stoneage.jpg19-Nov-2010 ボードゲーム レビュー


ストーンエイジ

作者:Michael Tummelhofer
2〜4人用
対象年齢:10歳以上

賽の目次第でみぎひだり。
パンがなければ、

レンガを食べれば良いじゃない。

 石器時代の人類の生活をテーマにした「ストーンエイジ」です。

 実は管理人は少年時代に読んだ「地底世界ペルシダー」の影響もあり、この手のテーマは大好き、多分にひいきしてしまうかもしれません。
 (ちなみに、この小説、ジュールベルヌ風の物語ですが、もっと荒唐無稽。ドリル船で地中に潜ってたら制御が効かなくなって、マントル向かって一直線。でも地球の中が空洞だったお陰で助かります。そしてそこには石器時代の人々が他の種族に抑圧されて暮らしており、主人公が大活躍。という血沸き肉踊る傑作冒険小説です。最高。)閑話休題

 各プレイヤーは、自分の家族のボードを1枚ずつ持ち、1家5人の駒と共にゲームをスタートします。この家族駒を石器時代の村を模した大きなボード上のアクションへ順番に配置していく事により、自分の家族に仕事を与えて1家の発展を促します。ただし、各アクションに配置出来る駒の数は厳しく制限されています。また、駒は各プレイヤーが時計回りに1カ所ずつ置いていくルールなので、自分の置きたい場所全てに置けるとは限りません。この駒の置き方がこのゲームの肝です。

 駒を配置するボードは大きく3つに分かれています。
① 子作り、開墾、石器作成という基礎能力向上エリア。
② 食料を得るための狩り場、木材を伐採する森などの資材採掘エリア。
③ 集めた資材で家を建築したりする勝利点獲得エリア。





①は非常に重要なアクションで、これを実行しないと家族の規模が変わりません。
 皆でこぞって駒を配置するエリアのため、すぐに駒で埋まってしまいます。

②は駒を配置した分だけサイコロを振り、出た目を資源の価値で割った数だけ採掘できるというトレジャーエリア。サイコロの目次第でゴールドラッシュもあれば、丸太一本なんてことも。例えば、木材を伐採する場合、サイコロの出た目/3の木材が、金の場合はサイコロの出た目/6の金が採掘できます。

③このゲームでは、資源を使用して建物を建てるか、市民カードという得点ボーナスカードを資源を支払う事により手に入れると勝利点を得る事ができます。③のエリアでは、駒を配置することによりこれらのアクションを行うことができます。ここで得られる市民カードには「家族の人数×2点」や「開墾している畑×1点」などがあるので、それぞれの家族の方向性は微妙に変わってきます。つまり、色々な勝ち方があるのですね。

 これらのアクションを解決した後は、家族を喰わせなければなりません。石器時代は資源と同じくらい食料が大事なのです。ここで、食料が足りないと、資源か勝利点を支払わなくてはいけません。

 細かいルールは沢山ありますが、詳しくはこちらを参照してみてください。

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 ボード全景、資源は木製で立派です。それぞれのゾーンの丸印が、そこに置ける駒の数を表しています。

 埼玉ボードゲームサークルにお邪魔した時に、あしかさん、ほーまるさんと3人プレイをしてみました。自身3度目ですが、全て3人プレイ。

 あしかさんが初めてだったので、ipad片手にインストをしている間に、ほーまるさんが上の写真のように奇麗にセッティングしてくれました。このゲームはパーツが豪華な割に安価だと思います。使ったことはありませんが、革製のダイスカップ(丁半ばくちができそうなやつ…)まで付属しています。

 私のインストを補足して、ホーマルさんが一言。
ホーマル「このゲームはダイス運がかなり重要です。ていうか、いかに木を切るかですよ。」 
 実際、プレイしてみるとほーまるさんの言っていることは正しい事がわかります。家を建築するときは、カードによって必要な資源が明記されているのですが、市民カードを手に入れる時は資源の個数のみが決まっています。従って、一番価値の低い木材で支払うのが一番お得なのですね。

 最初に5人の家族と食料を12もらってゲームスタート。3人プレイでは、①のエリアに誰か一人が駒を置くと、そのラウンドは誰も置く事ができなくなるという特殊ルールが適用されます。従って、通常スタートプレイヤー(そのラウンドで最初に駒を置けるヒト)は①のエリアに置く事になります。

 ①のエリアは大概スタートプレイヤーで埋まってしまうので、下々の者は木を切ったり、石を切り出したりして日々を過ごします。資源がある程度たまったら、建築や市民カードで勝利点を稼ぐのです。

 で、資源を手に入れるには、資源のエリアに駒を配置して、配置した数だけサイコロを振ります。このサイコロの目を食料なら2、材木なら3で割った分だけ採掘できるのですね。

 しかし序盤、誰よりもこのゲームに慣れているホーマルさんのサイコロの目が奮いません。毎回、賽の目は期待値以下、ほとんどの場合、1が混じっています。一方、私のサイコロは絶好調。材木王となりホクホクです。あまりに簡単に材木が手に入ったので、COQ家はこれを利用して建物を建てまくって勝利点を荒稼ぐ、工務店プレイをすることに決定。 

 それでも、ひたすら家族を増やし続けるホーマルさん。そんな大家族、喰わせていけるのか、たまにやってるテレビ番組と同じ類の不安がよぎります。(毎ラウンド終了時にやってくる、給餌タイムは家族と同数の食料が必要になるのです。食料が無くなったら、種類に関わらず資源1=食料1とすることができます。これもできないと、10勝利点マイナス…)
 そして案の序、不運な賽の目も相まって、日々マンモスを追いかける羽目に。なにやら、たまに材木も食べているようです。
 貧乏って嫌ですね。(笑)

 賽の目の運に恵まれた私は、恵まれているうちに…と勝利点となる建物をどんどん建てていきます。建築ラッシュ、バブル到来。

 このゲームの終了条件は2つあって、そのうちの1つが4つの建物カードの山札のうち1つが無くなる事なのです。従って、ゲームを終わらせたい時には、重点的に一カ所の山から建物を建てまくります。ただし、建物カードはカードごとに必要な資源が異なるため、そう簡単にはいきません。

 このまま逃げ切って勝利できるか!?という展開の中、狙っていた山の建物カードが要求する資源がなんと全種類に。材木問屋プレイで木造の日本家屋ばかりを建築していたCOQ工務店はここで急激な伸び悩み。バブル終了。もう新入社員は採りません。タクシーなんてもっての他。みそ汁で顔洗っておととい来やがれ。

 すると、初プレイでじっくりと手番をこなしていたあしかさんが、豊富な種類の資源を活用して建築を始め、じりじりと追い上げてきます。

 しかたなく、第2の終了条件、市民カードの枯渇を目指す事に。市民カードとは、上の大きな写真の左に並んでいる4枚のカードのことで、資源を支払って獲得する事により、ゲーム終了時にボーナス得点を叩きだすカードです。

 ホーマルさんはこのカードで「ゲーム終了時、家族の人数×勝利点」というものを集めていたのですね。この他にも、市民カードには8種類のシンボルが描かれているものがあり、これを複数種持っているとその二乗分の勝利点がもらえるので、勝敗を左右する重要な要素となります。

 優位なうちに終わらせようと、ひたすら市民カードの山を削り、ゲーム終了。最終得点計算。ぎりぎり勝っているはず。

 しかし!なんとあしかさんが市民カードのシンボル8種全てを揃えていたのです。これだけで、8×8で64点。一気に青得点マーカーが2週目に。 赤のホーマルさんは終始マンモス を追いかけて得点奮わず。
 黄色の我が家はあしかさんにわずかに届かず、苦渋の2位。あしかさんのシンボルがもう一つ少なければ。。くやしい!

 プレイ時間60分
ホーマル「良くダイスゲームだといって嫌うヒトがいるけど、自分は好きです」

 同感。やっぱり、ダイス目は重要だけど。




オススメ度:★★★★★★★★☆☆

 なんといってもやはり、雰囲気が最高。テーマがピッタリで、石器時代
をたっぷり楽しめます。
 ゲームの中核をなす資源を得る手段全てにサイコロが関わっているので、サイコロの目が伴わないとどんなに良い手を打っても勝てないため、敬遠される場合もあるらしいけれど、それも含めて「いとをかし」。
 サイコロ以外にも、駒を嫌らしく配置して他人の邪魔をしたり、と絡みどころは多数あり、ワイワイ楽しめる良ゲーです。
 3人プレイでは、①エリアに制限がかかるため、4人プレイだときっともっとスピーディに発展するのでしょうね。そのうち4人でもプレイしてみたいです。

 なんで、無冠なんだろう。というぐらい、お気に入りのゲームですが、まぁ、私の場合、幼少期のロマン補正がかかっているので★は8つにしておきます。

 箱は少し大きめ。プエルトリコの厚さが1.5倍くらいになった感じ。














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自宅ボード。家族5人と発展を目指す。
エイっエイっオー
丸いチップは食料。


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①エリア。通称ホテル街。
赤は家族駒によるボーナスを狙っているため、
夜な夜な駒を送り込みます。
掘建て小屋の前に2個の駒を配置する事で、
アメーバのように1人増えます。。


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序盤のCOQ家。材木問屋。


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終盤、資源があまっているのに建てられる建物がない!ピンチ!
このままだと社員のボーナスがレンガに!



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得点計算後、2週目の青にわずか届かずの黄色。 
赤はこのあと、50点ほどボーナスを得るも、奮わず。