revolver.jpg02-Aug-2012 ボードゲーム レビュー


リボルバー

作者:Mark Chaplin
2人専用
対象年齢:12歳以上

「ぬきな!どっちが素早いか試してみようぜ」
              というやつだぜ

近年ゲームを乱発…いや多数発売しているホワイトゴブリンの2人用カードゲームです。
カードに原語依存があることから、和訳シール付きを国内で求めました。

ホワイトゴブリンと言えば、ジャパニーズ殺しの缶箱がお得意。
このゲームも見事な大きさの缶箱が採用されています。
缶箱のフタを開けてみたら、中に入っていたのはヌケ作だった…という展開はお約束。
むやみに工場の空気を浪費しないために、トークンの木駒は通常の8倍の大きさです。
規格を揃えることの利点を理解しつつも、木のウロに向かって悪態をつきたくなります。
あくまでも、秘密裏に。

しかし、缶箱の箱絵は中々にマカロニウエスタン。
威勢良く雄叫びを上げながら銃をぶっ放すお尋ね者。
エンボス加工までされている彼は、ゲーム中ではただのザコキャラ。
拝啓 白ゴブ様、流石です。

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ゲームでは、保安官側とお尋ね者側に分かれて戦います。
両者に用意されたデッキから毎ターンカードを引き、戦場にプレイしていきます。

写真はお尋ね者の皆様。
伝説のリーダーを筆頭に、かなりの大所帯です。
リーダーを殺されてしまったらお尋ね者の負けです。
カードはオープンにしておき、下位の人物から順に死んでいきます。

保安官側の人物は、デッキの中に埋まっています。

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お尋ね者が勝利するには、メキシコ国境を越えるか、特急に飛び乗るかのどちらかです。
メキシコ国境を越えるには、国境カードに置かれたトークンを全て取り去る必要があります。

特急に飛び乗るのと、規定ラウンドを消化するのは同じ意味です。
つまり、保安官の攻撃に耐えていれば、そのうち自然に勝利できるということ。

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こちらは、戦場とラウンドの進行を表すマーカー。
1手番ずつ行う度にマーカーを進めていき、右端までマーカーがいけば特急が発車するというわけです。
また、マーカーがあるカードが戦場となっており、それぞれの戦場で攻撃力の有利不利があります。

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手札はこんな感じ。
カードの絵柄は凄く綺麗。
カード上部にあるアイコンは攻撃力などを表しています。

カード下部にはカードの種類を表すアイコンがあるのですが、
これは不要です。ルールにまったく関係無いので無視しましょう。

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このカードを、各戦場に配置していきます。
お尋ね者にだけ、各戦場に3枚までという制限があります。
相手のカードを排除するものや、突然死を誘発するもの等が有ります。

手番の終わりに、現在の戦場で戦闘力の数比べを行い、お尋ね者側が負けていると
お尋ね者が1人死亡します。

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お尋ね者の中には、死んだ時にイベントを発動するものも居ます。
お尋ね者に不利な戦場が長引いたりという、有り難くないものばかりです。

こうして手番ごとの撃ち合いを行っていき、前述の通りの勝利条件を満たした方が勝利します。
基本的にはお尋ね者有利に出来ていて、保安官側で勝利するのは難しいバランスとなっているように感じます。

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TBGL2人会にて、ちきさんと。

まずは、COQがお尋ね者。
明らかに見た目はちきさんのほうがお尋ね者ですが。

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ゲームの舞台は、銀行強盗をしでかすところから。

「ずらかるぞ!ヒャッハー」

というカードで時間を1つ進め、手持ちの銃を配置して終了。

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しかし、配置した拳銃はあっという間に排除され、相手のザコ保安官がこちらに向けて射撃。

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敢え無く愛犬が死んでしまいました。

手下のカードは、ランクが低い者から順番に死んでいく。
同じランクの場合は、自分で犠牲者を選べる。

死ぬと戦いが長引く(お尋ね者に不利)キャラクターなどが居て、そんな奴らは死守せねばならない。

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負けずにこちらも拳銃やライフルを配置し、相手の保安官は、ライフルが場に出た時の効果であの世へララバイ。

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銀行前での勝利を確信して瞬きした瞬間、吊るされてました。

一瞬の早業で、「おい坊や、首をくくってやるぜ」で死亡。
これで手下がまた一人、犠牲に。

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その後、銀行の戦場にはお邪魔カードが配置され、3枚しか置けない場所のうちの1枚が閉鎖された。
さらに!いきなり登場した伝説の保安官、マクレディ!

あっという間にこの戦場は不動の保安官有利。

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この戦いで、箱絵を飾るザコが葬られてしまい、さらに一家は縮小傾向。

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次の戦場、相手は一気に方を付けようと、精鋭を送り込んでくる。

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この戦いでは、ついにオネーチャンがヤラレてしまった。
しかも、死んだ場合には、手札を1枚捨てなければならない。

散々な展開の上に、今気付いた。
和訳シールのPoppyがPopptになってる。
発音できないぜ、BABY!

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手札には、「ジャクソン一味」。
このカードは、最後の特急に乗り込む際に使用すると、コスト不要不死の最強カード。
こいつを捨てるわけにはいかないので、他を捨てひたすら耐える。

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その劣勢を狙って、保安官はこれでもかとカードをプレイしてこちらの攻撃力を上回ってくる。
そして、ついに相手の攻撃が通ってしまう。

しかし、ここでプレイされる「反射神経!」。
間一髪で弾丸をかわす一進一退。

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なんとか特急列車の停まる駅まで辿り着いたお尋ね者達。
予定通りに「ジャクソン一味」をプレイし、再び手札となった「ずらかるぞ!」で時計を進める。

ライフルで武装したジャクソン一味に対抗する手札はすでに保安官側に無く、無事特急での脱出に成功。

この後、陣営を交代してプレイ。
終盤のカード引きの運に恵まれ、今度はお尋ね者を見事狩ることに成功。

1戦目 COQ:勝利 (お尋ね者:特急)
2戦目 COQ:勝利 (保安官:お尋ね者全滅)

そんな狂気につき合って頂いたちきさん、ありがとうございました。

プレイ時間 40分

オススメ度:★★★★★★★☆☆☆

プレイしてみた印象はブルームーン。攻撃力の綱引き感から、横に広がりがあり、時間的要素が見やすくなったブルームーンという感じでした。ブルームーンと違い、自動的に変化していく戦場を考慮しながらの戦いとなるので、先行きは見通し易く、慣れていなくてもある程度は対応できそうです。デッキの中身はある程度手也でOK。

ゲームの説明の項に記した通り、敢えて両サイドのデッキの強さに勾配がつけてあるような印象です。ノルマンディーに上陸する連合軍のように蜂の巣になりながら、10回に1回勝った時に死ぬ程喜ぶみたいな。

このゲームはテーマがとてもシステムに合っていて、マカロニウエスタン的な撃ち合いと、攻撃力の綱引きととても相性がよろしく、イメージし易いです。カード図柄はとても綺麗で、キャラクターそれぞれにもバックストーリーがキチンと用意されてます。しかし、どんなに思い入れても基本的には死にまくるので、そういうものだと思って明るく死者を送り出すしかありません。なんせ、瞬きしている間に吊るされています。

カードは綺麗、システムも単純、テーマとの絡みも◎。しかし、超面白いかと聞かれたら、、一瞬躊躇して、フツーと答えます。私はそもそもブルームーンがあまり好きではないし、西部劇にもそれ程テーマ的魅力を感じないので。ゲーム中は、バキュンバキュンと盛り上がり易いのですけどね。でも、ブルームーンよりはこちらのほうが今風で面白いかな。異星人よりは思い入れし易いですし。

じゃあなぜ買ったんだという突っ込みを反射神経でしなやかにかわしながら、西部劇とブルームーンを愛する貴方へ。