LONDON.jpg23-Oct-2011 ボードゲーム レビュー


ロンドン

作者:Martin Wallace
2〜4人用
対象年齢:13歳以上

1666年ロンドン大火災、
     その復興には250年かかった。

2010年のエッセンで発表された、ワレス作「ロンドン」です。
1666年のイギリスで発生したロンドン大火災からの復興をテーマにしたゲーム。

ゲームでは、大火災で消失したロンドンの街をカードを使って復興していきます。
カードにはかなりの種類があり、特殊能力の組み合わせでコンボを狙えるのが特徴です。

街の建設と、貧民の救済を行うことがゲームの目的です。

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ゲームボードは上下に分かれています。
上部はロンドンの地図、そして下部はカードディスプレイです。

手札から要らないカードを捨てる時は、カードディスプレイに配置します。
その後、誰かがカードを取る時は、山札でもカードディスプレイからでも取ることができます。
完全に捨て札になった場合の捨て場所は別に用意されています。

手番で出来る事は大きく分けて4つです。
まずは、カードを1枚補充した後に…

1.土地を買う
2.カードをプレイして街をつくる
3.街を活性化してカードの効果を適用する
4.カードを3枚獲得する

まぁ、4を選択する状況はかなり厳しいと言わざるを得ないでしょう。

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ロンドンの地図は区画に分けられています。
ゲーム開始時は赤い文字の中心部3区画から土地の購入をすることができます。

土地を購入すると、勝利点とカードが手に入ります。
カードを沢山得ることができるので、カードが欲しい時も土地を買う。
また、土地には街を活性化する際に、貧困ポイントを減らす効果があります。

貧困ポイントというのは、処理しきれなかった貧民によるマイナスポイントで、ゲーム終了時に減点となります。

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買った土地には自分のマーカーを置きます。
土地は、誰かの土地に隣接するようにしか購入できないところがポイントです。

売り切れたらそれでおしまい。

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ロンドンの街には、地下鉄を敷くこともできます。
ゲーム終了時、自分の土地に地下鉄が敷かれていれば、追加で勝利点を獲得できます。

ただし、地下鉄もロンドンの中心地から繋がるように敷かなければならないので、
自分の土地だけに敷くわけにはいきません。

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土地の値段は結構お高いです。
しかし、ゲーム中いつでも借金をすることができます。

泣く子もだまる借金タイルの返済には、1.5倍の資金が必要という悪徳高利貸しです。

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さて、カードには建物(カード下部に礎が書かれているもの:左)と建物以外のカードがあります。
当然、建物は建設することができます。

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カードを建設するには、手札からコストをしはらわないといけません。
建設したいカードと同じ色のカードを1枚、カードディスプレイに捨てなければならないのです。
また、それにプラスしてお金のかかるカードもあります。

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各自の前には自分の街があると仮定して建設を行っていきます。
一度に何枚でもカードをプレイすることができますが、同じ列に立てられるのは1手番に1枚まで。
それ以上は列を増やすしかありません。

建設したカードは、別のアクションである「街の活性化」を選択することによって効果を発揮します。
カードの効果は「お金/勝利点がもらえる」「活性化を2回行える」など強力なものばかり。

ただし、効果を発揮するのは一番上のカードだけです。
下に埋まってしまったカードの効果を発揮させることはできません。
埋まってしまったカードは、ゲーム終了時の得点計算で再びお目見えします。

街の活性化を行った後は、恐怖の貧困タイム。
(自分の建物の列+手札のカード枚数引ー土地の数)の貧困ポイントを受け取ります。

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貧困ポイントは、ゲーム終了時に激しくマイナスポイントとなります。

こうして、ロンドンの街に建物を建設し、貧民を救いながら復興を行っていきます。
カードの山が無くなったらゲーム終了の合図。
最後の1手番を行った後に、土地、地下鉄、建物、貧困ポイントの得点計算を行います。

最も勝利点を獲得したプレイヤーが勝利します。

詳しいルールはNagamine氏により、BGGに公開されています。
このゲームは、公開訳を使用してプレイさせて頂きました。
いつもありがとうございます。

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TBGL宮原ゲーム会にて
ほーまるさん、Kunさん、海賊船さんと4人プレイ。
COQは緑を使用。

尚、このゲーム、日本語化をさぼったCOQの代わりにちきさんが持ち込んでくれました。
ありがとうございました。

ゲーム開始時はお金と貧困ポイントを持ってスタートします。
貧困ポイントは忘れがち、気をつけましょう。
(MOGさんご指摘有り難うございます。)

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さぁ、ゲームスタート。
カードの山札はA〜Cに区分けされており、初期にはAのカードしか出ない様になっている。

そんな中でも「海軍婦人部隊(クリストファーレン)」は強い。
カードディスプレイにあるカードを2枚手札に持って来れるのだ。

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というわけで、初手は早速街の建設。
クリストファーレンの力を借りてカードを獲得し、建設にいそしむ。

最初から3列の建物を建設。
建物の列が多い程、後に貧困ポイントを被る事になるので注意。
そして、建物の列の数はゲーム中減らす手段が無い。

最初はお金がきついので、お金を貰えるアクションを中心に。
一番右のカードは白い駒が2つ書かれており、活性化することによって貧困ポイントを2つ捨てることができる。
初手でプレイするほどのカードでもなかったかもとこの時点で思うが、あとのカーニバル。

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こうして建設の為に使用されたカードは、建物ディスプレイに置かれて誰でもとれるようになる。

そして、他のプレイヤーは皆土地の購入。

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負けじとCOQも購入に走る。
土地によって(値段/カードの枚数/勝利点)は違う。
建設をしたばかりでカードも無いので、カードが貰えて勝利点もそれなりで…みたいな土地を捜す。

皆、お金が無いので借金をして購入。
「お金が無いならドラゴンボールで借金すればいいじゃない。」
というくらい短絡的。

しかし、街を活性化するには土地が必須。
貧困ポイントの受け皿となってくれるのだ。

そもそも、土地の購入前に街を建設しているところに違和感があるが、そこはルール上問題なし。

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次の手番も、土地を買う。
土地は出来れば連続した土地に購入するのが望ましいが、資金がショボイので序盤はやむなし。

青のKunさんと緑のCOQは土地を多めに取得していく。

当然、資金は借り入れ金。
若くしてマイホームを購入するには、スネをかじるか、暴利に目を瞑るか、さもなければ悪い事でもするしかないのだ。

スネかじりも悪事も趣味ではないので、作者の用意してくれた有り難い借金タイルを頂く。

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土地購入で増やした手札を一気にプレイして、自分の街を拡げる。
この時既に7列、序盤としては多い方かな。

後ろを通り過ぎたヒトが覗き込んでこう言う。

「それじゃ勝てないねー。」

(#ボードゲームのトラウマ)に投稿したくなる暴言だ(笑)

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次の手番、記念すべき初活性化。
お陰で一気に資金が手に入る。
ワレスゲーらしからぬ金回りの良さだ。

使用後、裏返しマークのあるカードは即座に裏返し、使用不可能になる。
次の活性化に向けて建設をすすめなくてはならない。

この後、今回の活性化に伴って貧困ポイントが発生する。

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赤のほーまるさんも、借金を重ねて土地獲得合戦に参加してきた。
既に3つの借金タイルを目の前に並べている借金王。

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黄色の海賊船さんは、街の建設に力を入れて資金稼ぎに従事している。
お金プレイのようなものがあるのか。

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青のKunさんは、土地の購入と、土地から勝利点を叩きだすカードのコンボを狙っているようだ。

ほぼ全員のプレイヤーが一生懸命土地を買おうとしているので、土地の売れ行きが良い。
それはつまり、それによって引かれるカードも多いということ。
ゲームは案外早く終わりそうだ。

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先ほど手に入れた資金で、COQも土地を購入。
潤沢な資金があるので、今度は連続し、勝利点の高い土地を狙い撃ち。

連続した土地に地下鉄を敷く算段。

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とはいえ、あまり借金を重ねるのも勝利が遠のきそうなので、街の活性化を目指してカードをプレイ。

「自然史博物館」は、何度活性化しても、カードを裏返す事無く勝利点が貰え、
貧困ポイントも捨てられるという素晴らしいカード。

この街を活性化して、資金を獲得して地下鉄を敷きたい。

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しかし、ここで痛恨の出来事。
青のKunさんが、自分の土地に地下鉄を敷いたのだ。
こうなると次の地下鉄は、地下鉄マーカーが置かれた区画の隣りにしか置けない。

今マーカーが置かれている区画の隣りにはCOQの土地があるが、連続はしていない。
従って、誰かに地下鉄をプレゼントする羽目になってしまうのだ。

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次の手番、涙をぬぐって街の活性化。
初手にプレイした「私設救貧院」がやっと機能し、貧困ポイントを返上する。

これでまた資金ができた。
秘策のための資金が。

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COQの用意した秘策とは、「地下鉄」と「ホワイトホール」のコンボ。
この2枚を活性化することによって、一気に4箇所の地下鉄を敷くのだ。

これらのカードはプレイ自体にカードを捨てることとは別にお金がかかるので大変。
だが、成功したときの勝利点は破格、やるしかない。

これ以上の借金を避けたいCOQとしては、常に自分の資金との相談。
カードの山は枯渇に近づき、ゲーム終了までに返せる算段がつかないからだ。

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そんな中、手札を圧迫するしか能のない「貧困者」のカードをお金と勝利点に換える、
「救貧院」でほーまるさんが怒濤の追い上げを見せてくる。

今回プレイしているメンバーの中では、3回目というほーまるさんが一番カード内容を把握している。
カードを把握すれば、カード同士のインタラクションを画策できるようになり戦略の幅が広がるのだ。

この時点で、残りのカードは4〜5枚か。
地下鉄突貫計画を間に合わせるしか、COQの勝つ道は無い。

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資金の全てを投入し、街の建設を行う。
地下鉄とホワイトホールも無事設置できた。
他のプレイヤーは未だ何が起るか気付いていない模様。

あとは手番がもう一度くればOKだが、カードの山札を枯渇させたプレイヤー以外にはもう一度手番がまわってくるため、
地下鉄突貫計画は成功したも同然。

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次のCOQの手番開始時、なんと山札のカードは1枚のみ。
ここでCOQは、このカードを獲得してゲームの終了を宣言する。

ゲーム終了時、余った手札は貧困ポイントとなるので、街の建設にカードを消費した今がチャンス。

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この手番で地下鉄を敷き、他のプレイヤーの計画を頓挫させてカードを持ったままゲーム終了へ導く。
一気にロンドン西部に地下鉄を敷き、一気に大量得点。
これでCOQの狙いは成った。
あとは、得点計算に託すのみ。

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結局、ほぼ全ての資金を投入したため、序盤の借金は返済できず。
マイナス7勝利点を獲得するという結果に。

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他のプレイヤーが1手番ずつを消化してゲーム終了。
最後の手番は手札を消費することに使用せざるを得なかった模様。

おかげで、貧困ポイントもトップという嬉しい結果。

COQ:49 ほーまる:44 海賊船:43 Kun:43

無事、地下鉄を敷ききったCOQが僅差で勝利。

プレイ時間:150分

オススメ度:★★★★★★★★☆☆

カードを多用し、ワレスらしくないと評されるゲーム。しかし、ワレスらしいか、らしくないかは別にして、面白いゲームです。カードの効果を連鎖的に利用する様は、サンファンなどと繋がるところがあるかもしれません。コンボを考えるのが好きなプレイヤーには特にオススメです(MTGが好きな方とか)。広く沢山の効果を持つカードを利用する事を楽しいと思えるかどうかが鍵ですね。そうでない方も、ルールは見た目よりも簡単なので是非チャレンジしてみてください。

難点は、少しダウンタイムが長いことでしょうか。全てのプレイヤーが自分の手番までに行動を決定するように心がけた方がゲームのテンポが良くなり、それにともなって面白さも倍増すると思います。待ち時間の長いサンファンなんてやりたくないですもんね?

作者はこのゲームをデザインする際、カードに建物という役割以外に住民という別の役割を持たせたそうです。これが非常にうまく機能しているという印象。カードを抱えて選択肢を増やしたいものの、街の活性化を行う際には、貧困ポイントを避ける為にカードを圧縮しなくてはなりません。活性化前に土地を買うなど言語道断な行為なのです。私はここが気に入りました。

近年、ワレスを愛するワレサーが増殖しているようです。日本語訳を提供して下さる方や、ワレスゲーのプレイ報告等で盛り上げてくれるプレイヤーが居てこその流れだと思いますが、愛好家が増えるのもわかります。ワレスやフェルト等、元気なデザイナーが沢山いて、益々楽しみが広がりますね。ワレスのほうは大はずれもありますけどw。








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