ディクシットオデッセイ

多人数対応&収納!

 都合3つ目のDixit。今まで発売された「Dixit(紹介はこちら)」「Dixit2」を全て収納できるという便利な機能を備えたバージョンです。

dixitod.jpg
 Dixitと言えば、フランス生まれのドイツゲーム大賞受賞作。コミュニケーションゲームの流行を牽引したゲームで、シャレオツなゲーム性から合コンアイテムにまで対応するというゲーム。今作も、基本的な要素は一緒です。

dixitod.jpg
 ゲームでは、親が自分が出すカードのヒントを言い、その他のプレイヤーがそれに合うようなカードを出します。親は、自分の出したカードを完全に当てられても、まったく当てられなくても無得点になってしまいます。この辺りが良くできていて、ある程度は自分のカードを類推してもらえるヒントを出さなくてはならないのです。



dixitod1.jpg
 本作「オデッセイ」では、各自が配られたボードにピンを刺し、親が出したと思われるカードを予想します。圧巻なのは、12人まで対応になったこと。多人数が集まるパーティなどでも活躍しそうです。ゲームには、今までのルールと多人数用のルールが付属しています(ルール和訳はこちら)。

dixitod2.jpg
 ボードに刺すピンは、後ろから刺すことによって秘密裏の選択から、公開までをスムーズに行う事が出来ます。不評も聞きますが、個人的にはそれほど気になりません。12人分付属を鑑みれば、ボードとピンが収納性に優れることもこの方式を採用した理由ではないかと思います。
 Dixitについていたチップを使用して遊ぶ事もできます。初代が好きな方はこちらを。得点記録用のウサギ駒は、初代のほうが立派です。大人と子供が混じる時には駒を混ぜると面白いかも。



dixitod3.jpg
 さらには、箱の中に今までのDixitシリーズを全て納められます。個人的にはこれだけでも買う価値ありでした。

総評

 発表されてすぐ、収納が欲しくて和訳を作成して心待ちにしていました。なぜそこまで楽しみにしていたかと言うと、彼の震災で崩壊した我が家のゲーム棚の中で、壊滅的なダメージを受けたのが2品だけあったのです。それは、このゲームとRクニチーの○○万歳。これでDixitは生まれ変わったわけですが、○○の方は未だ…。
 それはさておき、依然Dixitの面白さは健在。12人対応のルールも良くできています。子供も大人も楽しめるでしょう。ただし、全てのカードを揃えてもこれらをしゃぶり尽くすのには相当な時間がかかりそうです。通常の家庭であれば、1作目か3作目のどちらかで良いと思います。
 良く話題に登るカード指定ボードの使いにくさは(私は)気になりません。逆から刺す事によって安定するので、これはこれで熟慮の上の収納圧縮&コストカットなんだと思います。パーティゲームは楽しんだ者勝ちですよ!(追記:重版ではピンが改善されたらしい)

★★★★★★★★☆☆ 8

Amazonへのリンク

初代は日本語版が発売されています。

ポイズン

雰囲気抜群のカウントアップ

 クニツィア先生作の3−6人用カードゲーム。「13」「パン屋の1ダース」など色々と違う名前でリメイクされているゲームです。

Poison.jpg
 おどろおどろしいパッケージで猛威を奮うマジシャン。カードに黄色が無いのに緑になるはずが無いなどと言ってはいけません。アミーゴ小箱サイズです。

Poison.jpg
 カードは3スート(赤/紫/青)+毒(緑)。内訳は1、2、5、7(毒は4)となっています。それぞれのスートごとにカードをプレイする場を設定し、手番では3箇所のどこかにカードを出さなくてはなりません。手札をプレイする3箇所はそれぞれ箱絵の釜のようなイメージでしょう。



 釜の形をしたタイルが付属していた版もあるようです。その分箱がでかくなりますが、気分は出ますね。

Poison2.jpg
 プレイしたカードはそれぞれ色ごとに足し算をしていきます。それぞれの釜は合計13になるまでカードを溜めておくことができますが、13を超えると溢れてしまいます。釜を溢れさせてしまったプレイヤーは、その釜の中身を受け取らなければなりません。

Poison3.jpg
 全ての手札を出し切ったら、獲得した(させられた)カードを色ごとに足します。毒は問答無用に1枚につきマイナス2点。それ以外のカードも、1枚につきマイナス1点となります。ただし、各色のカードの獲得枚数がトップならその色のマイナスは帳消しというルールがあります。獲得したマイナスの一番少ないヒトが勝利!


 かわいいドーナツでプレイする「パン屋の1ダース」も人気があるようです。

BakersDozen.jpg

総評

 凄く雰囲気の良いゲーム。瓶のまま投げ込んだら、それは只の廃ガラスゴミ箱だろうという気もしますが、瓶のイラストも釜に投げ込む感じも凄く気分がでます。ある程度配られたカードによる運もありますが、カウントアップで13を目指すゲームなのでそれほど気になりません。人数分のディールを繰り返せばかなり平均化した展開が楽しめそうです。ルールはシンプルだし、万人にオススメのゲームです。悪い顔しながらプレイして下さい!

★★★★★★★☆☆☆ 7

Amazonへのリンク


三頭政治

二人用トリックテイキングゲーム。

 ローマ時代の三頭政治を題材にした2人用トリックテイキングゲーム。2人用トリックテイキングというのは珍しいですね。イラストも綺麗。

triumvirate.jpg
 ゲームでは、三頭政治らしくそれぞれのキャラクター(ポンペイウス、クラッスス、カエサル)に対応した3種のカードを使用します。それぞれのカードの内訳は0〜8が1枚ずつ。このうち、3、5、7のみが得点源となるカードとなっています。

triumvirate1.jpg
 このカードを各自に配り、1枚ずつマストフォローでプレイしていきます。



各トリックの支配する色を決め、先に3つのトリックを支配した色をそのラウンドの勝利色としてボードにマーカーで記録します。そして、このマーカーが先に3つ揃った陣営が勝利した勢力となるわけです。

triumvirate2.jpg
 プレイヤーは、この勝利を予想し、マーカーがのせられる度に自分の手札から得点源となる3、5、7のカードをボードの裏に忍ばせることができます。見事、この予想が当たっていれば、忍ばせた数字がそのまま得点となります。しかし、5や7のカードは強力なので、序盤に自分の応援している勢力のカードを忍ばせ過ぎるとトリックを成立させずらくなるのが苦しいゲームです。

triumvirate3.jpg


 試しに各勢力の7を全て忍ばせてみましたが、勝てませんでした(笑)。かなりバランスのとれている良いゲームだと思います。

総評

 2人用のトリックテイキングゲームというのは珍しいので、1度プレイしてみて損はしません。トリックテイクが好きな方もそうで無い方も引き込むゲーム性を持っている逸品だと思います。アートワークもとても綺麗です。これが変なかわいい系の獣人だったら、三頭を中国語で「○ソゲー」と発音したくなるところですが、とても雰囲気の出るイラストです。同じメーカーの「レジスタンス」とコンポーネントが酷似しているのはご愛嬌です(笑)。

★★★★★★★★☆☆ 8

Amazonへのリンク


ドメモ

見えない自分の手札を当てるゲーム。

 アレックスランドルフ氏作の数字当てゲームです。名前からお察しの通り、元々はドミノの駒を利用して楽しむゲームだったようです。

domemo.jpg
 箱にはなぜか、「幻の」名作と書かれています。復刻版だからでしょうか。

 内容物は、1〜7の数字が書かれた不思議な形のタイル達。1は1つ、、、7は7つという構成です。

domemo1.jpg
 変わった形には訳があります。この駒を制作する金型は、元々まったく別のゲームを作るための金型だったとか。どうしてこの金型を使う事になったのかは解りませんが、見事に立つので、きっと成功なのでしょう。


 ゲームでは全てのタイルを裏向きにして良く混ぜ、その中から数枚を抜きます。残りのタイルを各プレイヤーへと均等に配り、自分のタイルは自分に見えない様に並べます。

domemo2.jpg
 そして、他のプレイヤーのタイルを見ながら自分の手札にある数字を宣言していくのです。見事当たれば、他のプレイヤーが自分のタイルから1枚、当たりのタイルを倒してくれます。

domemo3.jpg
 当たったタイルは中央に並べられ、次第にタイルの全貌が明らかになってゆきます。それに伴い、自分のタイルの想像もし易くなっていきます。ただし、事前に抜かれたタイルが存在するので、完全には予想できません。


 1手番1回の宣言しかできないので、終盤は宣言の失敗=負けに近い状態となり、緊張が高まります。こうして、いち早く自分の手札を全て当てたプレイヤーが勝利します。

総評

 子供の教育用にも良いという噂のこのゲーム。確かに子供でも理解できるシンプルなルールです。しかし、このゲームはただの現状把握/予想ゲームに留まりません。自分の手札が見えない中、如何にその他の情報から自分の手札を予想するか、そして相手に偽の情報を掴ませるかの心理戦が展開されます。どうして、相手がその数を宣言したのか、想像するのです。相手には自分の手札が全て見えているのですからね。逆に、相手にはあたかも相手の手札にXXがあるように思わせるのです。

 ここで言うまでもありませんが、シンプルなルールの裏のアツい心理戦はこの作者の真骨頂です。

★★★★★★★★☆☆ 8

Amazonへのリンク


トリックマイスター

荒唐無稽、だがそれがいい。

フリーゼ作3−5人用トリックテイキングゲームです。古今東西のトリックテイキングが詰まっていると言っても過言ではありません。しかし、その詰まり方は異常の一言に尽きるでしょう。

stich-meister.jpg
 アミーゴ小箱サイズの箱。デザインは中々にそそるものがあります。

 基本的には、「切り札」や「スート」が存在するマストフォローのトリックテイキングです。スートはなぜか、アジア風。扇子やビタ銭、鳥居などが採用されています。日本人にセンスの良さをアピールしたかったとか。(ウソ)

s-meister2.jpg


 通常のトリックテイキングであれば、切り札はいつでもプレイできますが、本作の切り札は別スートとして扱われるので、トリテ慣れしているプレイヤーでもこの部分のみ注意が必要です。

s-meister1.jpg
 しかし、そんな些細な違いはゲームに殆ど影響を与えません。なぜなら、このゲームのルールは毎ラウンド変化するからです。ゲームの最初に配られる、切り札/基本/得点ルールカードを毎ラウンドの最初に各プレイヤーがプレイすることにより、ルールは千差万別のものとなります。カードの内容により、このラウンドの切り札が決定したり、カードを隣りと交換することになったり、トリックを取ると減点となったりします。

s-meister3.jpg


 これは、実際のゲームの1例ですが、切り札は「11」となり、手札のうち3枚を隣りに渡してスタート。取ったトリックは直ちに左隣のプレイヤーに渡し、このラウンドの得点は減点となる。もう無茶苦茶です。

 詳しいルールはこちらからどうぞ。シールもあります。

総評

 まさにトリックマイスターと呼べる程にいろんなルールでトリックテイキングができるゲームです。これは、トリックテイキングを楽しむというよりも、ラウンドごとに出来上がる荒唐無稽なルールに一喜一憂することを楽しむゲームと言えるでしょう。そんなお馬鹿な雰囲気を楽しむ事が出来るメンバーなら、一度はプレイしてみるのも一興ではないでしょうか。ま、安いですしね。突如鏡を見ながら運転させられるような感覚です!楽しいよ。

★★★★★★★☆☆☆ 7

Amazonへのリンク


ダブルエージェント

バトルラインは偉大だった:2人用


B.フェイドゥッティの「ダブルエージェント」です。このゲームは、元々フランスの雑誌付録として世に出たものをパッケージ化した物のようです。
double_agent.jpg
 中々綺麗なアートワークに、見開き式の箱がカッコいい。内容物は、カード以外にボードとトークン等。トークンへの印刷は少し雑。日本で購入すると、カードシールが付いてきますが、切り離されていないので、キリヌークが必須。

 プレイヤーはスパイを操り、重要書類を獲得しようとします。しかし、立ち並ぶスパイ達は全員、両国をまたにかける2重スパイ。彼らの忠誠心を予想/操作し、重要書類をこちら側へ持ち帰らせるのがゲームの目的です。
double_agent.jpg


 ゲーム開始時、各プレイヤーは、彼らの忠誠心を表すトークンを秘密裏に並べます。その後、お互い同じセットの山札から手札を5枚引いてゲームスタート。

 カードには、書類カード(0〜7ポイント)と特殊カード(こちらにもポイント有り)があり、手番では裏向きにスパイの列に配置するか、特殊カードを特殊カードとしてプレイするかの1方を選択します。

 特殊効果には、忠誠心のトークンを入れ替えたり、相手の置いたカードを見たりという効果が用意されています。この効果を使用するためにプレイしてもいいし、単に書類としてプレイしても良いところがミソ。強力な効果のカードはポイントも高いようです。こうして、いずれかのスパイの前に置かれたカードが4枚に達したら、忠誠心をオープンにしてその前に並べられたカードを獲得できる陣営を決定します。

double_agent3.jpg
 特殊カードを裏向きにプレイできるのは各スパイ1枚まで。最終的に獲得したカードに書かれたポイントの多い陣営が勝利します。


 書類カードの裏面には、それぞれのポイントが書かれており、特殊カードには「?」が書かれています。これらを参考にしながら、相手の狙いを読むわけです。0ポイントと7ポイントのカードのみ、裏面が「0/7」とどちらを出したのかわからないようになっています。

総評

 地雷。やらせようとしていることは解ります。…が、うまく機能していないと思います。書類カードの裏にはポイントがくっきりと書かれていますし、はっきり言って裏向きにプレイする意味が殆どありません。用意された特殊カードも、手札にあるかどうかが運であるのに加えて、魅力的な効果が殆どありません。結局、自分の入れ込んでいるスパイに書類カードとしてプレイすることが多い。忠誠心公開のトリガーも、列の合計カード枚数なのでじっくりとかまえることも出来ません。イラストがSDスナッチャーぽいのは懐かしい。2011年TBGLゴールデンラズベリー賞ノミネート。

★★★★★☆☆☆☆☆ 5

Amazonへのリンク


Rクニツィアの革命万歳

日本・中国限定発売のトリテ:2~5人用

 クニツィア先生のトリックテイキングゲーム「ライナークニツィアの革命万歳」です。お察しの通り、ネーミングセンスが革命的にダサイです。

kakumei.jpg
 日本語版は、ホビージャパンより発売。中国語版もイラストは変わりませんが、題字がヘタウマな感じに仕上がっているようです。

 日本と中国に向けてデザインされたゲームに、日本人の方がイラストを提供しているようです。かわいい系の獣人をモチーフとし、革命軍と国王軍の戦いをテーマとしています。
kakumei1.jpg


 この絵が好みかどうかも重要。きっと一部に熱狂的なファンが居るに違いありません。そう信じてこの話題からは離れることにします。

 さて、ゲームは基本同時出しのトリックテイキング。場にあらかじめ1枚用意されたカードを手掛かりに、全員が手札から1枚カードを裏向きにプレイして一斉に表向けます。そして、場を支配する色(場の札も含めて合計値が大きい方)の中で、一番小さな数字を出したプレイヤーがトリックを取ります。

kakumei2.jpg
 写真の場合は、場を支配するのは青色。そして、「青0」のカードを出したプレイヤーがトリックを取ります。

 この時、支配した色を一番上に置いておく事に注意。全体で、どちらかの色が支配したトリックが4つ取られたらゲーム終了。4つに達した色のトリックが1つ1点、手札に残った4つに達した色のカードが1枚1点となります。


こうして、得点を沢山得たプレイヤーが勝利します。複数回のゲームを行い、その合計点で勝敗を決することもできます。また、ヴァリアントルールとして、時計回りにカードを出していくルールも適用できるようです。

総評

 このゲームを語るには、中国語の発音の話から始めるべきです。中国語で「革命」は”ク○ゲー”と発音…しません。すみません。一言で言うと、「つまらなくはないけど面白くもない。」です。狙った色を勝たせるには大きな数字を出さなくてはいけないが、トリックを取れるのは小さな数字。そして手札に残したカードも得点に。どうすれば勝てるのか、非常に解り辛いのが原因だと思います

★★★★★★☆☆☆☆ 6

Amazonへのリンク


ウシとロバ

クラマー+大貧民=?

 ヴォルフガング・クラマー作の「ウシとロバ」です。3〜12人用というとっても使い勝手の良いゲーム。
Ochs_and_Esel.jpg
 現在手に入るのは缶箱のシリーズ。このシリーズには秀逸な作品が多い。

 見出しにも書いた通り、このゲームの基本システムは大貧民(大富豪)です。ゲームの目的は、配られたカードを全て場に出す事。誰かがカードを出し切った時の残りの手札の合計が各自のマイナスポイントとなるので、なるべくカードを出す必要があります。
Ochs_and_Esel.jpg

数字は1〜13まであり、これに加えてジョーカー(14)があります。カードの出し方は大貧民そのまま。リードのプレイヤーが出したセットをフォローするという方式です。ただし、大貧民で言う「階段」は認められません。ソロ/ペア/トリオ…という同じ数字のセットのみ一緒に出す事ができます。


 また、大貧民の場合はカードを出せるプレイヤーが居る限りはグルグルと手番がまわっていきますが、このゲームでは一巡だけ。この一巡で次のリードプレイヤーとなるために前のプレイヤーが出した数字よりも大きい数字を出すのです。

Ochs_and_Esel2.jpg
 リードプレイヤーとなることができれば、手札に1枚だけ余っているカードを出す事ができたりするので、どのタイミングでフルパワーを出すか、考えながらプレイせねばなりません。

Ochs_and_Esel3.jpg
 そして、このゲームの肝はその名の通り「ウシとロバ」。ロバカードとウシカードは1枚ずつしか入っていません(ウシは選択ルール)。これらのカードは自分がリードの時のみプレイすることができます。これらが出されると、その後のプレイヤーは手札からカードを1枚ずつ出して行きます。そして、一番大きな数字を出したプレイヤーがロバカードもしくはウシカードを獲得します。


そして、ロバカードを獲得したプレイヤーはロバカードを追って場にプレイされたカードを全て手札に加えます。ウシカードを獲得したプレイヤーは、ウシカードを追ってプレイされたカードを全て自分の前に裏返して置き、不動のマイナスポイントとします。こうして、誰かが手札を全て出し切った時に、各自のマイナスポイントを合計し、これを数ラウンド分合計して勝者を決定します。

総評

 これは面白い!ゲーム会でプレイさせて貰ったのですが、帰宅後即発注してしまいました。12人までプレイ可能というのも圧巻ですが、少人数でも楽しそうです。少人数ではかなり戦略的にプレイでき、人数が増えると、楽しさはそのままにパーティゲーム化するという感じ。ロバカードは手札が増えるのでマイナスと思われがちですが、これによって手札に浮いているカードをペアにしたりすることができるので逆転が可能となり楽しい。でもロバカードを最後まで持ってると超マイナス。流石クラマー、面白い。

★★★★★★★★☆☆ 8

Amazonへのリンク


アセンション(Ascension)

2種類の通貨でお買い物。

 アークライトより完全日本語版が発売されている「アセンション」です。このゲームは、場のカードを獲得することによって自分のデッキを成長させる「デッキビルド型ゲーム」です。
ascension.jpg
 ボックスのアートワークは凄くカッコ良く、雰囲気出てます。

 デッキビルド型ゲームと言えば、ドミニオンやサンダーストーンが有名ですが、どちらかといえばサンダーストーンに雰囲気の似たファンタジー色の強いゲーム。
ascension1.jpg
 手番では、山札から無造作に並べられた1列のカードより欲しいカードを獲得していきます。この世界の単位は3つ。「ルーン」「パワー」「勝利点」。
「ルーン」は主に味方のカードを集める為に使用し、「パワー」は敵を倒すために使用します。敵を倒すと「勝利点」が手に入ると言う寸法です。


 倒した敵は、勝利点を与えてゲームから取り除かれます。デッキには余計なカードが増えないので、凄く軽い印象。

ascension3.jpg
 自分のデッキの上から5枚を手札として持ち、手番ではこれを公開して「ルーン」と「パワー」を別々に計算します。その計算値の範囲内で中央に並んだカードのうち、コストを支払えるものを獲得し、全てを捨て札として手番終了です。

ascension2.jpg
 「勝利点」は、宝石のようなトークンで支払われます。最終的にはこれを最も沢山手に入れたプレイヤーが勝利します。同時に、このトークンはゲーム終了までの砂時計も兼ねており、全てが獲得されるとゲーム終了のスイッチが入るようになっています。

 カードの中には特殊な条件下でコンボを発生するものや、ずっと場に置かれるエンチャントのようなものが含まれており、戦略的な要素も少し楽しめるようになっています。


総評

 とても手軽に楽しめるデッキビルド型ゲームです。サンダーストーンを遊んだ事のある方なら、インスト(ルールの説明)に5分とかからないでしょう。雰囲気はサンダーストーンに似ていますが、並んだカードはどれを選んでもコストが変わらないし、敵を倒して勝利点を獲得してもデッキが重くならないなど比較的ライトな仕様です。「ルーン」と「パワー」という2つの要素をカード獲得コストにちりばめているのですが、基本的には合計値が足りるか足りないかだけなので、手番がきたら財布と相談してお買い物をするゲームのようです。他人の邪魔をすることも殆ど不可能なので、純粋にお買い物を楽しみ、狙ったコンボがたまにでればスッキリするという手軽な楽しみ方をすれば良いのではないでしょうか。2人がベストかな。
ゲームボードが付属しているのは◎。

★★★★★★☆☆☆☆ 6


Amazonへのリンク


価格が比較的安いのも◎

呪いのミイラ

ミイラが迫ってくる!!

 王家のピラミッドに忍び込み、指定されたお宝を奪取するゲームです。
mammy.jpg
 ただし、当然ピラミッドには番人が居ます。王家の墓を荒らす不届き者を死に至らしめるべく、怖〜いミイラがピラミッド内を徘徊しています。

 このゲームでは、プレイヤーのうち1人がミイラを担当し、その他のプレイヤーはピラミッドに忍び込む探検家となります。
mammy1.jpg
 下箱を使用し、そこに金属の埋め込まれたボードを立てることによってミイラ側と探検家側に分かれます。

 基本的に、両側には同じ迷路が描かれており、迷路内には財宝が置かれています。探検家はマグネットで自分の位置を把握しますが、ミイラ側からは見えません。ミイラもマグネットで自分の位置を把握しますが、ミイラのマグネットは2つあり、鉄板を挟むように両側に張り付いています。ミイラが自分の側で駒を動かすと、反対側でも不気味にマグネットが動き、ミイラの位置を探検家達に知らせるのです。


mammy2.jpg
 探検家は、それぞれに割り当てられた財宝を手に入れなければなりません。財宝を手に入れるには、迷路のその場所に辿り着く事が必要です。そして、辿り着いた探検家はどの財宝を手に入れたか宣言します。すると、ミイラがその場所に急行。捕まるとライフを一つ失います。

mammy3.jpg
 探検家もミイラも、移動にはサイコロを使用します。白いサイコロは探検家用、茶色はミイラ用です。探検家は全てのサイコロを振り、そのうちの一つをチョイスします。しかし、もしもミイラマークを出してしまうと、サイコロはミイラに取り上げられてしまいます。そうすることにより、ミイラの移動力はどんどん上昇していきます。これを阻止するにはサイコロを”開放”すると宣言すれば良いのですが、そのタイミングでミイラが追加移動するので、絶対に捕まらない場所で宣言したいところです。

 こうして、誰かが割り当てられた財宝を全て獲得するか、ミイラが探検家を撃退するとゲーム終了です。

総評

 ラベンスバーガー社の傑作3本指(TBGL調べ)に入る傑作ゲームだと思います。プレイ感は「スコットランドヤード」に似ているかも。しかし、このゲームでは団結する必要はなく、勝者は1人です。慣れてくると、サイコロを開放するタイミングでライバルを葬ったりすることもできます。ミイラの動きも見事なもので、通路を走ってくる様子や、横を通り過ぎて行く様には本当にドキドキします。また、ミイラが探検家を捕まえると、「パチッ」と絶妙の感触と音がするので病み付きになります。その時の探検家の悲鳴や表情がたまりません。子供も大人も一緒に熱狂できる好ゲームだと思います。このゲームをプレイした事の無い方と一緒にプレイすると、その後にかなりの確率で「購入した」というお話を聞く事が出来るのも紹介した側としては嬉しい限りです。ゲーム慣れしていない方を引き込むのにも一役買ってくれるゲームですね。

★★★★★★★★☆☆ 8



Amazonへのリンク


価格が比較的安いのも◎

ピラニアペドロ

コンポーネントに天然の石

 当ホームページのTOPページにも使用している写真のゲームです。驚くべき事に、コンポーネントに天然の石を使用しています。
pedro.jpg
 プレイヤー達は手札を使用して、無人島に取り残されたペドロを操ります。操っている最中、ペドロが海に落ちたり、ピラニアに喰われたりするとペナルティ。どちらにしても、ボードからピラニアを1つとらないといけません。ピラニアが規定数溜まったプレイヤーが負けとなります。
pedro2.jpg
 ペドロが居る島の4方には、滝や太陽など方向を表すシンボルがあります。ペドロを動かすのは、そのシンボルと進むマス数が書かれたカード。これを全員が自分の手札から選び、スタートプレイヤーから適用していきます。

 すると、ペドロは酔ったサラリーマンのように、フラフラと移動して行く訳です。ペドロが海に落ちそうになったら、手持ちの石を使用して陸地を作る事ができます。手持ちの石が無くなると、ペドロは海へドボン!ペナルティです。また、ペドロがボード外やピラニアが置かれているマスに侵入してしまってもペナルティが決定します。

 ペナルティが発生した後は、ボードに置かれた石はそのままに、島の中央にペドロを戻してゲームを再開します。
pedro1.jpg
 カードには1マスから3マスまで進めるカードがあります。当然、進むマス数が少ないほうがリスクは小さいですが、次のラウンドの開始時、手持ちの石の数を決めるのは前のラウンドの手札です。前のラウンドでリスクを冒す程に次のラウンドの石の数が増えるようになっています。

 慣れてくるとある程度動きを予測し、陸地のある範囲内にペドロの動きを収束させることができるようになってきますが、そうなってくると裏の裏を読んだり…とどこまでも悩ましいゲームです。

総評

 木製の大きなペドロ駒、キャッチーなイラスト、そして本物の石を使用したゲームということで、遊ぶ人の興味を鷲掴みにする魅力に溢れたゲームと言えると思います。初めてボードゲームをする方でもうまく引き込めそうです。飽きのこない程度のシンプルなルールもプラス要素ですね。少人数では読み合いがアツく、多人数では笑いの絶えないパーティゲームとして楽しめるはずです。宅飲みなどで酔っぱらいながらのプレイにも適しています。天然系のプレイヤーが居ると、あり得ない展開が頻発し、さらに面白くなります。

★★★★★★★★☆☆ 8



Amazonへのリンク


手に入らなくなることは今のところ無いと思いますが、歴史に残る好ゲームだと思いますよ。

ハーベスト

キオスクで販売されていた珍品

 その昔、キオスクで販売されていたという幻のゲーム「ハーベスト」。イラスト等はチープですが、そのゲーム性は侮れません。
Harvest.jpg
 ゲームの目的は、点数の付いた野菜3種(キャベツ/とうもろこし/トマト)を沢山収穫して高得点を目指すこと。ただし、野菜の中には腐っているものも混じっているので注意が必要です。
 各自、自分の農場ボード(2×2)を場に置き手札を3枚持ちます。農場ボードは全てが繋がっていればどのように置いてもかまわない様ですが、ディフォルトは写真のように田んぼ型に並べるみたいです。
harvest4.jpg
 手番が来たらカードを1枚引き、好きなカードを畑の任意の場所に植えます。この時、自分の畑に作物が植えられていなければ、自分の畑を選ばなければいけません。


harvest2.jpg
 縦/横/斜めの何れかに、3つ以上の同じ野菜が揃ったら収穫。植えられていた野菜は、それぞれの畑の持ち主の獲得カードとなります。たとえマイナスポイントの野菜でも、容赦なく収穫&獲得させられてしまうので、不利な場合には違う野菜でブロックすることも重要。逆に、手札がマイナスポイントばかりの場合には、積極的に他人の畑に植えていきます。
harvest3.jpg
 カードには、野菜の他に「収穫を失敗させるカード」と「ジョーカー的なカード」の2種類のスペシャルカードが含まれています。自分のマイナスカードを一層したり、他人の得点を邪魔したりすることができるわけです。ただし、スペシャルカードを最後まで残してしまうと強烈なマイナスポイントを喰らうので注意が必要です。
 出せるカードを全て出し終わったらゲーム終了!!収穫した野菜の得点を合計します。


もちろん、合計得点の一番高いプレイヤーが勝利します。
harvest1.jpg
 箱の裏面には、「わがままな人は負けちゃう」と注意書きがあります。確かに、あまり目立つ行動をとってばかりいると、集中的にマイナスポイントの野菜を植えられてしまう恐れのあるゲームです。面白い!!

総評

 プレイ感はもの凄く軽いです。攻撃的な行動もとれるゲームですが、絵柄とテーマがが平和的なせいか、あんまり気になりません。絵柄は、昔のファミコンドット絵のような感じ。3目並べを多人数でやっているような感覚ですが、中々良く出来たゲームだと思います。これをキオスクで売っていたということが驚愕です。ゲームとしてはとても面白いのですが、キオスクではあまり売れなかったのでは…と思います。あまりに先進的過ぎたかもしれませんね。是非リメイクして再びキオスクに(笑)並べて欲しいと思います。貴重なゲームをプレイできてとても楽しかったです。

たまにオークションに出品されるそうなので、興味のある方はチェックしてみては?