはり、鉄板の面白さ。
陣取りゲームが大好きな管理人は、2人用ゲームのNo.1に推しちゃいます。
毎回、陣取りするマップが違うのは、色々な展開を楽しむ上で重要な点。
この作品では、そのマップを作成するところまでがゲームになっているところにシビレます。

なぜこのゲームがあまり話題にならずに消えていったのか、大いなる謎です。

どのタイルをひくかは運なので、フェイズ1はある程度運の要素があります。しかし、それをどこに配置するか、表向けられているタイルをどう使うか。運の要素を自分の思考で敵にも味方にもできるところが素敵です。また、3戦合計のため、多少の運不運は平均化されるはず。

残念ながら、Rio Grande社の発注リストからも姿を消してしまいました。
現時点において日本で購入可能なショップは無いようですが、絶版になってからまだ日が浅いゲームなので、海外ショップ等ではチラホラと販売されているようです。

このまま本当の意味で絶版になりそうなら、日本語版の販売権を購入しようかと思うくらいに好きなゲームです。

作者は、コンテナ、マニラ、ゴイルドブロイなどの名作を手がけたデザイナー。流石、外しませんね。

雰囲気は地味ですけど、面白いですよ。


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2戦目結果。
COQぶっちぎりの勝利。

fjorde13.jpg
3戦目結果。
写真最下部右の駒の配置は間違い。
得点は訂正後のものです…