RONDO_BOX.jpg23-Mar-2013 ボードゲーム レビュー


ロンド

作者:Reiner Knizia
2−4人用
対象年齢:8歳以上

対応する色のチップをボードに配置するだけのシンプルなゲーム

対象年齢に合わせた素直なデザイン、2012年のクニチーは良いクニチー

RONDO-4.jpgスタート地点は真ん中のマス。そこから4方向に伸びれます。ボードは両面仕様。ロンドは「」らとともに発表され、2012年のクニツィア博士3部作の一端となっているゲームです。写真のようなボードに手札となるチップを配置していき、マスの数字と同じ色のチップを置く事が出来れば、その分の点数が手に入るという単純なゲームとなっています。チップは5枚まで持つ事ができ、手番で好きなだけ置く事が出来ます。ただし、既にチップの置かれているマスの隣にしか置けません。また、チップはその手番中1列となるような場所にしか置けません。



RONDO-6.jpg重ねてチップを置くと枚数分の得点!マスの色に合うチップが手元に無い場合には、裏向きに配置することもできます。この場合は、裏向きの分の得点は貰えません。こうすることにより、目的のマスに到達することができるようになったり、他人に取らせたくないマスをつぶしたりすることができます。チップは複数枚重ねて置く事も出来ます。この場合は、枚数分の得点を貰えるので、高得点のマスを狙っていきたいところです。チップを配置する事を終えたら、チップを1枚補充して手番を終了します。チップを1枚も置かなかった場合には、2枚のチップを補充することができます。ゲームは、灰色のマスに全てチップが置かれるか、補充するチップが無くなった時に終了します。

単純すぎてジレンマが無いように感じますが、1手番でチップを配置できるのは「枝分かれせずに連続した一方向にだけ」というルールが程よく効いています。マス目の数字配置の妙も相まって、なかなか悩ましい展開を演出してくれます。


チップはプラスティック製のしっかりした造り、マーカーは難点

RONDO-1.jpg5枚のチップを持っている場合には、配置しなくてはなりません。チップホルダーもチップもプラスティック製の豪華仕様。特にチップは重量感のある造りで、プレイ中の満足感は抜群です。発売元のシュミットシュピーレのこだわりが伺える仕様ですが、そのせいで少しお値段が張ります。ゲームのボリュームと比べると重量も大きいのでひょっとすると日本には入ってこないかもしれませんね。上限の5枚もホルダーを見れば明らかです。


RONDO-3.jpgチップに注力しすぎてしまったか?チップに注力しすぎてしまったのか、ボード周囲に配された得点トラックをマークする駒が、ぼやっとした色の円柱4つしか付いていませんでした。色がぼやっとしていること事態は問題ではないのですが、残念ながら誰がどの色を担当しているのかさっぱり分かりません。他人の得点を見ながら自分の手番を行わなければいけないゲームだと思いますので、自分でペアの駒を用意して誰がどの駒だかわかるように遊ぶと良いでしょう。

詳しいルールはこちらに和訳を公開してあります。


ゲームは説明込みでも30分、点差もそれほどつかない

RONDO-9.jpg残念ながら1点差の2位4人で遊んでみたところ、結果は写真の通り。最後の最後で1点のマスを閉められて、1点差の2位に沈む。チップを置いても置かなくても最低1枚はチップが補充されるので、出し抜くのは中々難しい。他のプレイヤーの評価はおおむね良好でした。

オススメ度:★★★★★★★☆☆☆ 7

「秦」に続き、クニツィアのゲームが2連続安打です。秦と同じくチップ(タイル)配置のゲームですが、ロンドのほうがタイル配置で起こることが単純です。また、秦のようにマジョリティによる得点の奪い合いが含まれていないことからも、対象年齢通りの、より低年齢のプレイヤーまで視野にいれた大人のデザインなのだと考えられます。チップの補充ルールも緩いので、胃が痛くなるほどのジレンマはありません。ゲームを通して数字を数字(勝利点)として扱うシンプル構造なので、少し物足りないと感じる人もいるかもしれませんね。

ゲームのシステムからして、バッティングなどよりも目的のマスに向けてにじり寄るようなところに面白みがあると思われるので、真にこのゲームを楽しむなら2人で遊ぶのがよさそうです。

チップの材質にこだわったおかげで、内容の割に満足感のあるゲームになっていると思います。その分、手に入りづらくなってしまうかもしれませんが。