Mondo.jpg25-Jun-2011 ボードゲーム レビュー


モンド

作者:Michael Schacht
1〜4人専用
対象年齢:8歳以上

エキゾチックな動物達を配置して、
  自分の世界を完成させましょう。

2011年のドイツ年間ゲーム大賞ノミネート作品「モンド」の紹介です。
作者のシャハトは、このゲームはかなり気を使ってデザインしたと自身のホームページに記しています。
さて、どのようなことに気を使ったのでしょうか。

ゲームは多人数ソロプレイ系のタイル配置システム。
ギャラクシートラッカーの前半宇宙船建造部分と言ったら話が早いでしょうか。

ギャラクシートラッカーでは宇宙船を建造しましたが、モンドでは地図を作成します。

DSC03154.jpgDSC03154.jpg(クリックすると拡大します)
各自、自分のゲームボードを受け取り、そこにタイルを配置して地図を作成していきます。
ゲームボードは両面仕様。
全面が海の面と、砂漠/森/平原/海が四方に配置された面とが用意されています。

Mondo1.jpgMondo1.jpg(クリックすると拡大します)
ここに、中央に山にしたタイル群から好きなタイルを1枚ずつ配置していくわけです。
タイルも表裏仕様となっており、こちらはゲーム中どちらを使用してもかまいません。
また、動物の書かれているタイルと、火山の書かれているタイルがあります。
動物は種類を問わず1匹1点。火山はマイナス1点です。
尚、火山には休火山と活火山があり、休火山のマイナス点は前ラウンドの勝者にのみ適用されます。

Mondo-timer3.jpgMondo-timer3.jpg(クリックすると拡大します)
こちらが、全ラウンドの勝者を表す火山タイル。
これを持っているプレイヤーはより一層タイルの選択に気を使う必要があります。
ギャラクシートラッカーには無い、盛者必衰的システムです。
右側の数字のタイルは、地図制作完了時のボーナスタイル。
地図の作成が終わったら、これを1枚取って終了宣言します。

Mondo-timer.jpgMondo-timer.jpg(クリックすると拡大します)
ゲームは3ラウンドに渡って行われますが、それらの点数を記録する専用の得点シート。
そして、ゲーム中の制限時間を管理するタイマー。
このタイマーは中々良く出来ており、「チッチッチッチ」という音が焦りを生みます。

さて、得点は…
・タイルに書かれた動物1匹について1点
・タイルを置いて完成した地形1つについて2点
 (マス数には関係ないところがポイント)
・終了時のボーナスタイルの点
・活火山1つにつきてマイナス1点
・整合性の取れていないタイル接合部位についてマイナス1点
を集計し、計算します。

3ラウンドの合計得点が最も高いプレイヤーが勝利します。
以上が初級ルール。

Mondo-timer2.jpgMondo-timer2.jpg(クリックすると拡大します)
ゲームには中級用ボーナスタイル(上段:灰色)と上級用チャレンジタイル(中下段:白色)が付属しています。
中級用は、ラウンドごとに1枚を選択し、一番大きな湖を作ったプレイヤーにX点というボーナスを与えます。
上級用は、ゲーム中いつでも3枚まで自分のものとすることができ、同じ動物を集めるとボーナス等が適用できます。

また、中級/上級では初級よりもそれぞれ1ラウンドの時間が短くなっています。

そう、シャハトはファミリーゲームたるゆえに、難易度の調節にこだわったのですね。
小さい子から、大人までが楽しめる様に。

タイルには自然が一杯で、実に健全な見た目のゲームです。
ソロプレイルールが付属しているのがうれしいですね。
ソロプレイでは、さらに条件を厳しくして最高得点を目指します。

どういった経緯かはわかりませんが、作者のページでホビージャパンのルール日本語訳が公開されていますので、詳しいルールはこちらからどうぞ。

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自宅にて、ヤス、のっちと3人プレイ。
彼らはリアルタイムゲームに自身が無いとのことで、初級ルールにて。

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こんな感じでスタンバイ。
COQだけ、ボードの表裏を間違っていますが、本番は直したのでご心配なく。

第一ラウンド開始。
よーいスタート

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チッチッチッチ

「今にも爆発しそうなタイマーだな、解体しろ解体」

多分、わざと聞こえるように調整してあるのだと思うが、ゲームに緊張感がでて実に良い。

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初級ルールなので、ひたすら中央からタイルをとってきては配置する。
タイルは同時にとっていくので、中央では熾烈な争い。

ヤス「先生!COQ君が邪魔します!」

という叫びはやはり聞かれる(笑)。

COQは最初に地図を完成させ、4点のボーナスタイルを取って終了。
活火山は一つだけ、動物は16匹。
米国のB2爆撃機のような形状の島が出来上がった。
点数は地形のマス数ではなくて、完成した地形の数で集計されるので、むやみに広くする必要はない。
それよりも、確実に地形を完成させたり、終了ボーナスをきちんと得るほうが大事。
様々なマネージメント力が試されるゲームだ。

Mondo3.jpgMondo3.jpg-Mondo4.jpgMondo4.jpg
COQ終了時の二人の様子。
ほどなくしてのっちとヤスも地図を完成。

活火山だらけの地形を作ったのっちとドーナツ状に島を作成したヤス。
ドーナツ島は中々綺麗な出来だが、いかんせん完成された地形の数は少ない。

COQ:26 のっち:15 やす:16

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第2ラウンド、第1ラウンド1位のCOQは休火山を活火山として扱うタイルをもらう。
しかし、大分慣れて来たCOQは第2ラウンドもブッチギリの早さで地図を完成。

途中、周りの地図を見渡して、必要そうなタイルを山の奥に隠したり、裏向けたり。
地味にいやらしいプレイをして時間を潰した後にボーナスタイルを取って終了。

Mondo6.jpgMondo6.jpg-Mondo7.jpgMondo7.jpg
COQ終了時の二人の様子。

良いタイルはCOQが持って行ってしまったので、二人とも活火山が多い。
それにしてもヤスの8つは多過ぎる。

COQ:27 のっち:17 ヤス:13

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最終ラウンド、再びハンデタイルを貰うが、またしても最初に終了。

Mondo10.jpgMondo10.jpg-Mondo11.jpgMondo11.jpg
もはや、かける言葉もないくらいに火山だらけの島々。
それでも、他のメンバーも大分慣れて来て、それなりの地図を完成させるようになった。

COQ:20 のっち:22 やす:17

合計 COQ:73 のっち:54 やす:56

プレイ時間:30分

オススメ度:★★★★★★☆☆☆☆
子供と一緒に!

ギャラクシートラッカーの前半部分を抜き出して大自然にアレンジしました、というゲームだと思います。タイマーの刻みに合わせて、地図を作成して得点計算という流れは、良くも悪くも非常にシンプル。煩雑さがない分、深みもないと感じるヒトが多いのではないでしょうか。

作者はこの手のゲームをデザインするのは初めてだということです。
ファミリーゲームとなるように、難易度の調節を可能にしたり、盛者必衰システムを取り入れたり…と、力を入れたようですが、「シンプルなルールに縛られた悩ましい選択」という味を出すまでには至らなかったように感じます。戦略ゲームが好きなタイプのプレイヤーは避けたほうが無難なタイトルかも。

ただし、子供と一緒にプレイをする機会のある方にはオススメ。
難易度を調節することによって、プレイヤーのレベルに合わせたゲームが楽しめますし、綺麗なイラストやパズル的要素は子供も喜びそう。
またゲーム中、私はいやらしく他人の欲しがりそうなタイルを隠したりしていますが、逆に必要そうなタイルを置いてあげたり、とプレイヤーの裁量でさらなる難易度の調節が可能です。

コンポーネントは、タイルの質といい、タイマーといい、かなり良質な部類に入ると思います。

作者のページでは、オンライン版のゲームもできるようですよ。

追記:中級ルールも試してみました。湖を意図的に作ったり…と地図制作に目的が出来るので少し評価が高まりました。




Mondo-duell.jpg
2人対戦用の拡張も出たみたいです。
お題カードみたいなもの?