Pertorico.jpg04_Aug-2011 ボードゲーム レビュー


プエルトリコ

作者:Andreas Seyfarth
2〜5人専用
対象年齢:12歳以上

この世界ではまだ、巨大な土地が
      開発者を待ちわびている。

みんな大好きBGGベスト3の一角「プエルトリコ」の紹介です。
紹介する必要もない程有名なゲームで、面白さも広く伝わっている作品ではありますが、
久しぶりに写真を撮りながらプレイできたので紹介します。
有名過ぎてプレイできていないヒトもいるかもしれませんしね。

カテゴリーで言えば、箱庭経済ゲームでしょうか。
各自に配られた植民地ボードに農園と都市を築き、商品を出荷して勝利点を獲得します。

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こちらが個人ボード。
下半分が農園を作る島。
上半分は都市を建設する場所になります。

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このゲームは幾つかのラウンドに渡ってプレイされます。
各ラウンドで、各プレイヤーは役割カードを1つ選択します。

役割カードには7種8枚があります。
それぞれが、建物を建設する役目や、商品を出荷する役目を持っています。
(詳細は写真を拡大して参照してください)

このゲームの特徴的なところは、役割カードを選択した本人がその役割をこなすだけでなく、
全員が順番にその役割のアクションを行うことです。
カードを選択したプレイヤーは、通常のアクションに加えて「特権」を使用することができます。

特権は、建設のコストを安くできるなど、その役割特有の有利なものばかりです。

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建築家(建物の建設)、開拓者(農園の設置)、市長(労働者の入植)等を駆使して思い描く箱庭を作っていきます。
それぞれのタイルは、個人ボードに置かれた後、労働者駒(茶色の駒)が置かれて初めて配備されたとみなし、
効力を発揮します。

発揮される効力はゲームを有利に進めるものばかり。
これらの効力を組み合わせてコンボを決めるのもゲームの面白味の一つです。

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労働者は、入植船に乗ってやってきます。
毎ラウンドここに必要な分の駒がのせられます。
誰かが市長の役割を選択することによって、この駒が配られ、労働者の再配置が行われます。

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配備された農園からは、監督者の役割によって商品が産出されます。
ただし、とうもろこし以外はそれぞれの原材料を商品に加工する建物が必要です。
当然、その建物も配備されている必要があります。

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産出された商品は、商人の役割を選択することによって売却してお金に換える事ができます。
この時、同じ種類の商品は1つしか売れず、4つのマスが埋まるまで売られた商品はのったままになります。
周りのプレイヤーが持っている商品を良く観察しながらのプレイが求められるわけです。

Puertorico3.jpg(クリックすると拡大します)
そして、勝利点を手にするためには商品を出荷しなければなりません。
出荷とは、用意された3隻の船に商品をのせていくこと。
各船1種類の商品しか置けず、満杯になるまで船は出港しません。
ここでも、周りのプレイヤーが持っている商品を良く観察する必要があります。

こうしてラウンドを行っていき、ストックの労働者駒もしくは勝利点チップが無くなるか、
誰かが都市に全ての建物を建設(12マス)するとゲーム終了です。

出荷で得た勝利点チップと建物から得られる勝利点、そして特殊な建物から得られる勝利点を合計し、
最も多くの勝利点を獲得したプレイヤーが勝利します。

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TBGL宮原ゲーム会にて、ちきさん、Kunさんと3人プレイ。
確か、ベストは4人だったような。
しかし何人でも楽しめる懐の深さもこのゲームの良いところ。
所有者だけど初プレイのちきさんのリクエストで。

さて、このゲームは役割を選択するところから始まるわけだが、
先手番は誰にも邪魔される事無くまっさらな植民地へ入って行ける。
その分有利過ぎない?ということで、初期に貰える農場に差がつけられている。
具体的には、1番2番はインディゴ農場。3番はトウモロコシ農場が貰えるのだ。

何が違うのかというと、トウモロコシは農場だけで作物の生産が行えるのに対し、
その他の畑はそれぞれの製造工場を建物として建設しなければならないのだ。
ゲームを通し、この違いは大きい。

まさに、トウモロコシを制する者がこのゲームを制すると言っても過言ではない。
何が何でもトウモロコシを愛してやまないプレイは「もろこしマンセープレイ」と呼ばれる。

その他にも色々な戦略が研究されているゲーム。
COQのプレイ経験は10回程度、まだまだトウモロコシ農場の入り口付近をうろついているザコです。

…というわけで、COQはとっても有利な3番手。ヒャッホゥ。

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トウモロコシ畑を装備してスタートするCOQの植民地。
トウモロコシが植えられているというだけで、この安心感。
ゲーマーの女性に告白するなら、花束は絶対にトウモロコシがオススメ。

ところで、上家の二人は両方ともインディゴなので、最初から被っている。
この辺りも3番手が有利な理由のひとつ。

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2匹目のトウモロコシを捜すも、初回の場にはタイルが無かったので、
とりあえず最も価値の高いコーヒー農場をゲットしておく。

そして、建設では「小さな市場」を建設。
トウモロコシは、売っても0金にしかならないので、市場で値段をブーストアップする必要がある。
着々と進むモロコシ戦略。

そうそう、今回のプレイでは、メビウスゲームズが販売している日本語タイルを使用している。
昔はプリンタで打ち出したシールを貼ってゲームをしたものだが、今はとても便利。
国内流通しているプエルトリコを購入すれば、最初からついてくるという便利っぷり。
ただし、誤訳の訂正は行われなかったようなので、脳内で病院を宿屋と読む練習が欠かせない。


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やがて植民地に初の入植者登場。
トウモロコシ農場は大人気なのですぐ埋まった(ウソ、自分で選べます)。

これでもうトウモロコシの生産ができるわけだから笑いが止まらない。

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隣りのKunさんはインディゴに的を絞ったようだ。
綺麗にインディゴ農場が並んでいる。
生産設備が無いのでまだ商品を生産できないのが苦しいところ。

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そんな中、COQ植民地に2匹目のドジョウがやってきた。
トウモロコシ農場が取れるかどうかは手番が早く来るラウンドでのタイル次第なので、ドキドキする。
まぁ、違う勝ち方もいっぱいあるのでドキドキしていたのはCOQだけかもしれないが。

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ちなみに、選択されなかった役割にはお金がのる。
こうして、人気の無い役割にも次第に旨味がでてくるわけだ。

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モロコシでアドバンテージのあるCOQは、商人を選択してモロコシを売却する。
他のプレイヤーはまだ生産をすることが出来ないので、この時点では独壇場。

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そうして稼いだお金で病院(宿屋)を建設。
これの効力は、農場タイルを取った時に、無条件で入植者をストックからのせられるというもの。
プレイスタイルにより違うが、自分は大好物。

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他のプレイヤーはこんな感じ。
双方ともにインディゴの生産施設が建ち、発射準備が整ってきたようだ。

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続けてCOQは「建設小屋」を建設。
これで並んでいる農場タイルに関係なく採石所が取れるようになる。
しかも、宿屋のお陰で入植者が即くっついてくる。

入植者ののった採石所は、建設時にコストを1下げてくれる。
終盤にさしかかるにつれ高コストの建物を建てなければならないので、今のうちに準備を進める。
建物自体も勝利点となるため、勝利へもにじり寄る大事な戦略。

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モロコシ三連星も揃い、盤石の出荷体制。
オルテガ!マッシュ!と言いたいところだが、ポテトっぽいので却下。

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余裕が出てきたので以前にとっておいたタバコとサトウキビの生産設備にも手を出す。

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周りを見渡すと、他の陣営は入植者不足に苦しんでいるようだ。
宿屋が無いと入植者不足に陥り易い。

対面のちきさんは「大学」を建設しているが、宿屋と同じような能力(建物を建てた時に入植者がのる)
なのにこちらはあまり初〜中盤には役に立ちにくい。
使い方の難しい建物だが、その分玄人好みと言える。

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充分に土台ができたので、この先は機械的に目標へ進んで行く。
まずは採石場を増やす。
大体3つ以上が目標。

同時に、最後の建築へ向けてお金を貯めるため、「大きな市場」の建設も進める。
さらに、「港」を建設して出荷の体制も整える。
「港」は出荷の際、追加でポイントが貰えるというモロコシと非常に相性の良い建物。

ここから怒濤の出荷ラッシュ。
実はこのゲーム、出荷が行われると出荷できなかったものは1個を除いて腐ってしまう。
機を見て、相手が出荷しきれないタイミングを狙うことも重要。

「君が泣くまで、出荷をやめないッ!」

そんな、次々とポイントを獲得するCOQ見てKunさんが悲鳴をあげる。

Kun「これ以上長引かせても差がひらく一方です…。」

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Kunさんがゲームを終わらせるため、入植者を枯渇させようとしてくる。
勝利を盤石とするには、残りわずかな手番で、
最終得点計算で得点を稼ぐ事の出来るスペシャル建物を建設しなければいけない。

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最後にCOQは、豊富な入植者を得点に換える建物を建築してゲーム終了。
最後まで、両手にトウモロコシの、エキサイティングなプレイをすることができました。

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こちらが、最後の盤面。

もろこしの有利さを最後まで利用できたCOQの勝利でした。

COQ:43 ちき:36 Kun:34

プレイ時間:50分

オススメ度:★★★★★★★★★★鉄板

冒頭にも触れましたが、TBGLが推薦するまでもなく、このゲームはオススメです。世界的にもベスト3に絶えずランクインしているという高評価の名作です。PCゲームやオンラインゲーム、最近はi padにも移植されている超人気ゲーム。ワクワク感、戦略、ジレンマ、全てが詰まっています。

しかも、アレアのゲームは大箱でも安いのが良いと思います。これにさらに日本語タイルが付いてくるって言うんだから、至れり尽くせりです。

今回は3人プレイでしたが、全員がサクサクとプレイした為に殆どダウンタイムも無く、快適にプレイできました。終了直後、誰もがもう一度と思えるくらいのボリュームにも関わらずたっぷり楽しめてお得でした。流石、星の数ほどあるゲームを押しのけてTOP3に長年居座っているだけのことはあります。

ところで、このゲームにはカード版として「サンファン」というものがあります。こちらは、プエルトリコのシステムを踏襲し、その全てをカードでまかなうという意欲作です。機会があれば、こちらも紹介したいですね。