samarkand.jpg05-Dec-2010 ボードゲーム レビュー


サマルカンド
作者:David V.H. & Harry Wu
2〜5人用
対象年齢:8歳以上

 たとえ勝つためでも、
      あの娘とは結婚できない.....。

クイーンゲームズの「サマルカンド」です。プレイヤーはシルクロードに散らばる部族達と婚姻関係を結んで友好を深め、交易路を拡大して勝利を目指します。全て木製のラクダ駒など、コンポーネントが豪華です。
 クイーンゲームズのゲームは見た目がいいです。

 ゲームボードには、シルクロードの全景が描かれており、各地に部族の宮殿があります。それぞれの部族はボードの両端にラクダと婚姻タイル(2つ)、そして友好タイル(5つ)を持っています。また、婚姻には上納金が必要で、ボード中心部にある部族ほど、高くなっています。

 プレイヤーは自分の手番で、以下のどちらかを行います。
 1.婚姻タイルが残っている部族に上納金を支払い、婚姻関係を結ぶ。
 2.婚姻関係を結んだ部族のラクダ駒を1〜2個配置し、交易路を拡大する。

 婚姻関係を結んだ時に納めたお金は、部族のお金として各部族のラクダストックの隣に積み上げられます。また、ラクダを置く場合、1個は無償で、もう一個は部族のお金を消費して配置することになります。ラクダは1マスに2つまで置けます。

 最終的に勝利点を沢山稼いだ人が、ゲームの勝者になるわけですが、勝利点を稼ぐ方法は3つあります。(ちなみに、お金1=勝利点1)

samarkand2.jpg






勝利点のサマリーカード:

「お金=勝利点」なところがこのゲームのポイント。

実は経済ゲーム?

1つは、交易路を延ばして他部族のラクダの置かれているマスに自分の部族のラクダを置く(友好関係を結ばせる)こと。この時、その部族同士の友好関係が初めてであると、友好関係を結びに行った部族と結ばれた部族のプレイヤーにそれぞれお金が支払われます。結びに行った部族は結ばれた部族よりも3倍のお金を貰えるところがポイントです。
 さらに、友好関係を結ばせたプレイヤーは友好関係になった部族両方の友好タイルを1つずつ獲得できます(1個1点)。

 2つ目の方法は、各地に散らばる特産品を集めることです。ボード上の各地に商品タイルが置かれています。このマスにラクダを置くと、特産品を獲得できます(1個1点)。

 3つ目の方法は、商品カードを使用した得点方法です。各プレイヤーは婚姻関係を結ぶ際、商品カードを手に入れます。これにはそれぞれの特産品が描かれており、その特産品が誰かに獲得された際に公開することによって得点する事ができます。また、公開しないで持っておいても得点することができます。ゲーム終了時に自分の部族がその特産品の産地にラクダを置いていると、得点が入るのです。

 ゲームの概要はこんな感じです。商品カードは、部族が到達していなくても、マイナス点にはなりませんが、ゲーム中最大6枚までしか持てないので、取捨選択が重要です!

 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 埼玉ボードゲームサークルにて5人プレイ。(あしかさん、ほーまるさん、笠さん、じょーさん)
 3人では何度かプレイしたことがあったのですが、最大人数でははたして。

 このゲームの終了条件は2つ。どこかの部族の友好タイルが全てなくなるか、全ての部族がどこかの部族と友好関係を結ぶか、です。
 友好タイルは各部族5枚ずつありますが、一番上のタイルだけ背景が黒いです。点数は変わりませんが、友好関係を結んだことがあるかどうかの目印になります。なるほど。

samarkand1.jpg
ボード全景。 各地には特産品が。 かなりの駒の数なので、初期配置には時間がかかります。
いくつか男性のタイルがありますが、全ての部族が両面に男性と女性の顔が書かれています。

 さぁ、ゲームスタート。
 最初はどこかの部族と婚姻関係を結ばないとラクダを置く事もできないので、とりあえず結婚相手を捜します。

 しかし!ここで大きな問題。好みの娘がいません。男性側の絵は中々カコイイのですが、どうも反対側に難あり。妙にエラが張ってたり、鼻が立派だったりしてプロポーズまではいけない感じ。

 仕方なく、「恐らく交易路はボード中心部に集中するだろう」と打算的に青のTigirisの娘を娶ります。 そういえば、ボード中心部の部族は、他と比べて上納金が少し高いです。やっぱり有利なんでしょうね。

 その後、心を鬼にしてオレンジのByzanz緑のAgyptenとの結納を進めます。そして、当初の読み通り、交易路は中心部に集中し、次々に友好関係が結ばれて、金貨がざくざく手に入ります。

 しかし、一つ誤算だったのは、ほーまるさんが、自分とまったく同じ部族と婚姻を結んでいた事です。部族の婚姻タイルは2つずつしかないので、3つ全ての婚姻が被るということは滅多に無い事だと思うのですが、女性の趣味が被ったのか、戦略が被ったのか。このままだと、こちらの1手1手がほーまるさんの利益に繋がってしまいます。

 悩んだ末、手持ちの商品カードが茶色のArab周辺の特産品に固まっていたこともあり、全部族の中で一番の美人と婚姻関係を結ぶ事を決断。4重婚での勝利を目指します。

 COQ「見て下さいよ、うちの嫁、美人でしょう?」

 じょー「多分、そのマスクとったらヒゲ生えてますよ」

samarkand6.jpg
読み通り、中心部にラクダが集まってくる。


samarkand3.jpg
COQ一家。 一押しはアラブのお姫様。
 美し過ぎて、顔を隠している。

samarkand5.jpg
 商品カード。チケライの目的地カードに扱いが似ている。達成できなくてもマイナス点は無し。

 他のプレイヤーが中心部でデッドヒートを繰り広げている間に、地道に茶色の交易路を拡大して、自分の商品カードの特産地にArabのラクダを送り込む日々。ゲーム終了時の決算が楽しみです。

 ただ、一つ心配なのは、何となく婚姻してしまった、オレンジ。辺境の部族のため、中々交易路が伸びません。同じく婚姻したほーまるさんが延ばそうと思ったマスを他のラクダが占拠してしまい、迷走するオレンジラクダ。

 ゲーム中に気付いたのですが、5人プレイだと、かなりゲームの進行が早いようで、沢山の部族と婚姻関係を結んでも、それぞれのケアをするだけの時間がありません。そして、サマリーカードにもしつこいくらいに書いてあるように、お金=勝利点なので、むやみな婚姻関係は上納金の分だけ勝利点を浪費することになります。

 この中で、3つの部族と婚姻しているのがほーまるさん。それ以外のプレイヤーは全員4つの部族と婚姻。

 これはやばいかも。

samarkand4.jpg
      ゲーム終了の図。 案外伸びたのは緑と黄色。 
結局黄色が5回目の友好関係を構築し、友好タイルが枯渇して終了。

 結局、笠さんが黄色の友好関係を成立させ、黄色の友好タイルが枯渇してゲーム終了。

 辺境の部族にはあまり手が付けられずに終了しました。

 最終得点計算をした結果、やはりほーまるさんが勝利。4回目の婚姻上納金の分だけ勝利点が足らず敗北。 残念。

じょー「今回初めてだったけど、中々良いゲームですね。」

 今度は辺境プレイにチャレンジしてみようかな!

 プレイ時間、60分

オススメ度:★★★★★★★☆☆☆

 豪華なコンポーネントも相まって、なかなか雰囲気のでているゲームです。
 木製ラクダがいい感じ。

 当初は、鉄道輸送系のゲームとしてデザインされたというだけあって、「トランスポートタイクーン」なんて名前で荷物を運ぶゲームになってもしっくりきそうですね。

 ゲームは案外さくさく進み、やりたい事が沢山あるのに、なかなか全てはやらせてもらえません。

 今回は5人プレイだったので、部族のお金がつきる事はありませんでした。結局、友好関係を結びに行った方が得なので、1手番で友好関係を結べない2マス離れた場所でにらみ合いをすることになります。しかし、3人プレイの時は部族のお金がカツカツの場合があるので、近づきたいけど金がないというジレンマが発生して2重に考えどころがありました。
 また、用意されているお金が、5人プレイでは少し足りず、何度も両替をすることになってしまったのが残念です。まぁこれはポーカーチップで代用すれば良いかもしれませんけど。

 これらを総合すると、3〜4人くらいがベストなのかもしれませんね。しかし、テンポも良く、なかなか良いゲームだと思いました。これで、イラストの女性がもう少しアレなら8点でもいいくらい。