Jaipur.jpg18-Aug-2011 ボードゲーム レビュー


ジャイプル

作者:Sebastien Pauchon
2人用
対象年齢:12歳以上

 今日うちラクダパーティなんだ。
            …寄ってく?

フランス生まれの2人専用ゲーム「ジャイプル」です。

プレイヤーはインドの都、ジャイプルで品物を売り、商人として成功を目指します。
ゲームは3本勝負、先に2本とったほうが勝利します。

箱を開けてまず驚くのは、洗練された中身。
と、言ってもコンポーネントはカードが1束とトークンが数十枚。
しかし、そのトークンはキチンと切り離されて収納スペースに納まり、
カードスペースの下には「ジャイプル」のロゴがオシャレにあしらわれているのです。

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「操り人形」よりひとまわり大きい程度の箱ですが、久しぶりに開封時に感動しました。
カードの質も良く、満足のいくコンポーネントです。

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ゲームで使用するカードには、商品カードとラクダカードの2種類が存在しています。
ゲーム中の手番では以下の中から1つを選択して実行します。

1.場に並んだ商品カードから1枚をとる。
2.場に並んだ商品カードを複数枚手札もしくは自分のラクダカードと交換する。
3.場に並んだラクダカードを”全て”自分のものにする。
4.手札の商品カードを1種類売る。
(場のカードが常に5枚になるように山札から補充する)

ラクダカードは自分の手札には入れず、ラクダ置き場に置いておくことになります。
そして、手札を増やすには、1枚ずつ取るしか無いところがポイントです。
また、商品の交換には、一気に手に入れる事のできるラクダが使用できるところも大きなポイントですね。

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さて、ゲームにはダイヤ/金/銀/革/香辛料/布の6つの商品が登場します。
それぞれ、カードを1枚売却するごとに、対応するトークンが1枚貰えます。
そして、複数枚のカードを同時に売却した場合には、その枚数分のトークンが貰えます。
このトークンはそれぞれの列で昇順に並んでおり、早く売れば高く売れるようになっています。

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早く売れば売る程、1枚の単価が上昇するので、単発で売りたくなるところですが、そうはさせてもらえません。
3枚以上の商品カードを同時に売却した場合には、通常の商品トークンにプラスして、
ボーナストークンが貰えるのです。
このトークンは侮れない程の価値を持っており、我慢して一気に売るのか、
高額トークン目当てに順次売って行くのか、ジレンマが発生します。

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こちらはラクダトークンと勝利マーカー。
ラクダは商品と交換できるだけでなく、終了時に沢山もっていると5ルピーの価値のあるトークンに化けます。
勝利マーカーはラウンドごとの勝者に配られます。
2つ獲得すれば勝利です。

ラウンドの終了条件は、山札が無くなるか、商品トークンが3列無くなるか。
その時点で、沢山のルピーを稼いでいたプレイヤーが勝利マーカーを受け取ります。
さぁ、インドの豪商をめざしましょう。

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深夜の実家ゲーム会にて、流木のっちと2人プレイ。

ひとしきり、パッケージに賞賛を送った後、ゲーム開始。
石原良純のようなおっさんが書かれたマーカーを手に入れなくては。

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で、初手。
見事に銀が被っていて超有利。
問題は、容易に予想される、のっちの「きれてねー」という発言にどう対処するか。
それだけだ。

ここのところ、ずっとハイミロンでゲームをしていたせいか、100円ショップの布が凄く野暮ったく感じる。
この時点で午前2時をまわっている即席ゲーム会なので仕方なし。

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取り敢えずは、場に4頭もいるラクダをゲット。
本来なら、あまり大量のラクダを無造作に取るのはよろしくない。
なぜなら、ラクダが居たところには山札から同じ枚数分のカードが補充されるから。
同じ種類の商品を一気に獲得するチャンスを相手に与えてしまうわけだ。
しかし、今回は相手もラクダをさほど所持していないので、やってしまう。

のっち「うぉっ、いきなりラクダかよ」
COQ「今日うちラクダパーティなんだ。良かったら寄ってく?みたいな。」

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次の手番まで待ったが銀は出てこなかったので、4枚で売却。
ボーナストークンも貰え、一気に大量得点。
そして来た。

のっち「きれてねーw」
COQ「のっちの手札はバラバラでしょ、天運だよ天運♬」

COQ「それより、お前のカードの裏から良純が見つめてくるんだけどなんとかしてよ。」
のっち「お前もだよw」

本当に手札はバラバラだったらしく、これにて一件落着。
偶然銀が4枚来ただけなのに気苦労が耐えない。

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銀を売却して手札がダイヤ1枚になってしまったので、1枚ずつ獲得していく。
ここは取り敢えず、布を取ってみる。
のっちも何やら手札を増やしている模様。さてはコンボ狙い。
こちらは銀を売ったおかげでのっちの手札の枚数とはかなり差がある。
ふと見ると、布トークンは最初の1枚のみが高得点となっている。
ボーナスは取られるわ、高得点は取られるわでは話にならないので布を1枚だけ売却。

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こんなかんじで、手元にルピー(トークン)を獲得していくのだ。

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すると、次の手番でのっちは布を3枚売却してきた。
危ない危ない。

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お互い、ある程度的を絞りながらカードを集めては売却していく。
相手の狙いのカードが場に並びすぎないように注意しながら。

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すると、必然的に場にはラクダの群れができる。
でも、これを一気に取ると、そこには山札から一気にカードが補充される。
そこに高額の商品でも並んでいた日にはえらいこと。
相手の手札が少なくなった隙をつかなければならないのだ。
しかし、5枚全てがラクダとなってしまっては、売却かラクダかの選択肢しかなくなる。
のっち、強制ラクダパーティー(笑)。

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おかげでダイヤが揃ってきた。
ゲーム中、一番高価なカードで勝利一直線。

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ルピーがザクザク。
質のいいトークンなので、所有欲をたっぷり満たしてくれる。
エンドルフィンがでそう。

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ほどなくして商品トークンが3列枯渇し、最初のラウンド終了。
ラクダの数を数えてラクダパーティをより楽しんだ方にラクダトークンの得点を加える。

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結局、ラクダパーティで踊りあかし、商品トークンも沢山手に入れたCOQがぶっちぎりでラウンド先取。

COQ:81 のっち:53

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そしてラウンド先取の証の良純トークン。
頑張った結果がおっさん1枚というのが納得いかないが、マハラジャに一歩近づく。

COQ「ほら、そこにお金が落ちているだろう?でも誰も拾わないんだ。うち、マハラジャだから。」

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などと嘯くも、2戦目はロースコア対決でのっちの勝利。

COQ:55 のっち:59

ラクダマーカーを僅差で奪われてのラクダ負け(ラクダは5ルピー)。
ラクダの上でゴーゴーを踊られたような気分、悔しス。

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3戦目は、コツを掴んだCOQが、各商品のおいしいところを万遍なく獲得し、
ラクダトークンも手に入れ、勝利。

COQ:72 のっち:65

通算、2対1でCOQの勝ち!

プレイ時間 35分

COQ「さっきのジュース代払わなくていいよ、うちマハラジャだから。」

オススメ度:★★★★★★★★★☆

傑作。
コンポーネントの豪華さ(トークンとカードだけなのですが、雰囲気とこだわりが◎。)からゲーム性、終わった後のスッキリ感まで、一流のコース料理のようです。どこもはみ出さずに綺麗にまとまっていると思います。

基本的には、手札マネジメントとセットコレクションのゲームですが、勝つためには必ず品物を売却しなければならず、その為に手札が少なくなります。手札の回復にはそれなりに時間がかかるので、どちらの側にも見せ場があり、一方的な展開にはなりません。勝負は僅差で決まることが多そう。また、ボーナスタイルにはある程度のランダム性があるので、その時々の勝敗を適度に演出してくれます。ここも◎。

全然違うゲームですが、ビブリオスをプレイした時のすっきり感、満足感に似ています。そして、ジャイプルはカードの図柄が旧版ビブリオスのように解り易くデザインされているところにも好感が持てます。なんというか、直感でプレイできるという感じ。

ルールもシンプルで、すんなりと頭に入ってくるものです。ここで紹介しているリプレイは、しこたま飲んだ後の午前2:30プレイ開始です(笑)。それでも悠々プレイできるレベル。しかし、如何に相手に得をさせないように、効率的に稼ぐか、悩ましい選択はきちんと用意されています。

少しほめ過ぎかもしれませんが、コイツは持っていて損無しです。ちょっと高いのがたまに傷ですが、面白いのでよしとしましょう。

TBGLオススメ2人専用ゲームランクイン!
Let'sプレイラクダパーティ!!