Teneriffa.jpg01-Jul-2012 ボードゲーム レビュー


テネリフェ

作者:Dirk Holdorf
2〜4人用
対象年齢:10歳以上

テネリフェ島は、スペインにとって
    新大陸への重要な足がかりだった

ドイツの新興メーカー「ホルスタインシュピーレ」が2011のエッセンで発表した新作、「テネリフェ」です。

プレイヤーは、貴族としてスペイン領のテネリフェ島で勢力争いをします。
家や市庁舎を建てたり、特産物を売却したり、時には対戦相手に盗賊をけしかけたり。

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このゲームは、数ラウンドに渡って行われ、各ラウンドには3回のアクションを実行できます。
実行するアクションの指定は、各人に配られたタイルを伏せて置くことによって行います。

アクションタイルは、5種類6枚の構成です。
家を作る「石工」、商売を行う「商人」、特産品を倉庫に送る「農夫」、
特産品を出荷する「貿易商」、盗みを働く「泥棒」があります。

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このゲームの重要なポイントは、アクションを1度ずつ解決するのではなく、
1ラウンド分のアクションを一気に指定するところです。

手番順に1枚ずつタイルを好きな場所に伏せていき、一気にオープンします。
そして、1番から順にアクションを実行していくのです。

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家を建てるスペースは限られており、商売や貿易の回数も限られています。
従って、皆が1に近いところにアクションタイルを置きたいのは当たり前です。

しかし、「泥棒」がそれを阻みます。
自分のタイルの後ろに「泥棒」を置かれてしまうと、アクションが盗まれてしまうのです。
そのアクションタイルで指定したアクションが、このラウンドに無効になってしまうのに加えて、
家を代わりに建てられてしまったりするのですからたまりません。
(原文のルール説明でわかりにくい注意点です。石工が盗まれた場合、盗まれた側は家を建てることができません。)

しかもこの泥棒は連鎖します。
泥棒の後ろに泥棒が続く限り盗まれていき、最後の泥棒だけが得をします。

ゲーム中は、終始この読み合いを続ける事になります。

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島に点在する町のどこが今回の主戦場になるかは、1ラウンド1枚めくられるタイルによります。

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主戦場となった町に対して、家を建てたり、商人を送り込んだりして得点を獲得します。

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全ての町が主戦場となった後は、市庁舎の建設を行う終了フェイズに入ります。
最後は石工が大活躍して市庁舎が出来上がっていきます。

配置の隣接によるボーナスが加わるので、配置順はとっても重要です。
しかし、ここでも泥棒には気をつけなくてはなりません。

こうして、市庁舎が出来上がった後、最も得点の高いプレイヤーが勝利します。

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TBGL会にて3人プレイ。
COQは緑。

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3人プレイなので、商人と貿易商のスペースは2つしか利用できない。
ますます1番が恋しくなるけど…

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ジャンケンで勝ってしまい、読み合いのゲームでまったく有り難くない、
スタートプレイヤーの権利を頂く。

まぁ、基本泥棒という気質。

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一番前に置く事には意味が無いので、3番に置く。
そうすると、早速周りがざわつく。

「泥棒は切り札なんだから最初には置かないよね?」
「いや、でも3番とか超怪しくない?」

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などと言いながらも埋まる1番と2番。

4番に泥棒を置かれては元も子もないので、4番にも自分のタイルを置く。

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そしてオープン!

見事青の「農夫」から盗むことに成功。
…したと思ったら、4番に置いた自分の「農夫」も盗まれていた。

「盗んだと思ったら盗まれていた…何を言ってるかわか…(以下略」

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このラウンドは、盗みも成功させ、自分のアクションもやりきった黄色が一歩リード。

こんな感じでゲームは進んでいく。

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そして最終フェイズ。

個々までの間に出荷する商品を盗んだりしてトップに躍り出たCOQが、
市庁舎の建設も平均的にこなして最多得点。
38点で勝利。

プレイ時間 35分

オススメ度:★★★★★★★☆☆

3人と4人で一回ずつ遊んでみました。どちらもプレイ感にあまり差はなく、楽しく遊べました。どちらかと言えば、3人のほうが他人の動きが読み易くなるのでわずかにオススメですかね。4人だと、狙い通りなのか、偶然なのかの判別が自分自身でも付きにくい時がありました。

5種類のうちから、指定されている町に適したアクションを選んでいくわけですが、このアクション選択がとても面白くデザインされています。恐らく、作者の狙いはとてもうまくシステムに組み込めたのだと思います。それぞれのアクションは早い者勝ちなので、一番前に置きたい…でも、露骨に前に置いたら盗賊が襲ってくるかも!これがたまりませんね。時には、自分の盗賊の後ろに盗賊を置かれたりする大どんでん返しも起こるので、盗んだり盗まれたりしてもギスギスすることはなく、終始笑いながら楽しめると思います。プレイ時間が短いのも良いですね。

強いて欠点を挙げるとすれば、序盤のヒントの無い状況では、誰がどのアクションを行いたがっているのか検討がつけにくく、アクションの実行が運次第になりがちなところですが、プレイ時間がそれ程長いゲームでもないので、ライトに楽しめれば良いのだと思います。

ギークの評価も殆どされていないマイナーゲームですが、もっと話題になっても良いゲームだと思います。盤上に置かれている駒によって、展開がよりわかり易くなったバッティングゲームという感じ。ファミリーにもオススメ!






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日本では、このお店で買えます。

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テンデイズゲームズにも入荷予定。
(入荷を確認したらリンク貼ります)