richelieu.jpg10-Aug-2012 ボードゲーム レビュー


リシュリュー

作者:Olivier Lamontagne
2〜4人用
対象年齢:10歳以上

ブラフとインタラクション、そして裏切り

連続してホワイトゴブリンの新作「リシュリュー」。
30年戦争を中心に、フランスの発展に辣腕を奮った枢機卿リシュリューがテーマです。

ラベンスバーガーより、シャハトが2人用の同名ゲームを発売していますが、
それとは関係ありません。

枢機卿リシュリューは、国内外の敵や貴族と政治戦争を繰り広げたわけですが、
「リシュリュー」は、この戦いをゲームにしたものです。

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ボードには、リシュリューの政治的勢力を兼ねた得点トラックが半円上に並んでいます。
左の端には、陰謀ボックスという場所が3箇所あり、それぞれに枢機卿とその敵のカードが配置されています。

各プレイヤーは、得点トラック上の位置に応じてアクションを行い、
どちらかの勢力に自分の部下を派遣して、陰謀の解決を行っていきます。

アクションでは、部下を派遣する以外にも、宝石の売買や、資金の調達などができます。

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陰謀ボックスに配置するカードには、3〜0の部下派遣マスと、その勢力が勝利した場合の報酬が書かれています。

3〜1のマスには、部下を裏向きに配置する事ができますが、その分資金がかかります。
0のマスには、部下を表向きに配置しなくてはなりませんが、資金はかかりません。

2枚並んだ陰謀カードのどちらかのマスが全て埋まったら、配置された部下トークンの値を合計します。
勝利した勢力のうち、最も勝利に貢献したプレイヤーから順に報償を得ます。
さらに、最も勝利に貢献したプレイヤーは、カード自体も貰えます。

報償は、お金や勝利点、資金を効率良く稼げる能力、ゲーム終了時に勝利点となる軍隊など様々です。
獲得したカードは、ゲーム終了時にセットで得点となります。

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裏向きに配置する部下には、プラスとマイナスのものがあります。
一度配置した部下は、全てを配置し終えるまで戻ってきません。

この部下トークンと陰謀カードを見れば、もうゲームの説明は要らない程です。
これらを裏向きや表向きに配置していき、他のプレイヤーを出し抜いて目的の勢力を勝利させ、
その勢力の中で最も高い影響力を配置しようとするゲームです。

にこやかに協力を約束して配置したトークンの中身は「-2」だったりするゲームですね。

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その他、ゲームには枢機卿の味方をする女王駒や、敵の手先である影の枢機卿駒が登場します。
これらは、解決された陰謀カードの報償として登場し、各勢力が有利となるように働きます。

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各プレイヤーの得点は、枢機卿の政治的勢力と同じトラックでカウントします。
枢機卿よりも前にいる駒(得点の多い駒)のプレイヤーのアクションは1回/手番、
枢機卿よりも後ろにいる駒(得点の低い駒)のプレイヤーのアクションは2回/手番となります。

序盤に得点を取り過ぎても手番が少なくなってしまい、キツいというわけです。
なるべく見た目の勝利点は抑えて行動し、ゲーム終了時の得点を稼げる様にしておけると楽な展開となりそうです。

こうして、全ての陰謀カードが解決されるまでプレイし、最多得点のプレイヤーが勝利します。

詳しくは、こちらに和訳ルールを公開してあります。

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MICC会にて、まっちゃん、いたるさん、ちきさん、と4人プレイ。
COQは緑。

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手持ちのチップ類は衝立ての裏に。
お見せできないが、衝立ての表にはやる気のない感じの人達がそれぞれ描かれてる。

お金3金と、指輪2つも衝立ての後ろに。
指輪2つは、祖父が「困ったら売れ」と遺してくれた遺産みたいなかんじ。
最後まで売らなければ得点になる。

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まずは序の口。
中央、リシュリュー側のカードにトークンを1つ配置する。
実はこれ、マイナストークン。

これに釣られて皆様が乗って来たところを狩る算段。

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青のトークンが乗って来たところで、一転して逆張り。
敵対勢力カードのマスを一気に埋めていく。

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そして、オープン。
見事、敵対勢力のカードを手に入れる活躍をみせるが、、これがいけなかった。

マイナストークンを配置した要注意人物かつ、”勝ってる人”としてサングラス無しでは街を歩けない有名人に。
交渉ゲームで目立ったら駄目ですよ。

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ともあれ、最も貢献した人物としてカードと報酬を受け取る。

枢機卿の勢力(赤いカード)が勝利した場合は、枢機卿の駒が得点トラック上を進み、
今回のように敵対勢力が勝利した場合には、枢機卿の駒が得点トラック上を戻る。

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その結果、全員の得点マーカーが枢機卿駒よりも前にあるという状況に。
各自の手番で出来るアクションは1回のみとなるスローな展開。

しかも、マークされているせいか、目的の勢力が被っていないからか、
中々勝利勢力側にトークンを配置することができない。

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そうこうしているうちに、黄色のちきさんのみが2アクションを行える位置に駒を置く展開へと変化。

トークンを置きたいけどお金が無い、というジレンマの中、
2アクションを行えるちきさんが盤面を支配。

リシュリューの駒を追い抜かないように、最終得点計算で加点される状況を作ることを
目指さなくてはならなかったことに気付くが、若干手遅れ。

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一度に2個トークンを置けるちきさんが味方したほうが、必然的に勝利する。
自分の与する勢力に、ちきさんを引き入れる舌戦が繰り広げられる。

しかし、この人は中々思い通りに動かない。
そっちに行ったら骨までしゃぶられちゃうのに!

魂の叫びも空しく、解決すべき最後の陰謀ボックスもちきさんが乗ったほうが勝利。
しかし、肝心の恩賞はまっちゃんが持って行く。

自分はと言えば、ついに秘伝の指輪も全て手放してしまうも収穫は殆ど無し。
COQ家は没落の一途。

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結果、陰謀カードのセットをうまく集めたまっちゃん家が勝利。
COQ家は宿敵いたる家にわずか一点及ばず、無念。

まっちゃん:41 いたる:34 COQ:33 ちき:27

プレイ時間 70分

オススメ度:★★★★★★★☆☆☆

最近、狂った様にゲームを乱発しているホワイトゴブリンの大箱です。イントリーゲのような騙し合いゲームにブラフ要素と収入などのステータスを加えたデザインですが、白ゴブのゲームのわりにはウマくまとまっています。ただし、収入/軍隊など、若干の要素の多さが気になります。騙し合いとブラフ要素の絡みの部分には光る物があるので、もう少し他の部分はシンプルにしても良かったかもしれません。

このゲームでは、手番におけるアクション数が、その時点での勝利点に大きく左右されます。これ、実はゲーム中にあまり抜きん出て勝利点を獲得してはいけないゲームなのですね。その分、収入や軍隊などのステータスを上昇させ、カードセットを作って秘密裏に得点していくゲームなのだと、ゲーム中に気付きました。そういった認識を以てプレイすると、また違った印象になりそうな気がします。

なんにしても、少々ゴチャゴチャしている印象は拭いきれないので、白ゴブの中の人には、多作よりもブラッシュアップを望むばかりです。

この作者、他に何を作っているのかと思って調べてみると、なんとあの大作「カルカソンヌダイス」の作者でした。これは裏切られました。衝撃。



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