resistance.jpg17-Jul-2011 ボードゲーム レビュー


レジスタンス

作者:Don Eskridge
5〜10人用
対象年齢:13歳以上

その動き……
     貴様、○○のイヌだろう!!

2011年上半期、TBGLが最も期待していると言っても過言では無いゲーム「レジスタンス」の紹介です。

このゲームは所謂人狼系と呼ばれる多人数による、お互いの正体を隠した推理ゲームです。
お互いの正体を探り合いながら、腐った政府を転覆させるミッションを実行します。
レジスタンス側はミッションを3回成功させれば、政府側はミッションを3回失敗させれば勝ちとなります。

ゲーム開始時、各プレイヤーには秘密裏に役割カードが配られます。

resistance-rule2.jpgresistance-rule2.jpg(クリックすると拡大します)

青背景の6枚はレジスタンス、そして赤背景の4枚は政府のイヌであるスパイを表します。
これを他人に絶対見られない様に確認し、全員で目を閉じます。

そして…

「スパイの人だけ目を開け、お互いの役割を確認してください」

この合図で、スパイ側だけは誰がスパイなのかをインプットしてゲームスタートです。

このゲームは5つのミッションで構成されており、1ミッションは以下のように進行します。

1. リーダーによるミッションチーム参加メンバーの選定
2. ミッションチーム編成の信任投票
3. ミッションの実行

resistance-rule1.jpgresistance-rule1.jpg(クリックすると拡大します)

ゲームの進行具合はメインボードで管理します。
黒マーカーは現在のミッションを表し、青マーカーはレジスタンスの勝利したミッションを表します。
赤マーカーは政府の勝利したミッションを表し、青/赤どちらかのマーカーが3つ置かれたら勝負ありです。

ボード下部には、プレイ人数による各役割の人数や、各ミッションに必要な参加メンバーの数が記載されています。
実にプレイアビリティが高いです。

resistance-rule6.jpgresistance-rule6.jpg(クリックすると拡大します)

さて、各ミッションの最初には、リーダー(順次交代するスタPのようなもの)がミッションチーム候補を選択します。
選択には、上記のミッションカードを使用します。
これを配られたプレイヤーがミッション参加候補者というわけです。

resistance-rule5.jpgresistance-rule5.jpg(クリックすると拡大します)

リーダーの決定に対し、全プレイヤーは投票カードを使用してその人選を認めるかどうかを決定します。
過半数を占めた意見が採用され、否認された場合はリーダーを左隣のプレイヤーに変更してミッションの最初からやり直し。
否認が5回連続してしまうと、スパイ側が直ちに勝利してしまいます。
この場合、ゲームが終了してしまうようです。2011/09/20追加

承認された場合は、いよいよミッションの実行です。

resistance-rule4.jpgresistance-rule4.jpg(クリックすると拡大します)

ミッションチームに選ばれたプレイヤーは、ミッションカードを受け取り、ミッション成功の正否を秘密裏に決定します。
この時、レジスタンスメンバーは当然「成功」しか選択することができません。
スパイは「成功」も「失敗」も選択することができます。

秘密裏の投票が終わったら、カードを良く混ぜて誰のカードだかわからなくした後に、一斉にオープンします。
オープンされたカードが全て「成功」であれば、ミッションは成功します。
しかし、オープンされたカードの中に、1枚でも「失敗」があった場合はミッションは失敗となります。
(7人以上の最終ラウンド除く)

こうして5つのミッションを実行し、レジスタンスとスパイの勝敗を決定します!

resistance-rule3.jpgresistance-rule3.jpg(クリックすると拡大します)

尚、追加ルールとして、「陰謀カード」が付属しています。
これは、各ミッションの最初にプレイヤー人数に応じて場に登場し、リーダーの判断で配られます。
カードを配られたプレイヤーは「隣人の役割を確認」したり、「新たなリーダー」となったりします。
このルールを適用することによって、さらに深みを増したゲームを楽しむ事ができます。

追加ルールの日本語説明書では、非常にわかりにくい部分が存在するので下記に記載しておきます。

ルール確認:
①常にカードをオープンにするのはリーダーがカードを引いてから。
②リーダーは、指定枚数(5〜6人1枚、7〜8人2枚、9〜10人3枚)のカードを引いた後、自分(リーダー)以外の任意のプレイヤーに、1人1枚分配する。

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自宅ゲーム会にて、カジ、JJ、ヒロシ、ブンと5人プレイ
(5人プレイのため、ゲーム中に投票カードとミッションカードを取り違えていますが、ゲームに影響はありません。)

5人プレイなので、スパイは2人、レジスタンスは3人となる。

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役割カードを配った後、目をつぶりながら切ったシャッター。
はたして、この中で誰が目を開けていたのか。
5人のうち2人はスパイなのだ。

(このリプレイでは、COQ本人の役割も取り敢えず秘密にしておきます。答えは最後に!)

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最初のミッションがスタート。
リーダーはじゃんけんでCOQに決定した。

はっきり言って、この段階では誰がどの役割だかはまったくわからない。
それでも早速舌戦開始。

JJ「カジ君から酸っぱいニオイがするからスパイじゃないかな?」
COQ「ブンちゃん、政府の、いや○○(会社の上司)のイヌだろ?」
ブン「ちっちがいますよっ!」

最初のミッションのチームメンバーは2名。
まずはリーダーとして、自分(COQ)とカジをメンバーに選定。

そして、信任投票。

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承認された。
(本当は、こっちのカードがミッションの正否を投票するミッションカード。ミッションカードは5組しかないのだが、5人プレイだとどちらを使用しても大差が無いので間違えました…)

続いて、COQとカジによるミッションの正否投票。

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当然、ミッション成功に投票する。

カジ「あれがこうだから〜、これしかないですよね」

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ミッションカードをオープンし、2枚とも成功だったので、第1ミッションはレジスタンスの勝ち。
青のマーカーがメインボードに1つ置かれます。

カジの言う通り、5人プレイの第1ミッションは2人しか選抜されないので、スパイ側もここで失敗は選択しづらいところ。なかば、予定調和とも言える展開。

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第2ミッション。
リーダーは左隣に移動してJJ。
このミッションのメンバーは3名。

ここでJJはJJ、ヒロシ、ブンの3名を選抜する。

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しかし、否認。
承認しようとしたのはブンとJJのみ。

JJ「ええ〜、まじすか!?」
COQ「だからブンちゃんは政府のイヌだっていってるじゃん。超危ないよ。」
ヒロシ「何となく…」

続くヒロシの選んだヒロシ、カジ、ブンの選抜も否認され、カジがリーダーに。

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カジは、カジ、COQ、ブンを選抜。
ここで、メンバーが承認される。

そして、ミッションの正否投票。
良く混ぜて、結果オープン。

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居たッ!スパイが!
第2ミッション、失敗。
レジスタンス対スパイ:1対1

ヒロシ「段々わかってきましたよ、コレ」
COQ「そう?逆に段々わからなくなってきた。」
JJ「やっぱカジ君がイヌなのかな?」

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続いて第3ラウンド。
このラウンドのメンバーは2名。
リーダーとなったブンは、カジと自分をメンバーに選定し、あっさりと承認される。

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ミッションの結果は成功。

COQ「益々わからなくなってきた、ブンちゃん、先に3回成功したらレジスタンスの勝ちだよ?」
ヒロシ「これ、メンバーが2人の時は×出せないっすよ」

これで2対1、あと1回の成功でレジスタンスの勝利だ。

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第4ラウンド。
メンバーは3人。
1巡し、再びリーダーとなったCOQは、JJ、カジ、ヒロシを指名してみた。

しかし、結果は否認。

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リーダーはJJに移動し、COQ、カジ、ヒロシがメンバーとして選出された。
投票の結果、このメンバー構成は承認。

ミッションの投票が行われる。
これが全て成功カードならレジスタンス側が勝利して勝敗が決まる。
カードを良く混ぜてから開ける。

COQ「よし、開けるよ! ええッ!?」

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またしてもスパイが居たッ!
これで互角、最終第5ミッションで全てが決定する。

カジ「いやぁ、アノ人は決定だよね」
ブン「そうですよね、カジさん、言動が怪し過ぎます。」

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第5ミッション。
メンバーは3人。
最後のリーダーはヒロシ。
選抜されたメンバーは、、ヒロシ、カジ、JJの3人。

このメンバーの信任投票は、、

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承認!!

これで、いよいよゲームの勝敗が決する。

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結果は、失敗!!

こうして、レジスタンスは撲滅され、長く苦しい圧政が続く事が決定したのでした。
スパイの皆さん、おめでとう!!

プレイ時間、20分

如何でしたか?COQの役割は推察できましたか?
答えはこちら!(ここをクリック→resistance-17.jpgresistance-17.jpg

何度かプレイし、スパイ同士の意思の疎通がはかれれていないアクシデント等もありました。


オススメ度:★★★★★★★★☆☆

期待通りの面白さです。
人狼と言えば、大人数で集まらねばならなかったり、脱落者が出たり、進行役が必要だったりとその面白さを味わうためには色々な障害を越えなければなりません。しかし、このゲームではそれらの欠点が見事に緩和されており、手軽に人狼系ゲームを楽しむ事が出来ます。

ミッションは何故失敗し、誰が邪魔をしたのか。
各プレイヤーの言動から始まり、リーダーとしてのメンバー選抜、その投票など、推理の材料は沢山あります。ただし、自分で辿り着いたロジックを周りに説明しても、反対陣営の誰かにまるめこまれてしまうかもしれません。シンプルなルールから生まれた心理戦/頭脳戦は、とてつもない面白さです。口三味線を激しく弾き合える仲間同士ならなおさら。「○○のイヌ」には、身近な人の名前が入るかもしれません。

基本ゲームでゲームに慣れて来たなら、拡張カードを入れて楽しむ事もできます。拡張カードは無くても十分楽しめますが、あればさらに奥深い戦いが繰り広げられます。また、ゲーム会指示にスパイ同士の確認作業を行わない「ブラインドスパイ」等、公式バリアントルールも多数用意されています。

このゲームは発売が3ヶ月程遅れ、待ちに待ったプレイでしたが、待った甲斐がありました。他人の正体を見抜き、自分のサイドを勝利に導く快感を是非味わって下さい。

暫くは毎回ゲーム会に持参したいと思います。

追記:これだけシンプルなゲームでも、カードの誤植、説明書に不明確な記述があります。メーカーにはもう少し努力して欲しいところです。



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ハードスリーブをつけても
ピッタリと箱に収まる。