FormulaD.jpg30-Jun-2011 ボードゲーム レビュー


フォーミュラD

作者:Laurent Lavaur and Eric Randall
2〜10人専用
対象年齢:8歳以上

Get ready to push your engine!!

F1を題材にしたレースゲーム「フォーミュラD」の紹介です。
Asmodee社が「Formula DE」を2008年にリメイクして生まれました。
元のゲームも名作として名高く、数々の追加マップが発売されています。
しかし、評価では新版も負けておらずBGGでは新版の方がポイントが高くなっています。

新版/旧版のルールには殆ど違いがありません。
そこに、新版ではコンポーネントの充実や、新レース(公道レース)の追加という改良が図られています。

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ゲームの目的は当然、誰よりも早くゴールすることです。
車の移動はサイコロによって行います。
スゴロクゲームの一種だと言えると思います。

ゲームには、初級と上級のルールが付属しています。
初級では、単純にHPみたいなパラメータのみでレースをします。
上級では、タイヤ/ボディ/サス等、細分化されたパラメータを使用します。
また、天候やテクニカルピットストップ等の要素も絡んできます。

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こちらがF1側のボード全景。
モナコサーキットです。
大きさが伝わりずらいかもしれませんが、これは6つ折りのボードを2枚も使用しており巨大です。
コースが十分に大きいので、ストレートで気持ちよくエンジンの伸びを感じることができます。

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F1カーとGTカーの駒。
チーム戦も出来る様に、各色2つずつ用意されている。
所謂ウィリアムズカラーが無いことだけが悔やまれる。

FormulaD-rule3.jpgFormulaD-rule3.jpg-FormulaD-rule4.jpgFormulaD-rule4.jpg(クリックすると拡大します)
こちらは個人用のギアボックス(左:上級用、右:初級用)。
左側のシフトでギアをコントロールし、右側の各パラメータに気をつけながらレースに挑みます。
これが、10人分も付属しており、圧巻です。
(ちなみに、旧版ではこれをメモ帳で代用していたようです。)

基本ルールでは、ドライバーカードに示された初期値でゲームを進めます。
特別ルールで、合計20ポイントを各パラメータに割り振るセッティングルールを採用することもできます。

各ギアの隣りに書かれた数字は移動可能距離です。

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プレイヤーは手番で、ギアを1段階上げるか4段階まで下げるかを決定し、ギアに対応したサイコロを振ります。
1速では最大2しか進めませんが、6速では21〜30も進めます。
コースがでかいので、ギアを上げた時の疾走感が半端ありません。

(ギアを一気に下げると車にダメージが残る)

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ただし、かっ飛ばしてばかりはいられません。
コーナーには、最低止まらなければならない回数が黄色で示されています。
この規定を守らないと、タイヤが摩耗したり、最悪クラッシュもあり得ます。

緑と赤の表示は、このコーナーを抜ける最短距離です。
これを加味してギアチェンジを行わなければいけません。

通常、車線変更は2レーンまで認められています。
カーブでは車線変更の方向にも制限があるのでこちらも注意です。

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レースゲームならではの、他人との絡みもタップリあります。
車が接近した時には恐怖の黒サイで接触判定。
接触していれば、ボディが吹き飛びます。

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後ろにピッタリとつければ、スリップストリームのチャンス。
後ろにつけたプレイヤーはマシンを3マス余分に進めることができます。
しかも、この動作は連鎖させることができるので、密集状態は逆にチャンスでもあります。

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ピットストップもちゃんとあるのが凄いところです。
前が詰まっていればピット渋滞も起こりえます。
クルーの作業がうまく行けばスピードにのってコースに復帰できるようになっています。
天候に合わせたタイヤ交換をできるようになるルールもあります。
ハードタイヤは雨で滅茶苦茶滑ります。

ピットでダメージ部分を修理するテクニカルピットルールもあります。

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5速と6速にはペナルティがあり、エンジンが回りすぎるとブローを起こし、ダメージが残ります。

車にダメージが残る事態には、コース上にパーツがばらまかれ、障害となります。
そこに後続が突っ込めば、さらなる被害が。

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実は車線変更時、追い抜きを除いて同じラインに戻ることは許されていません。
従って、ハザード地帯が広がると、コーナーでのライン取りは結構難しくなります。
先行車もそれを利用して邪魔をするライン取りが重要。

ブレーキを使用させ、パラメータにダメージを与える事ができると勝利はグッと近くなります。

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通常、スターティンググリッドはサイコロ判定で決定します。
しかし、特別ルールにはストップウォッチと手数を利用したタイムアタックシステムも用意されています。

最上級のルールを使用すれば、異なる天候の予選と本戦のセッティングに頭を悩ませ、タイムアタックの順にスターティンググリッドに並ぶ展開もあります。

ギアをマニュアルで操作する感覚が凄くうまく表現されているレースゲームです。

オススメ度:★★★★★★★★☆☆

システムの根幹はなんてことはないスゴロクですが、手を抜かずに色々な要素を絡めていることで、F1レースのをうまく表現しているゲームだと思います。

レースゲームと言えばアベカエサルが有名ですが、6速までうまくギアを上げる事ができれば、アベカエサルには無い疾走感を存分に味わえます。反面、コーナーでの停止ルールや、コースの広さ、ライン取りの重要さがうまく作用して、レースの窮屈感も一緒に味わうことができます。

また、最大10人というプレイ人数もうれしいです。
アベカエサルもそうですが、この手のゲームはある程度人数が揃った方が面白いので、この対応人数は貴重です。ただし、人数が増えた分だけプレイ時間も伸びるので注意してください。

ところで、このゲームには旧版「フォーミュラDE」には無いGTカーの要素が追加されています。

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裏面は市街地のマップとなっており、警察署や住民に発砲される危険地帯、トンネルなどの障害物がひしめくテクニカルコースをドライビングできる様になっています。

さらに、ドライバーは個性溢れる11人の中から選択可能。
それぞれのドライバーは特殊能力を持っており、バラエティに富んだレースが楽しめます。こちらの側は誰かが大破してゲームが終わる事も多いです。

ギアボックスやGTカー等がある分、新版のほうがお得なゲームですね。

新版にも製品版の拡張セットが出ており、こちらには4つのコースが付属しています。BGG等では、世界中のコースのファイルが落ちているようです。

私はボードゲームの他に、モータースポーツも大好きなのでこの手のゲームは2重に大好物。昔は家の駐車場でエキマニ(知らない方はスルーしてください)の交換を行い、通りがかったトラックの運ちゃんに手伝ってもらったりしたものです。今は怖くてそんな車に乗れませんが。

とにかく、久しぶりに写真を撮るのに気を使うくらいカコイイゲームです!