Arena.jpg25-Nov-2010 ボードゲーム レビュー


アリーナ (ローマ革命Ⅱ)

作者:Stefan Feld
2人専用
対象年齢:8歳以上

その一投が命運を分ける。
      ブルータスお前もゾロ目か!

 クイーンゲームズの「アリーナ ローマⅡ」の紹介です。
 このゲームは、同じクイーンゲームズから発売されている「ローマ」の続編です。

 プレイヤーは様々な効果を持つ特殊カードを巧みに操って、古代ローマの真の統治者の座を競います。このゲームは単体だけでなく、前作と混ぜてゲームをすることもできるようです。

 このゲームでは、テーブルの中央に「アイコンバー」と呼ばれる帯状のゲームボードを置き、アイコンバーを挟んで自分側を自陣、相手側を敵陣とします。
 このアイコンバーは、大きく分けて4つのエリア(サイコロの目/賄賂/お金/カード)に分かれており、サイコロの目と賄賂の前には様々な効果を持つカードをプレイすることができます。

 自分の手番では、サイコロを3つ同時に振ります。このサイコロの目をアイコンバーのそれぞれのエリアに適用して、お金を得たり、カードの効果を適用したりしていきます。

 サイコロの目に適用すれば、それぞれの目にプレイしてあるカードの効果を適用できます。賄賂に適用すれば、適用したサイコロの目の分だけお金を支払い、プレイしてあるカードの効果を適用できます。さらに、お金に適用すれば、適用した目と同額のお金を獲得でき、カードに適用すれば、適用した目と同じ枚数のカードをひき、その中の好きな1枚を手札にすることができます。

 カードには、人物と建物の2種類があり、それぞれが強力な能力を持っています。人物カードには、騎兵隊長や象兵などの敵陣への強力な攻撃カードがありますし、建物カードにもバリスタやアリーナ等の強力な攻撃カードと勝利点を爆発的に稼ぐ議事堂等があります。

 相手を攻撃するには、自陣の攻撃可能なカードの効果をアイコンバーにより適用し、攻撃相手を指定して攻撃用サイコロを振ります。このサイコロの目が、指定したカードの防御力以上の目なら撃破確定。敵陣のカードを捨て札とします。

 手番の最初に、「空き地の評価」が行われ、カードをプレイ出来る場所(サイコロの目6カ所と賄賂の計7カ所)にカードが無いと1カ所ごとにペナルティとして勝利点を1点失うので、撃破されるとかなり痛いです。

 カードをプレイするには、カードごとのコストを支払います。強力なカードほどコストも高いので、お金アイコンに大きなサイコロの目を適用して、一生懸命お金を貯めなければなりません。

 ゲームの勝敗は、ストックに勝利点が無くなった時に、多くの勝利点を稼いでいたプレイヤーが勝利するか、手持ちの勝利点が0になったプレイヤーが敗北するか、で決定します。

 尚、サイコロの目が被った場合は、一纏めとして扱わなくてはなりません。手番にできることが狭まるので、基本的には不利です。被ったサイコロを振り直すことのできるカードがあるくらいです。しかし、この目が結構被ります(笑)。

もっと詳しいルールはこちらからどうぞ。

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


Arena2.jpg
アイコンバーを広げてゲームの準備。
両陣営のサイコロが付属している。




Arena1.jpg
 前作「ローマ革命」
ルールはほとんど一緒。
賄賂が無いくらいかな?




Arena4.jpg
ゲーム風景。

自宅ゲーム会にて、ヒロシ、カジ、JJと2:2でチーム戦をしてみました。
(チーム戦と言っても、相談しながら通常ゲームをしただけです。)

アイコンバーは、「ローマ」のものよりもかっこ良くなっていますね。好みの問題ですが。
両陣営、勝利点を10点と専用サイコロをもらってゲームスタート。

       COQ&JJ(CJ軍) 対 カジ&ヒロシ(カヒ軍)

最初に、双方5枚ずつのカードを貰い、そのうちの2枚を相手と交換します。
初回のみ、この5枚を自陣アイコンバーの好きなところに無償でプレイできます。スタートダッシュにはこの選択が重要。

Arena3.jpg


最初の手札。結局、神の像を建造したことが戦いを有利に。ナイスJJ。


 こちらに配られたのは、象兵/バリスタ/神の像/幸運の女神/カッシア通り。
 幸運の女神は手札を交換するカードで、手札0からスタートする序盤はあまり必要ないということで一致。
 神の像はお金を払う事によって相手の好きなカードを1枚破壊できるという、強力なカード。防御力も最大の6。

(JJ「しかし、神なのに金次第って凄いですね」ヒソヒソ)
(COQ「いいんだよ、世の中金が重要だってのは日本の政治家も体を張って訴えてるじゃないか。」ヒソヒソ)

 カッシア通りという左右のカードをコピーすることのできるカードを残したいCOQ派と神の像を残したいJJ派に別れますが、コスト9のカードを無償でプレイ出来る利点を語るJJを信じて、神の像/バリスタ/象兵を残す超攻撃的布陣で勝負することに。

 いざ、それぞれの陣営を初期配置してみると、城門(山札の一番上のカードを空いている場所に無償でプレイ出来る、強力な守りカード)を2つ(カッシア通りを加味すれば3つ)も配置した守りのカヒ軍と、ほとんどが攻撃カードの攻めのCJ軍にくっきりと別れていました。



Arena4.jpg
最初の手番を終えたところ、象兵、バリスタ、神の像が吠える。

 最初の手番はCJ軍からスタート。7箇所のうち最初に埋まっているのは5カ所のみなので、2勝利点を失います。この失点は、ライフをいきなり20%削られたようなもので、かなり痛いです。そこで、両陣営ともに、まずはカードを引き、空き地にカードをプレイします。

 このゲームには、勝ち方が2通りありますが、攻めの手札を選んだ時点で、相手の陣営のカードを撃破し、空き地の評価で勝利点を削る戦法を選択したようなもの。

 次の手番からは、間髪いれず、バリスタが火を噴き、象兵が突進し、神の怒りが降り注ぎ、カヒ軍のカードを破壊していく。バリスタは前面3枚の建物カードのうちどれかに強力な攻撃を仕掛ける事ができるし、神の像はお金が貯まり次第、スナイパーのように敵陣のキーカードを破壊することができます。

 カヒ軍には攻撃のカードが無いため、防戦一方。破壊されたカードの跡地を城門の効果でひたすら埋めていくという展開。しかも、よく見ると、”両側の”カードをコピー出来る能力を持つ「カッシア通り」のカードを端にプレイするという愚を犯しています。これが後々響いてきます。

 空き地の評価は手番の最初に行われるので、次第に両陣営の差が広がっていき、CJ軍に漂う楽勝ムード。しかし、ここからが大変。あと少し、というところまでは行くものの、あの手この手で復活するカヒ軍。このゲーム、大逆転も可能なゲームバランスのようです。ついには、同点付近まで復活し、すわ大逆転!と沸き立つヒロシとカジ。

 しかし、この後カジの出す、奇跡としか言いようのないサイコロの目が、カヒ軍を滅亡に導くのでした。

 まずは、バリスタの攻撃で左端に孤立した「カッシア通り」を2回アクティブにする1×2個。コピーする対象が無いので空振りです。しかしこんなのはまだ序の口。

カジ「まかせてください。よしっ………コロコロ………うわっ!」

 なんと、ゾロ目の5。

 まぁ、この目は城門の効果を適用出来るので、まだマシ。

 その後も、要所要所で

カジ「今度こそ。えいっ………コロコロ………うそっ!」

 ゾロ目の3。

カジ「もう嫌ですよ、振るの……コロコロ……あり得ないっ!」

 ゾロ目の1。

 これだけアシストしてもらえば、あとはゆっくりとカードを破壊して勝利点を削るだけ。

 しっかりと仕留めさせて頂きました。COQ&JJの勝利。

 ヒロシ、敵は3人居たな。気の毒に。

オススメ度:★★★★★★★☆☆☆

 別の機会に、1対1でもプレイしてみましたが、慣れて来てカードの全容を把握すると、とても熱くプレイする事ができます。一方的な展開にはなりにくく、粘りながら起死回生の1手を打ったりすることができるので、秋の夜長に仲の良い友人とプレイするのに最適です。

 このゲームは「ローマ」と混ぜる事もできますし、「アリーナ」を2組を使用して、完全な個有デッキ戦を行うこともできるようです。

 後者が本当の楽しみ方なのかもしれません。

「アリーナ」をお持ちの方、機会があったら是非対戦しましょう!

Arena7.jpg
豊富な武器を使用して、じわじわ削る。

Arena5.jpg
滅亡へのカウントダウン、開始!

Arena8.jpg
まだ、笑えたゾロ目の1回目。

Arena10.jpg
恐怖のゾロ目2回目。

Arena9.jpg
  奇跡のゾロ目3回目。
 ブルータスお前もゾロ目か!
と言ったかどうかはわかりません。

Arena6.jpg-

カジの奇跡のサイコロのお陰で完全勝利。焼け野原には「カッシア通り」だけが残りました。