mundusnovus.jpg 12-Jan-2012 ボードゲーム レビュー


新世界

作者:Bruno Cathala & Serge Laget
2〜6人用
対象年齢:13歳以上

この土地はアジアの一部ではなく、
           新大陸である。

2011年のエッセンで発表されたカードゲーム「新世界」です。
タイトルであるところの「mundus novus(新世界)」とは、アメリゴ・ヴェスプッチの著書。
発見した大陸を、生涯アジアだと信じていたコロンブスのアメリカ発見から10年後、
ヴェスプッチはこれを新しい大陸だと確認し、報告したのです。

ゲームは雰囲気抜群のアートワークによる交易カードゲーム。
10種ある交易品をプレイヤー間でトレードしながら、勝利点を稼ぎます。
集めた交易品は、勝利点に換えるだけでなく、カード獲得に不可欠な建物や、
人物の手を借りることにも使えます。

P1094244.jpg(クリックすると拡大します)
1〜9の交易品と、ジョーカー的役割のインカの遺物。
1〜9のカードは、3段階にわかれて価値が異なる。

これを、手札の中で多種類集めることができれば勝利点が発生し、
手札の中で同種を複数枚集めることが出来ればその価値に応じてイベント(建物&人物)が獲得できる。

勝利点は、集めたカードの種類に応じて3〜25点加算されるが、これが75点を超えると終了フラグ。
また、10種全てを揃えると、勝利点に関係なく勝利という一発逆転もあります。

手札を揃えるには、毎ラウンド、スタPの宣言する枚数のカードをプレイヤー間で交換します。
自分の前に置かれたカードを前にカードを取られた人から順番に、1枚ずつ獲得していくのです。

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ゲームをセットアップしたところ。
山札が2つでき、枚数が多いのでカードホルダーがあると便利です。

イベントカードは山札から5枚が並べられ、山札に近づく程に価値が高まります。
価値の低いセットでは、末端のカードしか手に入れられません。

手札を蓄えることができる倉庫や、手札獲得枚数の増えるカラベル船、
カードの交換が可能な商人など、多彩な能力に目移りします。

P1094243.jpg(クリックすると拡大します)
イベントカードはまさしく「イベント」の発生を兼ねて居ます。
毎ラウンド、末端のカードに記載されたイベントが発生するのです。

火事が起って倉庫が使用不能になったりします。

P1094241.jpg(クリックすると拡大します)
本編とは関係ありませんが、各国語のマニュアルが付属しています(日本語は無い!)。
このボリュームが凄いです(笑)。

勝利条件を達成したプレイヤーが複数いた場合は、その中で最も勝利点を獲得している
プレイヤーが勝利します。

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じゃむたんゲーム会にお邪魔させて頂き、4人プレイ。
karokuさん、ふうかさん、さんと。

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最初に配られるカードは5枚。
これを多種類に伸ばすか、同種を集めるか。

当然、初手ではイベントカードの獲得を目指すのが良さそう。
…というわけで、被っている4を3枚以上揃える。

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karokuさんの宣言で、手札から2枚を場に出す面々。
ここから、karokuさんが一枚ひき、ひかれた人が次をひくということを繰り返す。

数字が大きい程価値が高いので、場に出すカードが大きな数字だと早めに手番がまわって来易い。
すると目的のカードが獲得し易いという寸法だ。

虎の子の「6」を放出したので、karokuさんの出した4が貰えると踏んで。

また、ここで出したカードの合計値が高いプレイヤーが次のラウンドのスタPとなる。

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予定通り、4が3枚揃う。
4〜6は2番目の価値なので、末端から3枚目までのイベントカードのうち好きなカードと交換できる。

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karokuさんが倉庫を獲得することによって流れて来たカラベル船を獲得。
これで次のラウンドから手札が6枚となる。

最終的には10種のカードをなるべく多種類集めるわけなので、手札は多くないと勝てない。

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続いて、1を4枚(インカの遺物があるので5枚にもできる)揃える。
1〜3を4枚集めるのと、4〜6を3枚集めるのは同じ価値と見なされる。

ちなみに、カードは場に3枚がオープンされており、他者から獲得したカードを場のカードと交換することもできる。

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今度は、好きなカードを7〜9の好きな数字に変換できる「商人」を獲得。
こうして手札を増やし、セットを集め易くするイベントカードに投資してゴールを目指すのだ。

周りを見ると、序盤から勝利点への変換を積極的に行う作戦の侍さん。
倉庫を買い求めるkarokuさんとふうかさん。

コレクションし易くなるが、勝利点をもたらさないイベントカードの獲得から、
勝利点変換へのスイッチのタイミングが難しい。

集め易くなる感覚が気持ちよ過ぎて、延々とイベントカードを集めてしまいそうになるのをグッと堪える。

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続いて、場の3枚のカードが交換によって同じ数字になったら2勝利点貰えるというカードを獲得。

これははっきり言って、ネタカードっぽい。
しかし、ことあるごとにジャックポット!!と叫ぶのが気持ち良い。

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施設への投資はこれで最後、と心に決めて3を5枚。

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このセットを使って、カード2枚を繰り越せる倉庫を建てる。
倉庫が無いと、余ったカードは全て捨て札になってしまう。
ふうかさんやkarokuさんには遅れてしまったが、これは不可欠な建物だ。

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ここまでくれば、後は無双状態。
3を商人の力で9に変換し、9種類で一挙25得点。
あと1種でコールド勝利という勢いで爆発的に得点を重ねていく。

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自分の得点が60点を超えているのを確認し、倉庫にも2枚のカードを潜ませて迎えた勝負のラウンド。
スタPの獲得も抜かりなく、2枚の宣言をして一気に7種揃いでの勝利条件達成を目指す。

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しかし、ここで痛恨のミス。
手札から7、8の2枚を場に出してしまっていた。
直ぐに気付いたのだが時既に遅し。

7〜9のカードに変換できる商人が使えるのは1枚だけ、両方捨てては駄目ですよ…。

これでは6種しかカードが集まらず、勝利条件には届かない。
なんとかならないか、場を見渡すCOQ。

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すると、奇跡のような光景が目の前に広がっていた。
ジャックポットが成立しているのだ!

しかも、場のカードは全て3。
これからCOQが獲得するカードの中にも3がある。
…ということは、何度かジャックポットで得点をすることができる。

点数を計算してみると、なんと合計はピッタリ75点となるではないか。

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気を取り直し、6種を集めて勝利条件へとまっしぐらに駆けるCOQ。
途中、勝利のニオイを感づかれないようにしながらジャックポットも獲得。

ラウンド終了時、無事に勝利条件である75点を超えた。

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そして、ここで2度目の奇跡が起る!!

COQ「75点達成しましたー。」

ふうか&karoku「私達もー。」

…!

計算空しく、軽〜く超えられて敗北!
無念無念!

karoku:90 ふうか:86 COQ:75 侍:50

プレイ時間:55分

オススメ度:★★★★★★★★☆☆

先に宣言しておきますと、大航海時代というテーマとそれを表現するに足るアートワークでプラス0.5点です。

リプレイの写真を見て頂ければ判る通り、カードのイラスト雰囲気は抜群です。箱絵も実によろしい。

ゲームは、特殊能力を駆使したセットコレクションゲームとなっています。セットの集め易さを亢進する序盤戦略から、得点獲得へスイッチするタイミングを、如何に機を見るに敏に設定するか、ここににシビレれます。クニチー先生の交易王に似たゲームですが、あれほどシビアではなく、運の波に乗りながら大海を渡っていくことである程度勝負になるゲームだと思います。

それでも運の要素が強過ぎるということはなく、カード交換の流れを読み、自分なりの特殊能力を駆使して勝利を引き寄せる感覚には強く面白味を感じました。カードの交換のシステムが実に良く出来ています。早く自分のカードに手をつけて欲しくてウズウズしてしまいました。

あまり不満はありませんが、難点を挙げるとすれば、イベントの発生条件でしょうか。リプレイからも判る通り、今回のゲームではイベントが発生しませんでした。これは、末端のカードがイベントを発生させないカードであり、ゲーム中ついに獲得されることが無かったことに起因します。こういう場合を想定し、一定ラウンド以上獲得されない末端のカードは取り除くというルールがあると良かったかもしれません。イベントが発生すれば、さらなる急展開も楽しめることでしょう。個人的にはイベントは無くても面白いので、イベントを発生させないのも戦略であると考えることにしましたけれど。

6人までプレイできるというのもオススメポイントの1つです。プレイ人数によりカード調整が入るので、バランスを損ねることもなさそうです。また、プレイ人数が増えることにより効果が強まるカードがあるので、違った戦略も楽しめそうで◎。

オススメです。






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