trader.jpg 15-Jan-2012 ボードゲーム レビュー


トレーダー

作者:Klaus Palesch, Horst-Rainer Rösner
2〜4人用
対象年齢:10歳以上

何かをさせようと思ったら、
      一番忙しい人間に任せれば良い。

2001年に発表された「Combit」のリメイク「トレーダー」です。
ゲームの内容にほとんど変更はありませんが、テーマが世界をまたにかけるビジネスマンになったのと、
トレーダーでは3人用、4人用のルールが追加されました。

大まかに説明すると、場のカードを購入してセットで売却し、資金を増やすゲームです。

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セットアップすると、カードが5列に並びます。
各列は世界中の都市を表しています。

手番は交互に行います。
手番で出来るのは、
1.何れかの都市の末端のカードを1枚購入する。
2.手持ちのカードを売却する。

購入金額は、カードの数字と一緒です。

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売却では、同じ種類のカードを2枚セットにして売ります。
お互いに、1枚ずつだけジョーカー(2)を持っているので、これをセットとしてもかまいません。

売却額は、2枚の数字を乗算した金額です。
5と2のカードをセットで売却すると10で売れます。
これらのカードの購入には、7かかっているので、3儲かるというわけです。

こうして、カードの購入と売却を繰り返していき、残りが2列になったらゲーム終了。
最後に1組だけカードを売却するチャンスが与えられた後、所持金の多いほうが勝利します。

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リメイク前と同じく、お金も全てカードで提供されています。
このお金の出来はかなり素晴らしいものです。

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3人プレイでは、市場閉鎖カードを使用し、ゲーム展開にアクセントを加えます。
カードを購入した後、このカードを動かして1列閉鎖するという手順が加わります。

4人では、2組に別れてプレイします。

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2人ゲーム会にて。
ちきさんと。

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初期資金は20。
開始と同時になるべく自分が大きい数のカードを購入できる様にカードを購入していく。
恐らく次の手番で相手が買うであろうカードを予測しながら。

カードは完全に公開なので、セットアップ後に運の要素が入る余地は全く無い。
極端な話、この盤面を見るだけで、勝者がわかる人もいるかもしれない。

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開始のスタートダッシュも、資金が底をついてくる。
ある程度の段階で必ず売却をしなければいけないわけだ。

売却するということは、相手が2回連続でカードを買うチャンスを得るということ。
この辺りのことも十分に考えて売却を行いたい。

しかし逆に考えると、売却にはお金を得る以外に非常に重要な意味がある。
相手に2回連続でカードを購入”させられる”のだ。

相手が売却可能なセットを持っていなければ、自分の売却行為が手番をコントロールすることになる。
こうして、金額の高いカードを相手に掘り出させることができる。

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カードがなるべくセットになるように、そして高い金額で売れるように獲得していく中盤。
ジョーカーカードは余ったカードを売却することに使用することが多そう。

でも、終盤まで使用することはオススメしない。
なぜなら、前述の通り売却は手番のコントロールの意味を持つから。
相手だけがジョーカーを持つような展開は、非常に不利となる。
核抑止力的な意味合いを持っているカードだ。

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終盤の攻防、COQの手番で緑2枚の列に5と6のカードがある。
前を見ると、ちきさんは緑のカードを持っていない。

そこで6のカードを買ってプレッシャーをかける。
売るアテの無い5をどうするか。

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すると、ちきさんは苦しそうに5のカードを購入。
ここで、5のカードを売却されたら一気に30(6×5)の収入となり、大きく引き離されてしまう。
買わざるを得ないというタイミングも少なからず存在する。

さらにこの後、COQが緑カードの売却を行うと、売却するカードが無い(ジョーカーはあるが)ちきさんは、
またしても安めのカードを買わざるを得ないという展開が続いて苦しい。

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最後の手番、ジョーカーと黄色の4を売却し、2枚残してゲーム終了。

結果、中盤〜終盤にイヤラシく場のカード操作を行ったCOQの勝利。

COQ:50 ちき:32

プレイ時間:13分

オススメ度:★★★★★★★★★☆

缶箱ということでピンと来る方もいるかもしれませんが、リメイク後のトレーダーはフランス:カクテルゲームズが版元です。流石フランス、テーマもアートワークもオシャレに纏めてきました。場所も取らず、スタイリッシュで持ち運びも便利。

ゲームは、リプレイにも記載した通り、完全情報公開アブストラクトです。ただし、カードの枚数がそれなりにあるので、序盤はそうそう展開を読むことはできないと思います。カードの枚数が減り、お互いの狙いが明らかになり始めたところで、ジワジワと熱い駆け引きが始まります。

ルール自体は小さい子供でもできる簡単なものです。しかし、その中にはカード獲得順番の駆け引き、相手へのプレッシャー、所持金マネジメント等、思考性の高い面白さが詰まっています。特に2人プレイでは読み合いが比較的単純となるので、胃が痛くなる悩ましさを備えていると言えるでしょう。

リメイク作なので、敢えてここでそれ程面白さを叫ぶ必要もないですが、普段アブストラクトを好まない自分も、これは非常に気に入りました。ゲーム展開がスピーディなところがアブストラクトでも面白いと思っているうちに終われる重要なポイントです。

3人、4人でもできるという懐の広さも◎。
オススメは偶数プレイですけどね。










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日本ではホビージャパン扱いなので、
たまに入荷すると思います。