heckmeck.jpg26-Feb-2011 ボードゲーム レビュー


ヘックメック

作者:Reiner Knizia
2〜7人用
対象年齢:8歳以上

虫コナァーーーーズッ!!

ツォッホ社の「ヘックメック」の紹介です。
箱を開けると入っているのはドミノのようなプレート16枚と虫の面がかわいいサイコロ8つ。
値段の割に、非常に良質なコンポーネントの材質にまず驚きます。
プレートはなんだか高級な麻雀牌のよう。ズッシリ重たいです。

プレイヤーは箱に描かれている鳥になります。鳥の大好物は虫。鳥達はサイコロを振り、プレートを獲得してそこに書かれた虫の数を競い合います。

ゲームの準備は虫のプレートを数字の順番に並べるだけ。
数字は21~36。

手番では当然、サイコロを振ります。
サイコロには1~5と虫の面があります。プレイヤーは8つのサイコロを同時に振り、その中から好きな目をキープします。目をキープしたら、残りのサイコロをもう一度振ります。そして、その中からまだキープしてない目をキープ…というようにゲームは進みます。

虫の目も数字の5として数え、キープしたサイコロの目を全て足した数字が並んでいるプレートの数字に達すれば、そのプレートを獲得して自分の前に置く事ができます。獲得したプレートは並べて置くのではなく、獲得した順に重ねて置いていきます。

そして、サイコロの目を足してプレートを獲得する際、誰かの前にその数字があれば、他人のプレートを獲得することもできます。

ピッタリの数字が無い場合、それ以下の数字が場に並んでいれば、一番近い数字のプレートを獲得することもできます。

手番にはリスクも付きまといます。手番の失敗は以下の3つ。

①振ったサイコロの目が全て今までにキープした目となり、これ以上キープできなくなった場合
②全てのサイコロをキープしたのに虫の目をキープできなかった場合。
③キープした目の合計で獲得可能なプレートが無かった場合。

手番に失敗した場合、自分のプレートの1番上から1枚を場に戻さなくてはなりません。そして、場に出ている最も大きい数字のプレートが裏返され、ゲームから取り除かれます。
失敗を繰り返してもゲームは終了へ向かう良いシステムです。

裏返されたもの以外のプレート全てが獲得されたらゲーム終了。
最も沢山の虫を獲得したプレイヤーが勝利します。





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ゲームの準備はプレートを並べるだけ。
美味しい(?)虫が並んでいます。
ゲーム終了時、勝敗を決めるのは数字ではなく虫の数。





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獲得したプレートはこのように重ねて置いていきます。
下になっているプレートを取られることはないので、
数字の大きなプレートを上に乗せておけば安心。


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自宅ゲーム会にてカジ、JJ、ナカと4人プレイ。
キャントストップで冬山に散ったカジはサイコロゲームというだけで恐怖している。

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手番は、JJからスタート。
順調に目をキープし、数字を稼いでいく。


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初手「26」を達成し、26番のプレートをゲットするJJ。
最初のうちは、21〜プレートがあるので、失敗することはあまり無いみたい。
でも、俺達お腹を空かせた鳥だし、もっと虫が欲しいよね〜


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そしてカジ。
無事に?「25」を達成し、プレートゲット。
もっと攻めても良いと思うけど。


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続くCOQ、ナカもプレートゲット。
未だ誰も失敗していない。
緩やかな風の中、日のあたる草原で虫を分配している様にしなやかな展開。


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そして2巡目。
JJもカジも無事プレートゲット。
2段、3段とプレートが重なっていくにつれ、安心感が増す。


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しかし!
このゲームの勝負は、ほとんど後半に集中していると言っても良い。
30近辺の高得点プレートしか無くなってからが、本当のヘックメック。
言わば、今まではFFⅠで初めての橋を渡るまで。ここでやっと真のオープニングが流れる。
8つのサイコロをキープして30以上を目指すのは中々につらい。


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そして待ちに待ったひとときがッ!!
カジの手番、サイコロ7つをキープして1・1/3/4・4/5・5(合計:23)
そう、虫がいません。
サイコロの残りは1つ…
全員、ゲーム開始当初から用意していた一言がカジに浴びせられる!


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  「ムシコナァーーーーズッ!!」

カジ「自分も言おうとしてたのに…ッ!」

ここからは、今まで溜め込んだムシの吐き出しタイム。
サイコロゲーム特有の、周りの景色がぼやけるような熱狂が押し寄せる。
1投1投にまるで命でもかかっているかのようにサイコロの目を真剣にキープしていく1同。
そしてこだまする、虫コナァーーーーズ。
しかし、熱気とは裏腹にJJ、カジのプレートはどんどん場に吸収されていく。
それにつれて場のプレートはどんどん裏向けられ、ゲームは終了に近づいていく。

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ナカとCOQはお互いにプレートを重ねており、もはや余裕の展開。
共にプレート1枚ずつ保有した、JJとカジのビリ決定一騎打ち。

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最後は、カジが2枚目のプレートを獲得し、全てのプレートが獲得されてゲーム終了。

最もムシを獲得したCOQの勝利。ビリはJJでした。

オススメ度:★★★★★★★★☆☆
初心者にも!

サイコロゲーム特有の熱狂がクセになる。
絶対、脳内に快楽物質が分泌されていると思う。
面白いなぁと思ってから作者を見た。クニツィア先生ではないですか。
知らなかった。

サイコロを振るだけの単純なルールですが、それだけにすぐに盛り上がる事ができるでしょう。キャントストップと双璧を成す、サイコロゲームの傑作だと思います。

ここでやめるか、更に上を目指してあえてムシをキープしないか・・、悩みながらもついもう一度サイコロを振りたくなってしまうシステムは「キャントストップ2」とも言えます。ただ、キャントストップと比べると、システムは少しだけ複雑。プレートを裏返すルールとか。

ゲームに使用するプレートは、陶器のような質感のプラスティックで出来ており、触り心地満点。水に濡れたりしても大丈夫なので、宅飲み等の宴会の盛り上げ役としても活躍しそう。しかも、コンポーネントの割に値段が凄く安い。箱が小さいお陰だろうか。
お得なボードゲーム3本指に認定。

こんなに虫が出て欲しいと思いながらサイコロを振ることになろうとは。
そして、ゲームの最後には必ずあなたもムシが大好きになる。

是非、試してみて下さい!