divinare.jpg13-Oct-2012 ボードゲーム レビュー


ディヴィナーレ 倫敦の霊媒師

作者:Brett J. Gilbert
2−4人用
対象年齢:13歳以上

勝った時の台詞は当然、
「占い師の私に予言で闘おうなどとは…!」

最もいけてる占い師を選抜するカードゲーム

Gilbertってクニチーのペンネームじゃないよね?

メンバーズオンリー??

divinare-2.jpgカード枚数をビットするボード箱を開けると、かなり出来の良い4種の占いボードが入っています。占いの題材は、手相、紅茶、星そして水晶。さらに、ゲームには4種の占い方法が描かれたタロットカードが付属しており、ここから複数枚をランダムに除外してから各プレイヤーに配ります。プレイヤーの目的は、ゲームに使用されているカードの各種枚数を当てることです。当てまくったプレイヤーは、最もいけてる占い師としてロンドン辺りで表彰されます。

手番が来たら、手札のどれか1枚をプレイして、その占いの横に置きます。同時に、最初は予測放棄のマスにある自分のマーカーを、その占いのカード枚数の予測マスのどこかに移動しなくてはなりません。最終的に予測が当たれば、得点チップを得ることができます。

divinare-5.jpgタロットカードを模したカードは美麗だが、スリーブが無いここまで説明を読むと、クニチー先生の「メンバーズオンリー」にそっくりなゲームであることに気付くと思います。実際、初プレイ直後の私はメンバーズオンリーのリメイクだと信じていました。説明書をめくってクニチーへの謝辞を探しましたが、見つかりませんでしたね。

実際には、作者自身がデザインした「オラクル パスウェイ」というゲームをプロトタイプと位置づけているようです。このゲームはスペインで賞を取っているみたいですね。

メンバーズオンリー+ライアーズダイス?

divinare-1.jpg得点チップ、左から3点、1点、マイナス1点そんな時、ふと得点チップを見ると赤い宝石がマイナス1点。この瞬間、クニチーと関係ないことを悟りました(嘘。

このゲームのカード総枚数予測には、メンバーズオンリーには無いとても面白いアイデアが採用されています。それは、カードの交換です。プレイ人数に応じて、ゲーム開始時、中盤、終盤にそれぞれ手札のカードを隣のプレイヤーに何枚か渡すのです。自分も他のプレイヤーから同じ枚数のカードを受け取ります。

これには2つの効果があります。それは、「手札以上の情報を知る」ことと「手札を押し付けられる」ことです。前者は単純に、隣のプレイヤーから渡された分だけ情報が増えます。渡したカードの内訳を覚えておかなければなりませんが。そして後者は、「プレイしたカードのマーカーは動かさなければならない」というルールと密接に関わってきます。予測マスには1つしかマーカーを置く事が出来ないので、自分が良い位置をキープしているカードはプレイしたくないですし、良い位置をキープしている他人に渡してほくそ笑むのも一興です。

自分だけの情報を駆使して、ブラフを織り交ぜながら場の総数を宣言するというのは「ライアーズダイス(ブラフ)」にそっくりなシステムです。このゲームは、メンバーズオンリーとライアーズダイスを融合したようなゲームですね。


予測には、2つのヒントを用意した

divinare-4.jpg星占いのカードが最も多く12枚含まれているこのゲームが秀でているポイントは、メンバーズオンリーではほぼランダムであったカード内訳の予測を、2つのヒントにより思考的にしていることだと思います。

そのうちの1つは、既に記載した「カードの交換で手札以上の情報を知る」ことです。そして、もう1つは「カードの総枚数にあらかじめ差をつけておく」ことだと思います。星占いのカードが最も多く12枚、そして手相占いのカードが最も少なく、6枚です。これにより、ゲーム開始直後は完全に運となってしまいがちなカードの予測にヒントを持たせたのですね。

ちなみに、ラウンド終了時に与えられる予測的中のご褒美は、その値が極端なもの(例えば手相占いなら6枚中6枚ゲームに登場しているとか)程ハイリスクハイリターンとなっています。

じゃあ、メンバーズオンリーと比べて劣っている部分は?と聞かれると、得点の一発逆転が効かないところではないかと思います。このゲームはある程度差が付いたら、逆転は難しいですね。倍額のビット等はできないので。


2〜4人のどの人数でも楽しめるようにデザインされている

divinare-6.jpgマニュアルの記載が少し分かり辛いが、左が手札の枚数、右が渡す枚数最後に、こちらはプレイ人数により使用するアクションカード。「アクションカード」というと何かに使うカードと勘違いしてしまいそうですが、要は他人と交換するカードの枚数とタイミングが書かれた、「ラウンドの手順カード」です。

特筆すべきは2人プレイ用のアクションカード。最初に各自2枚、合計4枚を裏向きにして置いておく。ゲーム終了時にこれが各占いに追加されるわけですが、自分のトークンは動かさなくて良いのです。2人プレイのみの特殊ルールですが、お陰で2人でもソコソコ楽しめるようになっています。それでも、真に面白いのはトークンの位置がバッティングしまくる4人だと思いますけど。

全体的に、往年の名作のルールを丁寧に改善してあり、少人数でも楽しめる様にデザインしてある印象です。クオリティ高いですね。

TBGL会にて4人プレイ

P8257833.jpgゲーム中の見た目は実に良い。海賊船さん、JOSSさん、流さんと4人プレイ。

COQだけが別の場所で4人プレイ経験有り。
お陰で序盤はビシビシと占いを当てる超能力者状態。
まける気がしない。

数ラウンド経過し、周りは事あるごとに

「アノヒトあんなに宝石持ってますよ」

基本的にはマークされてもそれ程影響を受ける事はない。
でも、そんな軽口をかわすつもりで受け答えしてたら自分がまわしたカード忘れた。
勝てる気がしない。

最後のラウンドで海賊船さんに抜かれて2位!

海賊船:22 COQ:15 流:12 JOSS:-2


プレイ時間:40分(4人)

2012/10/13

オススメ度:★★★★★★★★☆☆

シンプルなルールだけど盛り上がれて、とても良いゲームだと思います。基本的にはカードゲームなので場所も取りませんし。箱の大きさやカードの質などは、新世界と同じです。ASMODEE出版は、新世界で獲得した評判を守りましたね。ゲーム会で定番の位置を獲得してもおかしくないクオリティだと思います。

発売直後にじゃむたん4人会でプレイさせてもらって、ある一点が気になりながらも直ぐに発注をかけたのを覚えています。その一点とは、「最後にまわってくるカードのどうにもならなさ」です。上述の通り、プレイしたカードのマーカーは必ず動かさなければなりません。すると、ゲーム終盤手札が2枚になった時に発動する「カード1枚の交換」で受け取ったカードがどうにもならないのですね。

これを運の要素として、もしくは他のプレイヤーからの最後の攻撃として受け止めれば良いのでしょうが、折角序盤からカードの内訳を予想する素晴らしいルールで構築されたゲ―ムなのに、少しもったいないと思いました。個人的には、「最後の一枚はマーカーを動かさなくて良い」等のルールがあると良かったと思います。

最後の1手ではカードの内訳はほぼ確定しています。従って、良い位置にいるマーカーは確実に判明しています。これを動かす羽目になった場合に、手番順のあやでハイエナされてしまうというのは辛いです。それをわかった上でライトに楽しめということなんでしょうけどね。

怪しげな箱のデザインのお陰で当初はあまり話題にならなかったゲームだと思いますが、口コミでその面白さが広がっています。これは確保しておいてよいゲームですよ!



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