gister.jpg04-Dec-2010 ボードゲーム レビュー


ガイスター
作者:Alex Randolph
2人専用
対象年齢:10歳以上

もしもこれが悪いオバケなら…

     本当に取るのですか?

 故アレックスランドルフ作「ガイスター」です。
 DREI MAGIER SPIELE社から発売されていましたが、つい最近、絶版となったようです。
 しかし、メビウスゲームズが日本語版を製作してくれた為、国内には日本語版が流通しています。
 これが世界で最後のガイスターのようで、ロットが切れると暫く手に入らないかもしれません。
 ゲームは、少し大きめな、手触りの良い箱に入っています。

 このゲームでは、各自8個ずつのオバケ駒を持ち、チェスのように相手のオバケ駒を取り合います。
 オバケは前後左右に1歩ずつ進むことができます。進んだ先に相手のオバケがいれば、その駒を取ることができます。

 しかし!オバケには「良いオバケ(青)」と「悪いオバケ(赤)」がいるのです。
 これらは、オバケの裏側についた青と赤の印によって区別され、各自4つずつを持ってゲームを行います。
 ちなみに、相手のオバケが「良いオバケ」か「悪いオバケ」かは、取ってみるまでわかりません。

 このゲームで勝つ方法は3つあります。
  1.相手の良いオバケを4つとも取る。
  2.自分の悪いオバケを4つとも取らせる。
  3.自分の良いオバケを一つ、相手陣の両側にある脱出口から脱出させる。
 これらのうち1つを達成すると勝利です。

 このゲームは如何に相手に自分のオバケの色を誤解させるかという心理ゲームの要素を多分に含んでいるのですね。

 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 自宅ゲーム会にて、カジ/ヒロシとCOQ/JJで対戦してみました。
 2人専用のゲームを2対2に別れてチームで対戦するというのは、結構面白いことに最近気付いています。

geister1.jpg
悩んだ末の初期配置。 前衛の悪いオバケをいくつか取らせ、疑心暗鬼にして青を突入させる作戦。

 各陣営、相談しながら初期配置完了。
 こちらは、前衛に悪いオバケを多めに配置し、相手の疑心暗鬼を誘う。
 相手が疑心暗鬼なうちに、良いオバケを脱出口へと導く電撃作戦。

 悪いオバケを取りすぎると、中々相手の駒を取れなくなる展開になるはずなので、2重に苦しむはず。

 ゲーム開始直後、早速、先攻させた悪いオバケを相手に取らせることができ、さい先の良いスタート。
 相手も、1個目は様子見であまり考えずに取ったみたい。

 さらに、どうやら「突っ込んで来るオバケは悪いオバケだ」というイメージを先行させることに成功した模様。
 トラトラトラ ツクバヤマ ノボレ
 いよいよ、良いオバケ(Q太郎)を脱出口目指して突入させる。

 周りを挑発し、いつ取られても良いフリをしながら、良いオバケを脱出口へと近づけて行く。
 そして、脱出口1歩手前でこのオバケを暫く放置。気配を消し去ります。
 敵も、まさか、これほど放置されている駒が良いオバケだとは思わないでしょう。

geister2.jpg
潜入と破壊の美学。 単身、脱出口へと突入する良いオバケ。 ここで気配を消し去る。

 先行した良いオバケを放置しながら、前衛の悪いオバケで相手を挑発し、「先行しているオバケは脱出できないオバケだから、放置されている」というイメージが根付いていく願っても無い展開。

 すると、相手のオバケが一体、こちらに突進してくる。

 JJと相談するまでもなく、コイツが良いオバケでは困るので、瞬殺。
 悪いオバケでしたが、1個目なので問題ありません。

 そろそろ、放置オバケを使用し、脱出を試みようかと思ったところで、

(JJ「今横にでたオバケを前進させましょう」ヒソヒソ)

 なるほど。素晴らしい作戦。乗った。

 そして、第2のオバケO次郎が敵陣深く進んで行き、相手を2択に追いつめる。

 COQ「良いオバケを取り逃したら、脱出しちゃうよん。」

 カジ「あっち(Q太郎)は絶対、違うと思うんですよ。」
 ヒロシ「そうだよね、カジの思う通りにしていいよ。」

 2つのオバケを突進させ、どっち?という質問をしたおかげで、両方が良いオバケかもしれないという可能性は完全に消失している模様。

 ここで、カジ達に残された生き残るための選択肢は、”動かない”だったのですが、良いオバケはどちらか一方という自論に急かされるように、駒を進めてきます。O次郎討ち死に。しかし!

geister3.jpg
ここを通りたいなら俺を倒してから行け!

geister5.jpg

geister6.jpg
 序盤から布石していた第1の良いオバケ(Q太郎)脱出に成功。
   勝負に”絶対”を持ち出した瞬間、勝利は遠のく。

 Q太郎の脱出に成功し、勝利!

カジ&ヒロシ「えー、両方だったんですね。こっちは絶対大丈夫だと思ってました。」

オススメ度:★★★★★★★☆☆☆
初心者にも!
子供と一緒に!

 シンプルなルールですが、裏の裏の裏を読み合う攻防は中々の楽しさです。コンポーネントもかわいいし、女性と一緒にプレイするのにもオススメです。小学生くらいになれば、子供でも駆け引きを楽しめるようになるのではないでしょうか。

 攻め型、守り型などの性格が色濃く反映されるゲームです。隣のあの人の腹黒さをコイツで確かめてみては如何でしょうか。案外、平気な顔して良いオバケを突進させてくるかもしれませんよ!

 定番中の定番ゲームです。1980年に発表されたゲームなのですが、残念ながら、ついに絶版になってしまいました。

 手に入るうちに、コレクションしておいて損は無いゲームだと思います。