panic_station.jpg04-Dec-2011 ボードゲーム レビュー


パニックステーション

作者:David Ausloos
4〜6人用
対象年齢:10歳以上

突如として連絡を断った調査施設6
   パニックステーションへようこそ…

ベルギー人デザイナーによる正体隠匿系協力ゲーム「パニックステーション」です。
エイリアンの侵略によって突如として通信が途絶えたステーションに潜入し、その巣を焼き払うことが目的。

プレイヤーは政府から派遣された特殊部隊の1人となりますが、
その中の誰かは数ターンのうちに感染し、エイリアン側の人間になってしまいます。
調査の途中に得られるカードに宿主を示すカードが含まれているのです。

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調査は「リアクタールーム」というスタート地点から始まります。
各プレイヤーは、人間とそれに随伴するアンドロイドを操作することになります。

アンドロイドは拳銃で武装しており、弾丸を入手することにより寄生虫や他のプレイヤーを攻撃することができます。
しかし、人間が装備しているのは火炎放射器。
これは最後にエイリアン(寄生虫)の巣を焼くことにしか使えず、アンドロイドの助けが必須です。

ゲームの手番はアクションポイント(AP)制。
各キャラクターが持つAPを使用して探索、調査、移動、攻撃を行います。

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探索により自分の居るとなりの部屋を明らかにし、その部屋を調査することによってアイテムが手に入ります。
しかし、一度調査した部屋を再び調査すると、周りに寄生虫が湧く仕掛けが。
4面ダイスを振って寄生虫の湧く部屋を決定します。

プレイヤーの手番が始まる前に、寄生虫達が蠢くフェイズが用意されており、
キャラクターを見つけた寄生虫は問答無用で襲いかかってきます。

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ゲームに使用する山札は2種類。
ステーションの地図を表示するカードと、調査して手に入れるアイテムカード。
アイテムカードには、宿主を決めるカードや寄生虫が湧くカードも混じっているので注意。

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ゲーム中、各自の手札はこのような感じ。
2キャラクター間で手札は共通、感染も共通…。

手前にある血痕のカードは感染カード。
各自の色が刻印されているもので、これを他人から受け取ることによって感染が広がるのです。

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同じ部屋に、他のプレイヤーが居た場合、持ち物の交換を行います。
非感染者同士では、弾丸のやり取りや、巣を焼き払うのに必要なガソリンを集めたりします。

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しかし、感染者と交換を行う際、もしも相手が自分の感染カードを渡してきた場合は、
感染が拡大してしまいます。
ニコニコしていたアノヒトから貰ったカードを見た瞬間、それが感染カードだった時の絶望感が凄い。

ただし、誰かの居る部屋に入室した際、発砲することで交換をキャンセルすることができ、
交換時にガソリンを渡すことで感染を防ぐことができます。

しかし後者は、人間側が勝利するのに必要な物資なので、エイリアン側に渡し過ぎるのも考えもの。

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感染者をあぶり出すには、ターミナルPCがある部屋で行うことのできる熱源スキャンが有効。
各自は感染/非感染カードを秘密裏に出し、全体に何人の感染者が居るのかを明らかにします。

疑惑が広がった時、感染者拡大の経緯を推理し合い、その数を熱源スキャンでチェックすると言う流れ。
これをはずすと自分が疑われると言う罠も。

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最後は、エイリアンの巣を発見し、そこに人間キャラクターを移動させてガソリン3枚をプレイすれば人間の勝ち。

それ以外、人間キャラが全滅したり、全員が感染したりするとエイリアン側の勝ちとなります。
ただし、エイリアン側が勝利する場合、最後に感染したプレイヤーは勝者に数えられないので注意。

正体の読み合いと熱源スキャン、疑心暗鬼の中暗闇を調査するのが楽しいゲームです。

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TBGL宮原ゲーム会にて、MOGさん、ちきさん、流さんと4人プレイ

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COQの初期手札。
この時点で感染は無い。
宿主のカードがアイテムデッキの上20枚のうちのどこかに隠されている。
既に感染者が居るのか、顔色を伺うも、情報は少ない。

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全員がステーションに侵入成功。
COQは赤いキャラクターを担当。

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早速、そこかしこに寄生虫が湧き、弾丸を手に入れるのが必須となる。
しかし、アイテムカードをめくればいつかは誰かが感染する。

感染者は誰なんだ。

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暫く、怪しい状態が続くが、おおよそ20枚以上のカードが配られてもCOQの手札には宿主カードが無い。
落ち着き払うMOGさん、目をギョロつかせるちきさん、それぞれが怪しく見える。

COQ「MOGさん、その動き怪しくないですか?」
MOG「そういうCOQさんこそ、怪しいんじゃないですか?」

自分の手札を見せることは禁じられているので、説得という手段しか選ぶことはできないが、
口を開く程に疑われるという仕様は、人狼系のゲームと一緒だ。

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すると、ちきさんのキャラクターの1人がCOQの部屋へ侵入してきた。
こうなると、カードの交換を余儀なくされる。

怪し過ぎるッ。
にこやかにカードの交換などできる筈も無く、ガソリンを提示することにする。

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すると、相手からの提示もガソリン。
MOGさんのお陰でこちらも疑われていたようだ。

これは、ちきさんはこの時点でシロだと断定しても良いのだろうか?

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しかし、その後ステーションの片隅で、MOGさんとちきさんは濃密にカード交換を行っている。
しかも、MOGさんはしきりにCOQに感染者の疑いをかけるような言動を発している。

これは、この2人は既にヤバいのではないだろうか。

COQ「この二人は感染している可能性が高い!気をつけて!」
MOG「いやいや、それはあなたのほうでしょう。」

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そうこうしているうちに、COQの手札にはガソリンが3枚揃った。
これで、感染は防げるし巣が出れば焼ける。

しかし、唯一残った流さんに感染者達の魔の手が迫る。

COQ「流さん!逃げてッ!」
流「何言ってんの、危ないのはCOQさんでしょう?」
COQ「いいからここはガソリンを出すんだ!」

どうやらガソリンを出したようだが、詳細はわからない。

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感染の輪に加わってしまったかもしれない青・オレンジ・緑の三人。

COQのキャラクターは警戒され、単独での探索を余儀なくされている。

すると、彼らのキャラクターの南側に、ターミナルPCを備えた部屋が現れた。
ターミナルPCにアクセスし、熱源スキャンを行えば、推理が正しいことを証明できる。

COQ「ちきさん、スキャンを実行して下さい。MOGさんとちきさんが怪しい!」

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ちき「いや、ちょっと先に調査させてよ、アイテムが欲しいんだ。」

そう言ってスキャンを拒否するちきさん、怪し過ぎる…

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すると、COQの求めに応じる形で、MOGさんがスキャンを実行。

COQ「これで感染者は2人と出る筈。」

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だが、感染者はなんと1人。
増々COQへの風当たりが強くなる。

MOG「これで増々COQさんが怪しくなりましたなー」

そんな筈は無い、だって感染してないもの…。

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こうなったらもう、武装して自分の身を守るしかない。
拳銃を捨て、ヘビーガンを装備。
そして、ポケットの中の手榴弾の感触を確かめる。

セキュリティドアのキーカードを持っているのは今のところCOQだけなので、
セキュリティドアの向こう側に立てこもるのも有効。

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すると、MOG&ちきの怪しいコンビが一斉にCOQの人間キャラクターに向けて移動してきた。
恐ろしい…、追いつめられては困るので、探索を行って逃げ道を確保したいが、
次の部屋のカードはどうしてもCOQの周辺には配置できないカード。

そうこうしている間にも二人は迫ってくる。

流さんの手番。
探索を行い、部屋を配置することによって、巣カードがCOQの周りに配置されることを危惧して躊躇している。

COQ「信じて!僕で勝負して下さい!」

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そして、現れた巣カード。

COQ「やった!ナイス!!!」

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間一髪、上部に巣カードを配置してこれを焼き払い、人間の勝利条件を満たすCOQ。

こうして、人間側に勝利が訪れました。
この後、感染状況の確認。

勝者(人間側):COQ、流、MOG
敗者(エイリアン側):ちき!!

なんと、感染者は初期手札からちきさんだったらしい。
ただし、飛び交うガソリンカードによる正体の発覚を恐れ、感染の拡大には踏み切れなかったとのこと。

プレイ時間:60分

オススメ度:★★★★★★★★☆☆

人間側でプレイした自分の感想は「かなり面白い」です。元々、人狼系のゲームは大好きなので、正体隠匿系のゲームで、その正体を論じ合うことの出来るルールが面白いと思う。あまりスピーディな展開だと正体を隠匿する暇も無かったりするので、そのあたりのバランスは良いと思う。
また、探索や調査、寄生虫を拳銃で始末するところなど、テーマの再現性も非常に良く出来ていると思う。

しかし、感染者側に立ったプレイヤーの感想によると、無理ゲーらしい。序盤から溢れかえるガソリンカードのせいで、とても感染カードをばらまける状況では無いらしい。また、アイテムカードはどれも強力なので、交換といえば、まずはガソリンが飛んでくる。相手がガソリンを出したのに、感染カードを出してしまえば、直ぐに正体がバレてしまうというわけです。

元々、不利過ぎる感染者側の状況をルールの更新によって調節した経緯のあるゲームだけに、問題は深刻かもしれません。交換に使用したガソリンカードは、感染を防ぐ効力を失う、ガソリンカードの数を減らす等のさらなるルール改正が必要なのかもしれません。「満月(フルムーン)」に似たプレイ感ですが、あちらは狼がかなり強いのでバランスがとれているのでしょうかね。

ただ、人間側でのプレイは非常に面白かったし、盛り上がったのは確かです。このゲームも、「キャメロットを覆う影」などの協力ゲームと同じ様に、裏切り者は疎外感と共に違うゲームを味わうものだと割り切って楽しむのが良いのかもしれません。そういった楽しみ方ができるものとして、評価をつけました。

COQはそういった中で裏切り者を演じたりするのが大好きなのですが、いつも中々その役割をひくことができません。残念です。それがゲームを支える裏方の役目だったとしても、喜んで演じるのですが。

このゲームの最適人数は、5〜6人とのことですので、もう何度かプレイして見たいと思うタイトルです。

ルール和訳を掲載してありますので、ご興味のある方は是非!

追記:缶箱なので収納性は悪いです!









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