docker.jpg11-Mar-2013 ボードゲーム レビュー


ドッカー

作者Ingo Althöfer, Hilko Drude, Reinhold Wittig
2−4人用
対象年齢:8歳以上

10分で終わる手軽なアブストラクト

立体倉庫番:荷物をスタックして選択肢を奪う

Docker-1.jpg写真の見た目よりコンテナ駒は大きい。ブルーノ・カサラの姿がチラチラ見えるフランスのメーカーの小箱シリーズです。「ブルーライオン」という2人用めくりゲームを取り扱っていたところですね。2012年には、「置き屋」「ボタンアップ」そしてこの「ドッカー」の3作品をリリースしました。「ドッカー」は、「Omba」という同人ゲームのリメイクです。ゲームは2〜4人用。ゲームに付属しているのは、各人3つの木製コンテナ駒と、ゲームボード、そしてダイス1つです。



Docker-2.jpgコンテナ投入は、各自の辺の真ん中からゲームボードを波止場の倉庫に見立て、自分のコンテナを投入し、収納していきます。コンテナは、どれか1つを手番で振ったダイス目と同じマス数だけ動かさなくてはなりません。一見、コンテナを全て収納すると勝利できるゲームのように見えますが、実は逆です。コンテナの上にコンテナを重ねられると、そのコンテナは動かせなくなってしまいます。コンテナが動かせない場合は、新たなコンテナを投入しなくてはなりません。そして、最後までコンテナを動かせたプレイヤーが勝者となります。

テーマが波止場の倉庫になったことによって、ルールがすんなり頭に入ってくる。良いリメイクだと思う。


リフトは心の中に

Docker-3.jpgコンテナを持ち上げながら空中のマス数を数えるこのゲームの面白いところは、ボード上のZ軸、すなわち上の方向にマス目があるものだとプレイヤー達の頭の中で想像しながら遊ぶところです。手番が来たらダイスを振り、その目の数だけ自分のコンテナを動かします。この時、他のコンテナの上にコンテナをのせるため、もしくはそのコンテナを超えて動かすため、空中に移動するのも1マスと考えます。平らなボードですが、かなり立体的なプレイが楽しめます。


Docker-4.jpg上に積む事により、下にあるコンテナを封じることができるコンテナが動ける状態でも、ダイス目をぴったり使えるように動かすことができなければ、ゲームから脱落です。脱落したプレイヤーのコンテナはボード上に存在し続けるので、加速度的にゲームが収束していきます。出来る限り手持ちのコンテナは投入せず、他人のコンテナの上にうまくのるのが勝利への道ということですね。

詳しいルールはこちらに和訳を公開してあります。

オススメ度:★★★★★★★☆☆☆ 7

見た目通り、アブストラクトです。でも、ダイス目の寄与するところが大きいのでライトに楽しめます。

脱落型のゲームはあまり評価しない方なのですが、これは1人が脱落するとあっという間に勝負がつくので待ち時間もほとんどなく(というか、ゲーム自体が10分程度)、ルールも簡単なので万人受けし易いのではないかと思います。脱落型のゲームなら待たせない仕様にするというのは鉄則です。

何より、Z軸への展開をプレイヤーの脳内にゆだねる事によって、小箱の割に広がりを感じるデザインに関心しました。テーマが倉庫に変更されたことも、この広がりに寄与していると思います。

日本では、テンデイズゲームズで扱っているようです。値段も安いのでゲームの合間の待ち時間なんかにどうぞ。まぁ、ダイスと木製キューブが4色3つずつあれば遊べちゃいますけどね。