sakeandsamurai.jpg15-Dec-2011 ボードゲーム レビュー


酒と侍

作者:Matteo Santus
3〜8人用
対象年齢:13歳以上

死して尚、侍としての誇りは失わない。

イタリアのメーカーがエッセン2011で発表していた日本をモチーフにしたゲーム「酒と侍」です。
飲み屋で語り合う侍達の目の前には、残り1杯の酒が。
これを取り合い、刀を抜くのです。

ゲームでは、中央に置かれた酒トークンを沢山獲得し、戦いに生き残ることを目指します。

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個性溢れる侍達の個人ボード。
プレイヤーはこの中から1人を担当します。
宮本武蔵やら、伊達正宗やら、北条政子まで居ますが、イラストからは誰だか判別できません(笑。
暦女が見たら泣くレベル。
外人から見た、ミステリアス日本全開。

管理人がイタリアへ行った時、電車の中で話したおじさんは本当に、

「フジヤマ!」

しか言いませんでした。
三国同盟の盟国のイメージも、時差が8時間もあるとそんなものです。

話がそれましたが、各キャラクターは様々な特殊能力を持ちます。

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ゲームは、各自が担当するキャラクターボードの間に、間合い駒を3つずつ置いてスタートします。
進行方向には近づくけれど、もう一方からは離れていくというシステム。

これは凄いアイデアだと思います。

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片方に2歩近づくことによって、もう片方との距離は5になるわけです。
攻撃時には、間合いが重要な要素となるので、間合いを調節することも大切。

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手番では手札からカードを2枚プレイできます。
カードのプレイとは、カードの基本効果である四隅の数字を使用して移動や攻撃、
もしくは酒を飲むか、中央に書かれたイラストに従う効果を発動させるかの2択です。

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その他、装備品や道具なんかを使用して、自分を強化することもできます。

各キャラクターの体力は、ボードの横に配置したカードの枚数で表します。
ダメージを受けたら、カードを90度横向けて反対側に配置。
これが全部無くなると侍は死んでしまいます。

また、絶対絶命の危機では、バーニングユアソウル!(魂を燃やせ!)という技を使用することができ、
追加のカードを手に入れることもできます。

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死んでしまったプレイヤーも、ゲームから脱落することはありません。
幽霊となり、本編とは全く違った方法でゲームに参加することができます。

幽霊達は結託し、協力して生ける侍達から酒トークンを奪うことになります。

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さらには、自分の手下を派遣し、相手にプレッシャーを与えることも。
時には手下を身代わりにしてでも自分を守るのです。

その他、居合切りや飛び道具などの使用も可能です。

こうして、中央の酒トークンが無くなった時、沢山の酒を飲んでいたプレイヤーが勝利します。

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中央に置く升を折るための折り紙が付属しています。
好きな器で楽しく遊んでねというメッセージ付き。

詳しいルールはこちらにあります。

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TBGL宮原ゲーム会にてちきさん、流さん、MOGさんと4人プレイ。
侍COQの両隣に運悪く座ったのは上家に流さん、下家にちきさん。

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COQのキャラはランダム選考で北条政子。
この擦り切れたおねいさんが政子とは。

もっとおばさんで、北条家を裏から操っていたイメージだが、
COQも相模の国の生まれなのでベストマッチということにする。

各自、刀を1本装備してスタートです。

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手番では、早速手下を流さんに派遣する。
刀を装備している限り、座ったまま片手で排除できるのだが、
討取るにはアクションを1消費しなければならないのでうざい。

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すると、仕返しとばかりに「燃えたぎるラーメン」を投げてきた。
飛び道具に対しては装備している武器での防御ができない。
危うくラーメンで焼け死ぬところだったが、遠隔攻撃キャンセルのカードで対応。

甘いな。

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落ち着いたところで、酒を飲む。
中央からとった酒トークンは、体力や武器等のカード上に保管する。

酒は痛みを忘れさせてくれるので、体力が1上がる。

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酒カウンターは人数かける2.5個しかないので、あっという間に終了条件である、
「酒カウンターが場に無くなる」が発生する。

だが問題は、生き残れるかどうか。
ヘタに酒カウンターを持って終了条件を達成した日には、
最後の1回ずつの手番で一斉に他の侍が襲ってくる。

…と、流さんの上家であるMOGさんが、流さんにちょっかいを出した。
流さんは防御にタジタジのようだ。

チャンス!

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すかさず、追加で装備した野太刀で攻撃をしかける。
野太刀の間合いは2なので、居合切りを使用して一気に間合いを詰める。
ゲーム中、一度だけ使える移動攻撃である居合切りは、突如協力な攻撃を繰り出す必殺剣。
必ず殺す剣。

1回目、肉を切らせながら耐える流さん。

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しかし、文字通り返す刀で2回目の斬撃を放ち、流さんを討取る。
早速幽霊が1人誕生した。

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その後、即席防具から薙刀まで幅広く装備し、各カードに酒カウンターを置いていく。
酒カウンターを置いたカードは一時的に使用不能になるので注意が必要。

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しかし、もっと注意が必要なのは、獣のような侍達だった。
酒カウンターを乗せ、優勢と見るや徒党を組んで襲ってくる。
みるみるうちに体力を削られるCOQ。

そして放たれるトドメの一撃!

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こうなれば、魂を燃やして防ぐしかない。
バーニングマイソウル!

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なんと、ひいたカードは手下。
手下は、身代わりにすることによってダメージを全て排除してくれる。
これ以上無いヒキ。

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猛攻を凌いでいるうちに終了条件が満たされ、同率1位のCOQとMOGさんを残し、
他の侍はサドンデスラウンド前に切腹を賜る。

残すはCOQとMOGさんの一騎打ち!

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だが、体力回復の特殊能力を持つMOGさんを前に、COQ政子は無念にも力つきたのだった。

勝者:MOGさん

プレイ時間35分

オススメ度:★★★★★★★☆☆☆

はい。バカゲーです。酒トークンをキャラクターボードに置いたら、酔ったしゃべり方をしないといけないなどの決まりが場を盛り上げます。酒トークンをとる時には必ず「うぃ〜乾杯」等と発音したり。勘違いオリエンタルな要素がふんだんに盛り込まれています。

システム的には、装備や道具など色々な要素がある割にはキチンとまとまってゲームとして昨日しています。直接攻撃系のゲームですが、基本的に攻撃できるのは両隣だけなので、攻撃対象に必然性があり、それほど気になるものではありません。ただ、カードがメインのコンポーネントの割には案外ルールが多いのがとっつきにくいと感じるかもしれませんね。カードの裏面の色まで使用したルールの緻密さには感心しますけどね。

勝利条件は酒トークンを沢山もって生き残ることなので、トップ目は一目瞭然です。従って基本的に最後はトップ叩きへと収束し、これに耐えきれるかどうか、酒トークンを幾つ残せるかが勝敗を握るようです。

十分な装備とカード資産がなければ、酒トークンをとって目立つべきではなさそう。この部分が運良くスッキリと終わってくれれば、プレイ時間も短いし、もう一回!となりそうな壮快ゲー。スッキリと終わらないと、少しグダグダに感じるかもしれません。

自分のプレイでは壮快ゲーとグダグダが半々くらいでした。
インストが長いのが玉にきずですが、8人まで対応のゲームはあまりないので、ゲーム会で重宝しそうです。

追記:Albe pavoのホームページで、TBGLの和訳が公式に掲載されました!


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