bottleimp.jpg18-Oct-2011 ボードゲーム レビュー


ボトルインプ

作者:Günter Cornett
3〜4人用
対象年齢:10歳以上

大きい数字が常に勝つとは限らない。
  そしてボトルは次第に重くなっていく。

一風変わった地獄のトリックテイキング「ボトルインプ」です。
このゲームをインストする時には、必ず添付の説明書の物語を聞かせています。

地獄の業火で鍛えられたガラスのボトル。
その中には小悪魔が1匹住み着いていた。
この瓶を買う事ができたら、富、名声全てが叶う。
しかし、この瓶を持ったまま死んでしまったら、その魂は地獄の業火で永遠に焼かれる。
この瓶を手放すには、買った値段よりも安く売るしかないんだ…

この物語が、ゲームをとても面白くしています。

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ゲームには1〜37のカードが登場し、(青/赤/黄)3つのスートにわかれています。
3つのスートの割合は均一では無く、ゲーム中いつでも参照できるカード構成表が付いています。

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各カードには数字の他に得点を表すコインが描かれており、これが終了時の得点となります。

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数字カードを全てプレイヤーに配り切ったらゲームスタート。

まずは、配られたカードの中から一枚を裏向きに捨て、
最後までボトルを持っていたプレイヤーのマイナスカードとします。

次に、両隣のプレイヤーと一枚ずつカードを交換します。
これで準備は完了。

ボトルの値段は「19」から始まります。

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基本はリードのプレイヤーからカードを出していく、マストフォローのトリックテイクです。
全員がボトルの値段より高いカードをプレイすれば、トリックを取るのは最も高いカードを出したプレイヤーです。

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ただし、1人でもボトルの値段よりも低いカードを出した場合は、その中で最も高いカードが勝利します。
そして、ボトルと共にトリックを獲得します。
トリックに勝利したカードは新たなボトルの値段となります。

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こうして、獲得したカードの得点が勝利点となります。
ただし、最後にボトルを所持していたプレイヤーはトリックの得点はゼロ。
さらに、最初に埋めたカードの得点(全員分)をマイナスとして計上します。

規定数のハンド合計得点で勝敗を決します。

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TBGL宮原ゲーム会にて
MOGさん、ちきさん、JOSSさんと4人プレイ。

この日はボトルインプの持ち込みが被りましたが、ツボはちきさんのナイスなやつをお借りしました。
「ハクション大魔王の魔法のツボ」フィギュアです。
GEEKでもタバスコのミニボトルを使ったりと色々な写真がありますが、日本ではこれが馴染みますね。

カードはTBGL所有のものを使用。
ちきさん所有のものと比べると光沢が違うのですが、差を見せられないのが残念です(ウソ)。

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というわけで、ボトルは魔法のツボを使用、かわいい。
スタート時、カードを各自に全配りし、いらないカードを左右のプレイヤーと交換。
その後、マイナス用のカードを「19」の下に敷いてゲーム開始です。

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COQの手札。
3/8/13が現在のボトルの値段の「19」を下回っている。
これをどのように処理するのかが重要。
ボトルを取らなくて済む様にプレイするのか、高得点のカードを獲得するためにプレイするか。

中でも「3」はやばい、絵もやばい。
こんな数字でボトルを獲得してしまったら死亡確定。

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最初のトリックは、ボトルを引き取る事無くMOGさんが獲得。
数字の高いカードは価値が高いものが多いので、大量得点。
ただし、最後にボトルを持っていなければ。

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すると、リードのMOGさんから黄色の「7」がでた。
燃えるヒゲのテンパったおじさんを手放すチャンス。

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JOSSさんが黄色の18を出してボトルを獲得。
テンパったおじさんは無事JOSSさんに貰われていく。

このおじさん、佳境にまだ手札にあると、本当に心境を圧迫してくる。
まさにプレイヤーがこんな状態になるので面白い。

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最初のハンドではなんとかボトルの値段以下のカードを処分することに成功し、あとは悠々自適な隠居生活。

取れそうなところでカードを獲得。
…と、行きたいところだが、マストフォローのせいで勝負のカードを犬死にさせてしまったりする。
むずかしい。

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結局、JOSSさんがボトルを抱いたまま沈む。
マイナスと言えどもそれほどのカードは入っていないが、得点がゼロというのが痛い。

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続く2ハンド目。
リードのMOGさんの初手が素晴らしく、度肝を抜かれた。
何度かこのゲームをプレイしている中でこのゲーム会での様子を紹介した理由がここにある。

なんと、初手「1」。
ボトルを獲得する羽目になれば、敗北決定の1手。

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だが、このカード構成表をもう一度見て欲しい。
黄色のカードは12枚、その中で最初のボトルの値段「19」より低いのは9枚もある。

マストフォローのシステムで、最初に「1」をだせば、数人は19以下の黄色しか持っていないという読み。
きっと、19以上のカードも数枚持っていたのではないかと思うが、見事な1手。

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思惑通り、ボトルの獲得はせずにこのトリックを切り抜ける。
この1手の勢いのまま、MOGさんがぶっちぎりの勝利をおさめたのでした。

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絶えずボトルホルダーとして活躍していたJOSSさん記念の1枚。
連対率向上委員長、ツボが取り憑いていますよ…と。

MOG:104 COQ:62 ちき:60 JOSS:−22

プレイ時間:35分

オススメ度:★★★★★★★★☆☆

一風変わったトリックテイキング。常に強いカードが勝つとは限らないのが面白い。終わった後は頭がシャッフルされてクラクラ。しかし中毒性があり、読み合いが深く、玄人好みな名作だと思います。よくぞ、わずか3スートでここまで悩ましいルールを作ったなと。そして、3スートしかないところが、プレイ感をクリアにしています。

独特のイラストも素晴らしく、ヤバい雰囲気やら物語が感じられるものやら、好みです。この絵がもっと多くのカード(半分くらいはテキストしか書かれていない)に描かれていれば、もっと良かったと思いますが、それは120%の望みかもしれません。

インストはそれ程難しくありませんが、初見のプレイヤーが自由にトリックを取れる様になるには2回、3回のプレイが必要なようです。ただ、そこを越えれば1番のお気に入りカードゲームに出会える可能性があります。

旧版には木製のボトルが付属していたようですが、新版(Z-MAN版)にはボトルカードが付属するのみ。ただ、今回のフィギュアのように、お気に入りのボトルを用意して遊ぶのも一興かもしれませんよ。

個人的にはトリテ3本指に入る名作。オススメ。