catancard.jpg06-Dec-2011ボードゲーム レビュー


カタンの開拓者たちカードゲーム(新版)

作者:Klaus Teuber
2〜4人用(2個使用で5〜6人も可)
対象年齢:8歳以上

亜空間カタンカードゲーム

紆余曲折、日本語版の発売が決定していながらも、誕生に時間を要しているゲーム。
カタンの開拓者を日本でライセンス販売しているジーピー社の完全日本語版。
3段目にようやくゲーム名がでるという未知の領域「カタンの開拓者たちカードゲーム(新版)」です。

カタンのカードゲームは2人用のものが既に発売されていますが、これは別物。
2〜4人用(2セット用意することで5〜6人も可)のカードゲームです。

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カタンと名のつくゲームらしく、手札は馴染みのある資源カード。
資源カードを用いて建設できる開拓地や街道もカードで用意されています。

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建設に要する資源カードの内訳は、カタンをプレイしたことのあるヒトなら見覚えのある構成。
手札にこれらのカードを溜めては中央からカードを獲得して自分の前に並べていきます。

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手番は、手札を交換(場/山札/対戦相手の手札から)し、建設を行った後にカードを補充して終了。
レンガも鉄鉱石も場に並んでいればいつでも獲得できます。
本家カタンのように、終盤にむけて産出資源をシフトしていくようなシステムは省かれています。

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街道や騎士カードを獲得すると、特殊能力としてカードを多く引けたり、交換できたりするようになります。
また、建設対象のカードにはA面/B面があり、2、3枚と増やしていく場合には、交互に並べます。
こうすることにより、勝利点と特殊能力が交互に並ぶような形になります。
(カード下部の◎印が勝利点)

さらに、開拓地を都市にグレードアップすることにより、盗賊的な能力や、
場の資源の全交換などを行うことが出来ます。

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その他、都市に能力とさらなる勝利点を与える都市発展カードが用意されています。
これらは、ほぼ永続的に建設したプレイヤーに恩恵を与えます。

ただし、各カードは比較的少なめの上限が設定されており、
街道と騎士カードが場に無い場合には他のプレイヤーから奪うことになります。

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この時、どちらの側のプレイヤーから奪うのかを決めるのが、様々なタイミングで裏返すことのできる運命カード。
この矢印が示す方向からカードを奪います。

終盤、カードは絶えず奪い合いの状況が続きます。
自分の手番で、10勝利点を確保したプレイヤーが直ちに勝利します。

オススメ度:★★★★★★☆☆☆☆

ひとそれぞれ、感覚があると思うのであくまでも自分の感想です。

序盤はまぁまぁ楽しいのですが、カードの奪い合いが始まってからは、つらい時間が続くと感じました。何と言っても、自分の獲得したカードが問答無用で奪われてしまうところが×。対象年齢8歳以上と設定されてはいますが、子供はこれに耐えられないでしょう。初心者にもオススメしません。

そして終盤、カードの奪い合いは思いのほか長く続きます。本家カタンなら、ゲームが進むにつれて沢山のカードが手に入る様になり、カードの交換方法も豊かになります。それに付随してゲームは自然と収束しますが、限られたカードを奪い合うこのシステムでは、延々としゃがみカード待ちプレイを余儀なくされることも。場のカードを交換対象にできる筈なのですが、人気の無い資源が溜まってしまうと全く機能しなくなります(一応全交換の機能があるのですが、滅多に発動しません)。

基本の構想自体は悪くなかったと思いますが、変に「奪い合い」という要素を入れたがために、ゲーム性が迷走してしまった感じ。ターゲットがどこに定められているのか全くわかりません。折角集まって、コレをプレイするなら、他に楽しいゲームが沢山あると思います。

3人でのプレイ時間は40分強でした。

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ところで、ゲームもさることながら、特筆すべきはその箱デザインです。耳付きのキャラメル箱で、吊り下げ式の什器に展示出来る使用。箱の材質はお世辞にも良いものとは言えず、ごわごわした安い紙です。中箱はスライド式ですが、数枚のカードが底に引っかかります。

値段が1000円と海外からの輸入品と比べれば2/3程度の価格であるので、仕方ないのかもしれませんが、カードの質もあまり良いものではありません(本来、海外ゲームの現地価格と比べるべきかもしれませんが)。耳の部分には、古風なイラストが書かれ「勝負は君の腕次第!」のコピー。もう、いたれりつくせり。

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そして裏面。驚愕の箱裏、ようこそ亜空間へ。物事を表面だけで判断するなという意味がようやくわかりました。前面だけだと思っていた自分が甘かった、ビバ痛箱。
もはや言うことは痛箱絵の言葉を借りて
「もっと考えてデザインしろよ」ということぐらいです。

この少女漫画的イラストを何の為に多用しているのか、自分の脳では解読できません。対象年齢8歳以上というところに妙な義理を示してしまったのでしょうか。ゲーム内容と同じく、箱絵も迷走しています。総合的に、100円ショップのカードゲーム売り場に陳列されていてもなんら不思議では無い出来です。

救いは、日本語説明書の出来は非常に良いということでしょうか。
非常に判り易い説明書が付属しています。

箱絵も総合したら「5」かな。
散々日本のユーザーを待たせて、この出来にはがっかりです。
所有欲刺激ゼロ。





















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