Quarriors.jpg09-Aug-2011 ボードゲーム レビュー


クォーリアーズ!

作者:Mike Elliott and Eric M. Lang
2〜4人用
対象年齢:14歳以上

まずはダイスピラミッド建築。
           話はそれからだ。

130個のダイスが付属するという圧巻のデッキ構築ゲーム「クォーリアーズ!」です。
箱までもが立方体で、紙枠を取り外すとそれ自体がゲーム中最強キャラのサイコロを模しているという徹底ぶり。
カラーダイスからクリアダイスまで、ダイスの出来は中々です。

ゲームは「ドミニオン」の流れを汲むデッキ構築ゲーム。
「狩り場」と呼ばれるダイスプールからダイスを獲得して自分のデッキを作ります。
デッキはカードではなく大量のダイスです。
ダイスを自分の袋の中に入れ、カードをひく代わりに袋に手を突っ込んでダイスをひきます。

Quarriors-3.jpg(クリックすると拡大します)
カードプールにはこのようにダイスが並びます。

毎回、必ず並ぶ基本カードが3枚、モンスターが7枚、魔法が3枚という内訳です。
それぞれに対応するダイスを置くと中々カラフルな見た目です。

Quarriors-6.jpg(クリックすると拡大します)
カードに書かれている情報は、こんな感じ。
左上の数字がコスト。
右上の数字が勝利点。
テキストで特別効果の説明があり、下部には対応するサイコロの6面が記されています
振って出た目に特殊効果があれば、確認は中央のカードを見ることで行えるというわけです。

Quarriors-1.jpg-Quarriors-4.jpg(クリックすると拡大します)
基本となるカードは3枚。
魔力を生み出す「魔力ダイス」、サンダーストーンの民兵的役割の「助手ダイス」、
そして振るダイスを追加できる「時限扉ダイス」。

ゲームの手順はこう。

1.袋からダイスを6つひく。
2.振る。
3.魔力(お金のようなもの)とそれ以外(魔法とモンスター)にわける。
4.ダイスの振り直しやダイスの追加等の「即時効果」を適用。
5.魔法の面が出たダイスを待機エリアに移動。
6.モンスターの面が出たダイスを魔力を消費して召還し、待機エリアに移動(任意)
7.他のプレイヤーを攻撃。
8.余った魔力でダイスプールからダイスを獲得。
(次手番以降、1.の時に召還したモンスターが生きていれば、
勝利点を獲得し、ダイスを1つダイスプールに戻せる(解雇))

使用したダイスは自分専用の捨て場に一旦置いておき、袋が空になったらそこから袋に戻すシステム。

Quarriors-2.jpg(クリックすると拡大します)
ゲーム中は、プレイマットを使用すると便利です。
上の説明にあるような、捨て場、待機エリア、手順などが全て記されています。

ダウンロードはこちらから
クォリアーズ完全日本語版 プレイマット(アークライトゲームズ)

Quarriors-8.jpg(クリックすると拡大します)
上記の手順で一番重要な、モンスターの召還から戦闘、勝利点の獲得までを説明します。
ダイスは小さくて説明しづらいので、外箱のフタで説明。
これはドラゴンのダイスのモンスター出目と一緒なのです。

右の数字はパワー(上)/タフネス(下)です。
左の数字はレベルを表しており、召還に必要な魔力の意味も兼ねています。
右下のアスタリスクは爆発マーク。
このマークがある場合には、特殊能力が発動する場合もあります。

召還に成功したモンスターは、一斉に他のプレイヤーを攻撃します。
攻撃ではまず、各モンスターの攻撃力を単純に合計したものに魔法の効果等を適用し、最終的な攻撃力を算出します。
その後、その攻撃力を他の全てのプレイヤーにぶつけていきます。
攻撃されたプレイヤーは、自分の召還済みモンスターでこれに対抗しなくてはなりません。
自分のモンスターを1匹ずつ防御にあたらせ、タフネスが攻撃力を完全に吸収できるまでモンスターを失い続けます。
ただし、モンスターがいなければ、もしくは全滅すれば、それ以外に何も起きません。
1人のプレイヤーの戦闘を解決したら、同じ攻撃力を次のプレイヤーにもぶつけます。

誰かが召還を行うと、その他のプレイヤーは必ず攻撃されるということです。
こうして、次に自分の手番がやってくるまで生きていたモンスターは、勝利点を生み出して捨て場所へ行きます。

勝利点を生み出すには、是が非でもモンスターを召還し、生き残らなければならないわけです。
そして、モンスターを召還することは、他人の勝利点獲得を邪魔する事にもなります。

こうしてデッキを構築しながら勝利点を獲得していき、規定の勝利点に達したプレイヤーが現れるか、
一定の枚数のカードに対応するダイスが全て獲得されるとゲーム終了です。

Quarriors-6.jpg-Quarriors-9.jpg(クリックすると拡大します)
ここからは蛇足。
ところでこのゲーム、各モンスターごとに3つの強さを持ったカードが用意されています。
これらのカードは一度に同じゲームに現れる事は無い様になっています。
従って、サイコロは1組で済むわけです。
そのために、「*」を使用して強さにバランスをつけているのですね。
「*:パワーを+1する」等を最初に見た時は、「ダイスに反映すればいいじゃない!」
と思いましたが、同じダイスで違う強さを表現するための手段だったわけです。

130個のダイスを使用するのがウリのゲームですが、その裏で使用ダイスを減らす努力もしているのですね。

Quarriors-5.jpg-Quarriors-7.jpg(クリックすると拡大します)
蛇足の蛇足。
所々に日本語コピーのダサさが全開。
「諸君の栄光を表す勝利点を記録するための勝利点ボード!」
とか
「勇者の力が爆発!」
とか
「クォリアーズ!」
ってロゴとか。

pic1022442_t.jpg
こちらは外国版。
やはり日本語には、侍とか忍者とかが似合う。
上記のコピーも外国語だと印象がまったく違うのが新鮮。

対象年齢は14歳以上だけど、これらが手に取るヒトの年齢を下げそう。

(注:日本語のコピーは外国版をかなり正確に反映していますので、訳者のせいではない、むしろコンセプト?)

ちなみに、このゲームの日本語説明書は丁寧に書かれている。
非常に判り易い仕様となっているので好感が持てる。

 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

自宅ゲーム会にて、カジ、と2人プレイ。

Quarriors-g1.jpg
最初は、弟子が4つと魔力が8つ。
この中から6つをひく。
2手番目までは初期デッキというのはドミニオンと一緒。

Quarriors-g2.jpg
で、カジの1投。
最初のデッキはショボイので、こんなもの。
魔力が5と弟子の召還権利だ。

Quarriors-g3.jpg
カジは弟子の召還と、クレリック的なモンスターのダイスを購入して終了。
この弟子が、次の手番まで生きていれば勝利点となる。
1点だけど。
ちなみに、2人プレイでは20点に達した方が勝ち。

Quarriors-g4.jpg
クレリック的なモンスターのカード。防御力強し。
それぞれに用意されたサイコロの見た目は綺麗でワクワクする。

Quarriors-g5.jpg
…でCOQ。
弟子など粉砕してやろうと意気込むが、全部魔力。

カジ「まるで金の亡者ですね。」
COQ「魔力だって言ってるだろw。」

Quarriors-g6.jpg
結局、サイコロをさらに追加して振る事の出来る「時空扉(黄色)」を購入して終了。
サイコロの追加と圧縮を繰り返せば、「ずっと俺のターン!」に持っていけるはず。
目指せ、亜空間チー。

Quarriors-g7.jpg
カジがコツコツと得点を重ねる横で、やっと強力なモンスター(赤いダイス)を獲得。
ダイスを袋に入れるのは、袋の中身が枯渇してからなので、反撃にはもう少しかかる。

Quarriors-g8.jpg
そして、袋の中身が一巡して反撃開始。
この2つのダイスが攻撃で命を落さなければ、次の手番で大きな勝利点となる。
しかも、得点したダイスの数だけ「解雇」を行い、デッキの圧縮もできるので一石二鳥。

Quarriors-g9.jpg
これらは無事得点となり、野望を達成する。
デッキの圧縮も進んだ。

Quarriors-g10.jpg
だが、カジも負けじとモンスターを召還してくる。
1対1の戦いなので、他力本願になるわけにもいかない。
なんとか倒したいが、いかんせんひきに恵まれずに攻撃部隊が組めない。

Quarriors-g11.jpg
双方、得点を重ねながら弟子を解雇してデッキを圧縮していく。
ただ、カジはデッキを圧縮し過ぎたせいか、モンスターの数と比べて魔力を生み出す術が少な過ぎるようだ。

Quarriors-g12.jpg
そうこうしている間にきた。
亜空間チャンス。

Quarriors-g13.jpg
時空扉で追加に次ぐ追加。
ダイスをひくとそこには再び時空扉ダイスが。
振ったダイスはどんどん増えていき…

Quarriors-g14.jpg
こんなに沢山魔力を生み出す事に成功。
これを待ってましたとばかりに、場内最強のモンスターのダイスを購入。

Quarriors-g16.jpg
ここからは独壇場、追加で購入した時空扉のせいもあり、最強モンスターを連続購入。
それらが戦場にでれば、勝利は揺るがない。

Quarriors-g18.jpg
カジも、一矢を報いようと魔法で防御力を強化して勝利点を狙ってくる。

Quarriors-g19.jpg
しかし、それも強力部隊で粉砕。

この戦闘後、COQ20点到達。
勝負有り。

プレイ時間:40分

カジ「これはサイコロ触るだけでときめきますね。サイコロと言うのは、お店で売ってるのを見ると★あjf;おいあほいふぁおんf…、それだけゲーマーにとっては◇そdhふぉあいshdふぉあえf…」

カードの構成を変更し、すぐに2回目もやってみた。

Quarriors-g20.jpg
今度は、最強のモンスタードラゴンの居る場。
序盤、カジの速攻戦略が、亜空間戦略を凌駕しかけるも、出目運に見放されたカジは涙の敗北。この後の感想戦は中々盛り上がりました。

オススメ度:★★★★★★★☆☆☆

最初に書いておくと、このゲームは緻密にデッキを作っていくようなゲームではありません。うまくすれば、コンボも繋がりますし、大筋の狙い目はあると思いますが、袋からダイスをひくという行為と、ダイスを振るという行為が1度の手番に2度のランダム性を与える事になるので、狙い通りには中々いかないのです。それでも、たまにコンボが繋がったり、協力なモンスターの召還に成功したりすると、かなり興奮します。

狙い通りにいかないこと自体がストレスにしかならないゲームもありますが、このゲームの場合は適度なパーティ性を与え、場を盛り上げるシステムとしてうまくまとまっていると思います。そもそも、カードを良くきってひくという行為よりも、ダイスを袋から出して振るという行為自体に魅力が詰まっており、ワクワク楽しくて仕方ありません。

当初、ルールを読んだ時にはかなり不安になりました。しかし、不思議な事に連戦の後、再びやりたくなるのだからわからないものです。ここのルールはこうだったら良いだのと感想戦も盛り上がりました。対戦相手から指摘されたのですが、ルールの改善点を指摘するようなら、それはもうはまっていると言うのだそうです(笑)。たしかに。

ゲームシステム上、人数は多い程盛り上がりそうです。複数人でないと殆ど機能しない能力もあるようなので、出来れば3人以上でプレイしたいところ。

あ、あととりあえずお約束の130個のダイスでピラミッドは作りました。これだけのダイスが付いているとは、かなりコストもかかっていますよね。

デッキ構築にダイスを用いるというアイデアだけでも賞賛もの。ファンタジーが好きな人もそうで無いヒトも、是非一度手にとってみてください。触ってみたらはまるかも!