penguine.jpg30-Jan-2011 ボードゲーム レビュー


オイ!それは俺の魚だぜ!

作者:Jakeliunas & Cornett
2〜4人用
対象年齢:8歳以上

オイ!それは俺の○○だぜ!



ファランクス社の「オイ!それは俺の魚だぜ!」の紹介です。

ドイツ語版は「Pinguine!」、英語版は「Hey!That's my fish!」です。
日本語のタイトル名は英語版を訳したもののようです。

コンポーネントにはデラックス版と通常版があるようです。
雰囲気を重視するCOQ邸では断然デラックス版をオススメ。
各色4つのペンギン駒はどれも表情が違い、ゲームを盛り上げてくれます。

このゲームでは、ランダムに四角く並べたタイルをペンギン駒を用いて奪い合い、タイルに書かれた魚の匹数を競います。

獲得できるタイルは動かしたペンギン駒が元居た場所のタイルです。

ペンギン駒は好きな方向に好きなマス数だけ動かすことができます。
ただし、タイルの無い場所や、他のペンギンを飛び越すことはできません。

ゲーム終盤に周り全てのタイルが無くなって孤立したタイルに乗ったペンギン駒を取り除く事によって、無駄無くタイルを回収する事ができます。

最終的に、獲得した魚の匹数の多いプレイヤーが勝利します。

ルールはこれだけ。超シンプル。

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すっごい悪そうなペンギン駒が各色4つずつ付属。
まさに「オイ!それは俺の魚だぜ!」

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こちらが通常版。
かわいい木製の駒です。

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自宅ゲーム会にてCOQ(緑)カジ(青)JJ(赤)、ナカ(黒)と4人プレイ。

昔、通常版をプレイした時はそれほどときめかなかったのですが、ギークで見かけた駒の表情に魅かれて購入。
ドイツゲーム初体験のナカに対し、ブロックスに続けてのチョイスにカジから突っ込みが入る。

カジ「だいぶ意識してますね。」

そうそう、オセロ日本ランク10以内の経験もあるというナカを意識。
ちょっとアブストラクト的なものをね。

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まずはタイルをランダムに四角く敷き詰め、それぞれの駒を魚1匹のタイルの上に置きます。
4人プレイの時は各プレイヤー2つずつの駒を使用。人数が少なくなるにつれて使用駒は増えていきます。
全ての色に4つの駒が用意されているのは嬉しいですね。何人プレイでも好きな色を選べるから。

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序盤はそれぞれ自分が狙っていた魚3匹のタイルへとまっしぐら。
中心部にペンギンが集中しています。
ペンギンは海(タイルの無くなった場所)を越えられません。
あまり端っこに居ると孤立させられてしまうので、警戒して中心部に集まっているのです。
良く映像で見る体を寄せ合っているペンギンのよう。

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3手番目辺り、中央に集まっていたペンギン達が各々好きな方向へと移動したため、盤面が上下に分断される。
下に居るCOQペンギンをうまく操れば大きめの島を独り占めしてウハウハか?

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しかし、そうはさせじとカジも侵入してくる。
なんだか混戦模様なので隣にいたナカとカジを一緒に閉じこめてしまう作戦。
2人でタイルを奪い合うとなると少し匹数がショボイ島になりそう。

COQ「お前らにはそのショボイ島がお似合いだぜ!俺は東京に出てビッグになってやる!」

左下の空間へナカとカジを閉じこめます。

ナカは魚の総匹数を数えておかなかったことを後悔しながら、この島に残るか否かを熟慮しているもよう。
流石、オセロプレイヤーです。

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結局カジの様子を伺ってから決断することにしたナカ。
一歩手前で止まり、カジの動きを待ちます。
こういう動きができるのが、現在のルールの良いところですね。

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するとカジは残るか島ごと渡すかの選択を迫る1手。
悪そうなカジペンギンが後輩に決断を迫る。カジやるなぁ。

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結局ナカはこの島をあきらめ、全ての魚はカジのものに。
いくつかどう動いても取れないタイルがあるのが残念ですが、独り占めできたカジが勢いづく。
しかも、上部に居たもう1匹のナカペンギンも一緒に閉じこめてしまうというウルトラC。
これでナカの魚総獲得数は決定。公務員の年収のようにゲーム終了までに得られる魚の匹数が判明。

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すかさず、JJカジのウルトラC駒を孤立させ、カジも公務員状態。
その後はCOQJJの一騎打ち。

目線がバチバチッ 「このシャバ憎が!それは俺の魚だっつってんだろ!」

一触即発のにらみ合いですが、すでに獲得できるタイルは決まってます。
セオリー通りにお互いの島を分断してゲーム終了。
残りのタイルを回収。

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どうやっても取れなかったタイルだけが場に残され、ゲーム終了。

COQ:25 JJ:25 カジ:24 ナカ:22

魚は同数でしたが、獲得したタイル枚数の多かったCOQの勝利。

ナカ「オセロと違い、複数人でのプレイは読み通りに動かず苦戦しました」

なるほど。複数人での予測は皆が最良の1手を打ってくれないとなりたたないのですね。
これを気にドイツゲームにも関心を持ってくれるとうれしい!

オススメ度:★★★★★★★★☆☆

これは面白い!
コミカルなタイトルやかわいい駒とは裏腹に、ゲームの中身は完全な陣取りゲーム。
最初のランダムタイル配置を終えた以後は運の要素がまったく無くなり、玄人もうならせるアブストラクト系ゲームに。

しかし、ゲーム全体の雰囲気から負けても残るのは軽い敗北感と次戦への欲求のみ。「もう一回!」となります。そう言った意味では初心者やパーティゲームとしてもオススメですね。

ゲームのタイトル「オイ!それは俺の魚だぜ!」は英語版のタイトルを訳したものと思われます。
通常、ドイツのゲームが米国で流通する際に英語のタイトルが付せられると不評のことが多いのですが、こればっかりはアメリカ人のセンスに脱帽です。このタイトルと、それにマッチして作られた悪そうな駒がゲームの楽しさを何倍にも膨らませてくれます。

なので、これから購入される方がもし居るならば、断然デラックス版。

運の少ない陣取りゲームですが、ゲーム全体が持つ楽しい雰囲気に乗っかって、悪態をつき、笑いながら楽しむのがオススメです。

本国では携帯アプリも出ている程の人気ゲームなのですね。

上にも書きましたが、現在は昔と比べるとルールが違うようなのでご注意。現在のルールの方が断然アツいです!

このゲームをプレイした後はどうしても「オイ!それは俺の○○だぜ!」と言いたくなります。

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コミカルなゲーム風景。
見ているだけで楽しい。

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その後の餃子パーティで
直線上に並ぶ餃子しか食すことを許さず
「オイ!それは俺の餃子だぜ!」と言う